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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨180] 第38章 そして、地球に銀の雫が降る(5)酒と泪と男の言い訳 

本当は一気にアップしようと思ったのですが、いくらなんでも長すぎるので、やっぱり切りました。一気にアップすると13000文字あって……
それはともかく、遂にラストシーンその1です。
でも、この話はエピローグまで繋がっているので、まだ「つづく」なのですけれど。
取りあえず今回はあの男の言い訳をいっぱい聞いてやってください。

あ、また孫タイトルで遊んでいますが、TOM-Fさんから頂いたコメントにあった『酒と泪と男と女』から……女がいないので削ったら座りが悪いので、言い訳をつけ足したら、せっかくの歌のイメージが飛んじゃった。あれは「男は黙って……」なのに、喋ってる?
でもまぁ、あの二人ですから、相変わらず、言葉足らずですけどね。

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物



 部屋を尋ねると、おそらく明日の打ち合わせでもあるのかと思っていたのに、チェザーレからは特別な伝言はなく、ただ明日のフライトの時間が残されていただけだった。
 部屋は最上階のスイートルームで、真はチェザーレ自身がどこの部屋に泊まっているのかも知らされなかった。部屋には高瀬がいて、真が来たのを見て、それでは私はこれで、と竹流に挨拶したようだった。
 真が高瀬をドアで見送ると、高瀬はやはり何も言わず、ただもう何もかもお任せなさい、という気配で真の顔を見つめ、ただ失礼いたします、と言って去った。

 竹流は移動ですっかり疲れたのか、ベッドに横になっていたが、真が寝室に入ると起き上がった。そのシルエットは随分頼りなく見えて、真は思わず言った。
「大丈夫か、疲れただろうに」
「あぁ、まあ明日飛行機に乗ることを思うと、ぞっとするくらいにはな」
「横になってたほうがいい」
「すっかりなまってしまったなぁ。たったこれだけの移動で頭がくらくらするとは」
「当たり前だ、何週間寝込んでいたと思ってるんだ」

 真は、竹流が自分が一緒に行くことを知っているのか知らないのか、どうやって確かめようかと思っていた。高瀬に聞いておけばよかった、と思ったが、例の如く、高瀬に取り付く島はないし、結局自分で確かめるしかなさそうだった。
 真は、放っておくと竹流が起き上がったままなのが気になって、ベッドの脇に行ってその身体を抱くようにして横にさせた。
「飯は?」
「葉子たちと食べてきた」
「風呂は?」
「うん、シャワー借りるよ。とにかく寝てろって」

 竹流は気持ちが悪いくらい素直だった。真は、身体を横たえて目を閉じた竹流の顔を見てから、バスルームに行き、シャワーを浴びた。浴室の大きな鏡に映る自分の姿を見て、確かに随分やつれたかな、と思った。
 このままローマに行くのか、と改めて思った。不安なのかそうでないのかも分からなかった。自分に何ができるのかもわからなかった。
 それでも、と真は思った。それでももう引き返す道はない。

 しっかりと息を吐き出し、身体を拭くと、そこにあったバスローブをまとった。スリッパを探してクローゼットを開けると、下着からスーツ、靴まで一式、真の身体のサイズにあったものが用意されていた。
 つまり、これからは真の着るものも食べるものも全て、ヴォルテラが面倒を見る、という意味なのだろう。改めて覚悟を迫られているような気がして、今更迷っても仕方がないとは言え、一杯くらい引っ掛けないと眠れないだろうと思った。

 部屋に戻ると、竹流は眠っているように見えたが、真がプライベートバーのコニャックを開けた気配に気がついたようだった。
「ひとりで飲む気か」
「まだろくでもない肝機能だって聞いたぞ」
「一杯の酒くらいでどうにかなることはないだろう。それに」
 真が言葉を切った竹流の顔を見ると、竹流は少しあらぬところを見ていたが、直ぐに割としっかりとした声で続けた。
「弔い酒くらい飲ませてくれよ」
「弔い酒?」

 本当のところ、真は竹流の分のグラスももう出していた。寺崎昂司のことを考えて飲みたいかもしれない、と思ったからだった。何も聞くまいと思っていた。だがその時、竹流はぽつりと本当に辛そうに言った。
「俺のテスタロッサの」
 え、と思った。
「何言ってんだ。車の一台が何だ」

 真の言葉が終わらないうちに、竹流は切り返してきた。
「ただの一台じゃないぞ。あれは、マッテオの親父が俺に作ってくれた、世界で一台のフェラーリだ。今でもあの車のことを考えたら気が狂いそうだ」
 真は暫く呆然と竹流を見ていた。

 この男はあくまでも自分の心の内を言わない気らしい。真自身も大概だと思うが、この男の痩せ我慢は年季と根性が入っている。仁が、無理をしている男が好きだと言っていたが、無理にも限界があるはずだ。それでもこの男は無理をし続けるのかもしれない。いや、あるいは己の心の内の激しさを知っているからこそ、強く自制を利かせようとしているのかもしれない。

 でも、こんなときくらいはちょっと頼ってくれてもいいんじゃないのか。
 年を数えて、俺が九つも年下だってのが問題なのか、と考える。そして、彼の年齢を初めて知ったのも、あの雑誌のインタヴューだったな、と思いあたった。年の差を数えられるようになったことに感慨を覚えるのも妙だったが、何故か少しだけ相手の根源的な部分に触れたような気がした。
「じゃあ、また作ってもらえ。でも、あんたが死んでたら、その人は車を作ってやる相手を失っていたことになる」
「親父に顔向けできない」

 竹流はぼんやりとした顔で、小さな子どもが大事な玩具を自分の過失で壊してしまったとでもいうような、情けない声を出す。
 本当に、冗談でなく心からそう思っているのかもしれない、と真は思った。そして、九つの年の差なんて大したものじゃないな、と考える。
「あんなに大事に乗ってたんだ、それはその人も知ってるはずだ。一緒に頼みに行ってやるから、車ごときでごねるな」
 真は、車など丈夫で壊れにくくて走ればいいと思っているので、竹流のこだわりは分からなかった。だが、確かに竹流の愛車を見ていると、その綺麗な流線のフォルムに美を感じることがあった。草原を翔る馬たちの美しさにも似ていたからだ。

 竹流は、真の最後の言葉に僅かに顔をしかめたように見えた。真は話の流れの中で竹流が気が付いてくれたならそれもいい、と思っていた。
 竹流は真が手渡したグラスを受け取りながら、また少し身体を起こした。
「今日は飲ませてくれないのか」
「さすがにそれだけ元気なら問題ないだろう。ひとりで飲め」
 いつもなら「そんな冷たいこと言うなよ」とでも突っ込んでくるはずの男は、黙ってグラスの中の琥珀を見つめている。琥珀は複雑な世界をその内側に取り込んで、静かに揺れさざめいていた。

 真は、自分のグラスを竹流のグラスと合わせた。
「あんたのテスタロッサと、それから」
 言葉はそれ以上続かなかった。しかし、竹流は少し頷き、やがて何かを振り切るような確かな声で言った。
「それから、田安隆三と寺崎昂司に」
 真は暫く竹流の顔を見つめていた。心の重荷は地獄まで持っていく、というような決意を秘めた、張り詰めた表情だった。振り返るな、と言われているのだと思った。

 そのまま二人とも一気にグラスを空けた。咽喉から胃まで、焼けるように熱かった。
 空になったグラスを見つめている竹流の手から、真がグラスを取り上げると、竹流が思い切ったように顔を上げる。
「もう一杯くらい飲ませてやろうって気にはならないか」
 真は呆れたように竹流の顔を見つめた。
「ならない」

 一応そうは言ったが、つまらなそうな顔の竹流をちらりと見て、ちょっとだけ可哀相な気持ちになった。竹流は真のほうを見ないまま、取り上げられたグラスのあった場所に、琥珀の残像を見つめている。
 やがて言葉もないまま静かに、不自由な右の手を握りしめた。
 真は、この男が臆面もなく泣いていることに、今初めて気が付いた。
「俺も」竹流の声は震えていた。「腑甲斐無いな」

 真はそれから随分と長い間、竹流の横顔を見つめていた。
 祇園『藤むら』の女将が話していた、東寺の講堂で立ち並ぶ仏像の前で立ち尽くし涙を流していたという若い日のこの男の姿を、今、垣間見たような気がした。
 その時、うちは旦那はんに恋をしましたんや、この男はんのためならどないな無理もしよう思いましたさかい。
 女将の艶やかな声が耳の中によみがえった。

 惚れなきゃ駄目よ、と言っていた桜の潔い声を思い出す。惚れてるさ、と真は思っていた。
 命を燃やすなら、確かに恋がいい、たとえそのまま散ったのだとしても。
 真は、竹流から取り上げたグラスに思い切ってコニャックを足すと、竹流の手をとってそっと持たせてやった。
 それから、真ももう一杯、コニャックを飲んだ。

 何も話さなかった。時間だけはただ静かに、誰にも気配を感じさせることなく流れている。会えなかった時間、それは不可抗力も意地の張り合いもあったかもしれないが、その時間を取り戻し、お互いの存在を確かめるのには、話さなくても傍にいるだけで十分だと思っていた。
 同居して二年半の間、決して身体を求め合うことはなかったのに、ただそこに一緒にいるだけで、やってるのと同じだと言われた。今、目を合わさなくても、思いが本当にぴったりと重なり合うことはないのだとしても、そして、言葉にしなくても考えていることが分かるとまでは言えないにしても、ただ相手の存在を感じているだけで、今は、それでいいと思った。

 真は目を閉じ、このホテルの一室を取り囲む大きな空気、遥か天空の彼方で渦巻く嵐の気配、その上に遥かに広がる大宇宙を感じた。雨は地球に降り注ぐ、時に静かに、時に激しく。そして真は、嵐の風を孕みながら翼をその風に乗せて天を舞う、大鷲のカムイを見た気がした。カムイたちはまだそこにいたのだ。この地球の、天にも地にも。
 ふと目を開けると、竹流は静かに空のグラスを傾けていた。さすがにもう一杯寄越せとは言わなかった。真は竹流の手からそっとグラスを取り、もう横になったほうがいい、と言った。
「とにかく、寝たほうがいい。明日のことを考えたら」

 竹流は真の顔を見つめている。真は目を逸らさなかった。その目を見つめているうちに、真は腹の底から湧き出すような想いに焼かれそうになった。だがそれを言葉にすることなど、到底できそうになかった。
「疲れ過ぎてて、眠れそうにないんだ」
 まるで子どものように、いくらか甘えた声を聞かされて、真は一瞬心臓が跳ね上がったような気がした。お前がいなければ俺は駄目になると、珠恵に甘えていたあの声を不意に耳元で聞かされたような気持ちだった。

「俺には誰も信じるなって言っておきながら、自分は馬鹿みたいに信じて、無茶をするからだ」
 竹流は少し自嘲するような顔を見せて、それから息を吐き出した。天井を見つめ、そのまま静かに目を閉じる。
 しばらくの沈黙の後、ゆっくりと目を開け、言葉を選ぶように話し始めた。
「そうじゃないんだよ。俺は自分がどういう人間だか、本当はよく分かってるんだ。悪魔を心の内に飼っている、そいつをどこか身体の外に追い出したくて、ある場所に閉じ込めたつもりだった。それでも、その鍵を自分だけが持っているのが苦しくて、自分が勝手に信じたいと願った者にも鍵を預けた。誰かを信じることで、浄化されると思っていたのかもしれない。だから、そいつに、鍵と一緒に命も預けてやろうと思った」

 真は黙っていた。今は黙ってこの男の言葉を聞いてやろうと思っていた。
「昂司の心が、俺や珠恵と、父親と、皐月との間で揺れ動いていたのは知っていた。彼が最後に誰を信じるのか、本当のところ、俺は疑いもなく、それは俺や珠恵だと思っていた。それに、俺はあいつには返せないほどの恩義もあった。だが、こうなってみると、昂司が本当に俺や珠恵と一緒にいたかったのかどうか、俺の方は疑いもなくそう思っていたし、俺たちの所に来ることで昂司が救われて、自由に、幸福になれると信じていたが、それも本当のところ、俺の一方的な思い込みだったのだろうな」
 竹流の声は、全く彼らしくなく、弱々しく聞こえた。

「寺崎さんを助けたくて、佐渡に行ったのか。江田島という男と取引をして、寺崎さんの居場所を教えてもらうとしたのか」
「絵のことも気になっていた。県庁に戻した絵だ。それにまだフェルメールのマリアがどこにあるのか、分かっていなかった。新潟にあることだけは間違いないと思っていたし、江田島と話したら何かが分かると思っていた。ちょっと嵌めてやろうと思ったんだが、相手もなかなかしたたかだった。ロマノフ王朝の琥珀の欠片では騙せなかったというわけだ」

「あれ、本物なのか」
「見たのか?」
「江田島のところで」
 竹流は少しの間考えていたようだが、やがて真の顔をしっかりと見て言った。
「俺を、探してくれていたんだな」
「新津圭一の新聞記事を残していたくせに」
 竹流はいささか意外そうな顔をした。

「いや、あの時はただ、もし俺に何かあって動けなくなったら困ると思って、新津圭一の自殺がハッタリだという事を誰かに知らせておかなければと、そう思ったんだ。千惠子ちゃんの身に何かあったら取り返しがつかないと思ったし、丁度澤田顕一郎がお前に近づいてきたと聞いたから、もしかして澤田に伝われば、あの男は、香野深雪のためにも動くと思った。香野深雪が動く気配があったから、澤田は放っておかないと思ったんだよ。だが、結局は、お前に辛い思いをさせんだな」
 あてにされていたわけではなかったのかと思うと、いささか複雑な気持ちだった。

「お前を巻き込むつもりではなかったんだ。これは昂司と俺の問題だと思っていたし、だから、昇にも東道にも何も話すつもりはなかった。上手く立ち回るつもりだったんだがな、江田島から、昂司の父親から預かっていると言って昂司の小指を見せられた途端に、頭に血が上ってしまった。ちょっと考えたら、向こうが俺をおびき寄せるのが目的だと分かるはずなのに、昂司が俺を逃がしたために父親に監禁されてまた酷い目に遭っているんじゃないかと、焦ったんだ。それに、寺崎孝雄も、もう少し話が通じる相手だと思っていた」
「江田島道比古は、寺崎孝雄に弱みを握られていたんだ。実の姉とできていた。それで、あんたを売れば、秘密も守られて、フェルメールまで手に入ると思っていたんだ」

「フェルメールは、持ち主に返すつもりだった」
「そのキエフのじいさん、死んだそうだよ」
「昇に聞いたよ。一目、マリアを見せてやりたかったんだけどな」
「ロマノフ王朝復活を目論んでいた『青い血』とかいう組織の妄想爺さんだぞ。ネオナチみたいな組織だ」
「そうだな。だけど、マリアを見たいという気持ちは嘘じゃなかったと思う」
「詐欺師のくせに、あんたは人が好すぎる」
 竹流は素直に頷いている。

「そういえば、その琥珀、どうした? 江田島のところか」
「いや、返してもらって……レンタカーの中で落としたから」
 寺崎昂司の小指を見て、気持ちが悪くなって吐いていた。あのレンタカーは北条の若い衆が返してくれていたから、もしも気が付いていたら、何か言ってくれそうなものだ。いや、真があまりにもとち狂っていたので、すっかり忘れているのかもしれない。あるいは、もしかしてそのままレンタカーの中に残っていたとして、後で忘れ物は北条の家に届くのだろうか。いや、俺は車を借りる時、どこの住所を書いたっけ? 相川の家だ。帰った時も、郵便受けなど、全く見なかった。

「ごめん、明日確かめてくる」
「もういいよ」
「でも、本物なんだろ」
「琥珀の間は焼け落ちたようだが、欠片はあちこちに持ち出されたという。それはそのひとつだけど、まぁ、証明するのは難しいな。だが、あれは太古の自然から生み出されたものだ。大きな力が宿っているんだろう。お前が持ってくれていたらそれでいいし、もしかして地球のどこかにあれば、いつか誰かを救うのかもしれない」

 真は答えに窮した。やはり、竹流は真が一緒にローマに行くとは思っていないのだろうか。それとも、分かっていて確認しているのか。どちらにしても、ここを発つ前に、美和に相川の家の郵便受けを確かめるように頼んでおこうと思った。
 やがて竹流は少し咳き込み、身体をベッドに沈めて目を閉じた。真はそっと額に手を置いた。顔が赤く見えたので、熱でもあるかと思ったのだ。だが、あるいは久しぶりのコニャックのせいだったのかもしれない。
「あんまり話していると疲れるから、もう寝た方がいいよ」
 竹流は答えずに、不意に真のほうを見つめた。そして、言葉を確かめるように、ゆっくりと話し始めた。

(つづく)





シーン、続きます(*^_^*)
最後に聞かなくちゃ。あの言葉を。

<次回予告>
「だが、こうなったからには、お前も考え直したほうがいい」そう言って竹流は少しだけ銀の指輪に視線を向ける。「お前がローマに来たりなどしたら、俺は何をするかわからないぞ」
 真は黙って竹流を見つめた。竹流はひとつ息をつき、天井へ視線を向ける。
「今でも、身体が思い通りにならないことで大概いらついている。病院の中で葉子ちゃんがいてくれてたから押さえていただけで、本当のところ自分の感情を制御する自信がない。お前も知ってる通り、あの家の中では特にそうだ」
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


呑んで、呑んで……

更新、お疲れ様です。

あ、あのフレーズをサブタイトルに使ってくださったんですね。なんか、嬉しいかも。しかも「・・・男の言い訳」とか、もうぴったりはまっていますね。さすが。

文字通り、竹流の言い訳オンパレードの回ですが、真との腹の探り合い的な感じもあって、いつどっちから切り出すんだろうとどきどきしました。
が、今回は、主にクルマの話と絵の話でしたね~。
もう、さっさとコクっちゃえばいいのに。二人とも、なに言ってんだ。クルマの一台がなんだ!!(笑)
肉体的にも精神的にも、かなり弱っている二人ですが、そのせいか、みょうに色っぽい感じがします。そういう意味では、たしかに「一緒にいるだけでやっている」のかもしれませんね。まあ、いままでにたっぷりとそういうシーンを拝読してきたので、そのせいかもしれませんけど。
『今、目を合わさなくても(中略)ただ相手の存在を感じているだけで、今は、それでいいと思った』っていうフレーズが、すごく印象的でした。そういう関係って、なんかいいなぁ。

次話は、ついに? あるいは、まだ盛り上がっていくのでしょうか。うん、楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/05/11 17:11 [edit]


のまれて、のんで~

静かだ。静かだけど動いてる。
やっと二人の会話。

うん。そばにいるだけで、の世界が流れていきます。
言葉足らずの二人だけれど、言葉があるとめんどくさかったり(?)
突拍子もないことを言っているようで、底ではつながっている・・・
でも、一連の出来事についての竹流側からの話があるということですかね。
回りまわっても、二人の間の共通理解はきっちりとしているんだろうな。

この夜はまた長そうですね。
二人、眠れるのか。ここに来て眠れ運動再開か。
いや、ここまで来たのですから、最後の最後まで二人の語りをじっくりと聞いて行きたいです。

けい #- | URL | 2016/05/11 21:39 [edit]


とんで、とんで?

こんばんは。

確かに「……男と女」と続けたくても、女の出る幕なしですね。

こんなに話して、これだけ(飲ませちゃいけないのに)飲んでも、肝心の「離れたくないよ」「一緒に行くよ」にまだまだ辿りつきそうもないあたりが、この二人だなあ……。車や琥珀の心配は、是非別の機会に。

物語のそもそものきっかけがあの雑誌のインタビューだと考えると、竹流の「お前を巻き込むつもりではなかったんだ」はずっと重みを持ってきますよね。ただの「同居人を捜している探偵」ではなくて、人殺しとして人生を棒に振らせる手前まで行ったわけですし。それに、直接手は下していないとしても、珠恵も。

予告のセリフで思ったんだけれど、竹流は葉子の前だと抑えられるんだ。やっぱり真とは心の開き方が違うのかな。

彩洋さんがこの希有の小説で目指したキラキラシーン、いよいよ次回なのですね。楽しみにしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/05/12 04:08 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

引き続きありがとうございます!
はい、使わせていただきました! かの名曲、うちの昔の上司の十八番でした……ってのはともかく、だんだん孫タイトルにバリエーションが無くなってきて、お、これはいい!と以前いただいたコメントに反応しちゃいました^^;
だって、ひたすら何やら言い訳してるし^^; あ、ぐるぐる、ともいう。
そうなんですよ。言い訳というのか、一応竹流側からの意思表示って、この話の中ではあんまりなかったので、ちょっと話をしておかないとなぁ~ってのがあったのです。実は第一校では竹流はほとんどしゃべっていなくて、いや、これではただのバカじゃん、と思って以前に少し書き込んだのです。校正するとただただ長くなるこの話……困ります。校正って、そぎ落とすことのはずなんだけれど。でも、昂司の思いとかに何にも気が付いていなかったら、ほんと、ええとこのぼんぼんのおバカ丸出しってことになりますしね。一応言い訳させてあげちゃいました。

そして、まさにいいところを突いてくださいました。そうなんです。ひたすら腹の探り合いをしています^^;
さっさと切り出せよって、思いますよね。ほんと、何でも肝心なことは言えずに来た人たちですから、いや、言わなくても分かってるはずだからってのが積もり積もると離婚話に……じゃなくて、結局言葉にしないと伝わらないことなんですよね。
でもクルマと絵の話だけ^^; このシーン、本当のところは13000文字、ぶっ続けたかったのですが、きっと長すぎたら皆さんに嫌われるだろうと、切りました。切ったら余計に竹流のぐるぐるが目立っちゃいました^^; 

> もう、さっさとコクっちゃえばいいのに。二人とも、なに言ってんだ。クルマの一台がなんだ!!(笑)
ほんとだ、車の一台がなんだ!! フェラーリだけど!!

> 肉体的にも精神的にも、かなり弱っている二人ですが、そのせいか、みょうに色っぽい感じがします。
おぉ、ありがとうございます。何だかこの二人のシーン、書いていても色気が無いんですよ。まぁ、あんまり色気が出ていても困るのですけれど、美和じゃないけれど、どんな同棲生活なんだ!? 覗きに行きたい! って行ってみたら、何だよもう、さっさとやっちゃえよ!って気持ちになるのかも??
一緒にいるだけで……はね、うん、たっぷりと見せちゃったあれらのシーン?って、実はたった1ヶ月の間の出来事。この人ら、ほんとうにまだるっこしい。でも、やっちゃったらそれはその先はどうなるんだ、その先を見たいと思う竹流の我儘、なんでしょうね。その先? それは「われても末に……」なんですよ(゜-゜) 遠い道のりだ。

> 次話は、ついに? あるいは、まだ盛り上がっていくのでしょうか。うん、楽しみです。
いや、もう次話はついに、です(^^) これ以上、車と絵の話で盛り上がられても、ねぇ。思い出話ばっかりされても、だからなんなんだ! さっさとやっちゃえよ! になりそうなので、次回で手打ちです。と言っても、この言葉を言わせるためだけに費やした文字数、次回に載せていますが、膨大です……^^;
ここまで引っ張って、そしてその一言で括っちゃったか、という大胆な話ではありますが、本編最終話、お楽しみいただけたら有難いです。
コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/14 16:08 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

『酒と泪と男と女』に反応してくださってありがとうございます(^^)
うちの前の上司の十八番で……って、まだ言うか、ですね。

今回と次回でようやく二人の会話です。と言っても、相変わらず言葉足らずの二人。TOM-Fさんには車と絵の話ばっかりしている、と指摘されましたが、その通り! ぐるぐるなので、なかなか核心には触れてくれませんね。遠巻き、遠巻き……
上っ面の言葉は何でもいいのかもしれませんね。それはあくまでも言葉であって、気持ちではないから。でも、大事な言葉はちゃん言わないと、伝わらないこともあったりして。遠巻きにしすぎている間に取り逃がしちゃうこともあるだろうなぁ~~~
真はそもそも自分はちゃんと言ったと思っていますし(すごく分かりにくい言葉で。以前にも書いたのですが、終章でまた出てきます)、何でわかってないんだ? って気持ちでしょうし、竹流は本気になると何も言えない人ですし、しかも二人とも「道ならぬ」と思っていますしね^^; ま、しょうがないってことで!(え?)

そう言えば、カップルが名所でデートするようになると危険だとか言いますよね。本当にラブラブなら、どこでもいいわけで……ただ歩いているだけでも、ただ車を走らせているだけでも、ただ隣にいればいい。
それがあれこれ「不足」と言い始めたら、ダメになっちゃうんでしょうね。

今回の部分は、実のところ、もともと竹流はほとんど何も言ってなかったのですが、それではお話的に困るということに後で気が付いて、後から竹流の台詞は結構増やしたのです。でなければ、竹流ってただのバカボン……まぁ、それは実は正解かもしれませんが。というわけで、次回ももう少し言い訳が続きます。でも、次回はちゃっかり?本編の最終話。落とし前はつけさせていただきます(^^)
二人の間に共通理解があるかどうか、それは少し微妙な面もあるのですけれど、お互いのことを頭で理解しなくてもいいとは思っていると思います。特に真の方は、野生の勘? 竹流の方はまだ理屈をこねていますが、そのうちどうでもよくなるのかも。
2人が眠れるのか? あらら、そこまで書いておりませんでした。ま、その先の、ああなってこうなって、こんな飛行機に乗って、どこそこに行って、なんて詳しい話は書く予定もないので(細かい手続き、面倒すぎて)、その次はもうえらく時代が飛んでいますが、短編で繋ぐかも、です。
2人の夜、うん、まだ長そうですね。あれ? なんかほんとにラブラブな二人になってるよ。
困ったなぁ。(なんで?)
次回、本編最終話、お楽しみに! まだ引き続きよろしくお願いします。
コメントありがとうございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/14 18:20 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

> 確かに「……男と女」と続けたくても、女の出る幕なしですね。
そうなんですよ。女の話は前回までに片付いちゃいましたし(いや、まだ揉めるけど、今回は取りあえず)。
で、夕さんは飛んでくださいましたね! うん、それもありだ。飛んで、次は回るんだな。ん? それじゃあダメじゃん、ぐるぐるのまま……いや、そのテーマソングはちょっとまずいですね^^; いかにもぐるぐる・……次回はちゃんと落とすところに落とさなきゃ!
でもでも、今回のコメの『肝心の「離れたくないよ」「一緒に行くよ」』という部分に、何だか赤面しちゃいました(#^.^#)
しまった! その台詞、使えばよかった! とか思っているのは内緒です。

それなのに真ったら、次回、俺はちゃんと言った、とか言ってるし。しかも9年も前に言ったとか、間の抜けたことを言っていて、竹流はきっと「そんなん、分かるか」とか思ってると思うし。あ、でも、賢二相手に「極上の告白を聞いた」と言っていたから分かってはいるみたい。でも9年も前なんて、破棄されてても時効じゃん、と思ってるだろうし。う~ん、まだるっこしい人たちですが、まぁ、夕さんちのぐるぐるといい勝負を張っているということで、ここは大目に見てやってください。
でもね、男女と違って、同じ言葉でも少しニュアンスが違うだけに、2人とも言いにくいんだと思うのですよ。ただ恋愛ならいいんですけれど(と言いながら、ちゃんと惚れてる、とは言ってましたが)。
書いている私もよく分かりません。男女でも同性同士でも、こんなに思い思われたら、もうどうでもいいじゃんってことなんですけれど。

竹流は自分で何とかできる、誰にも何も頼むようなことはないと、ちょっと過信していたと思うのです。そもそも身内(と彼は思っていた)から攻撃を受けるなんて、全く信じられなかったと思うし、自分はそんなふうには思われていないと高をくくっていたと思うので……それが彼の弱さでしたね。だから、まさか真にそんな思いをさせるとは思ってもいなくて。
でも今となっては、仁にあれだけ言われましたからね、もう十分わかっているのですけれど。なかなか言えません^^; 坊ちゃん、ですから。

> 予告のセリフで思ったんだけれど、竹流は葉子の前だと抑えられるんだ。やっぱり真とは心の開き方が違うのかな。
うん~これはどうなんだろ。葉子のことは姫様と思っているので、騎士としては権利よりも義務の方を重んじていると思うのです。で、目一杯かっこいい騎士をやっているんですよ。でもそれは演技なのかというと、その彼もまた彼なんですよね。多分、葉子のことはすごく信じていると思うし、後年も自分の親友は相川長一郎と相川(富山)葉子だと言ってるし。
でも、真に対してはむき出しの自分になっちゃうんでしょうね。それが時にはちょっと不満なんですよ。こんな野生に反応しているのは自分じゃないとも思っていて。彼らの関係は複雑です。でも、それが裸の自分? 開き過ぎ?

> 彩洋さんがこの希有の小説で目指したキラキラシーン、いよいよ次回なのですね。楽しみにしています。
はい。皆様の御期待に応えられるようなかっこ好いシーンではないのですが、この言葉のためだけに5節分、書きました。私の筆が追いつかないのがもどかしいですけれど、これで物語が上手く収拾できたらと思います。
うわ。もう明日更新日かも? 私もドキドキです。
コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/05/14 19:08 [edit]

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