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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨183] 終章 結晶(九年前の返事、二十七年前の答え)(2)(最終回、あるいはひとつのラストシーン) 

「突然開かれた扉は、今、世界を真っ白に染めた。
この景色を、真は随分昔に見たような気がしていた。」

第37章のこの最後の部分は、今回のジョルジョ視点の最後の部分に呼応しています。
アッシジの聖フランチェスコ教会を出た瞬間の「真っ白」だったのです。
前回「軽く18禁」ってわけの分からないこと書いちゃいましたが、この1か月の二人、必死でした。求めるのも求められるのも、もうこの後は死んだって構わない、ってくらい必死で。
でもそこから抜け出すと我に返っちゃうんですけれどね。
それでも、この時があったから、今があり、(やっとの思いで)彼にあのラストの台詞を言わせることができた、のかな?
最終話、皆様に合格点を頂けるのかどうか、ドキドキしながらお送りいたします。
(なのに、前半はお笑いのシーンだなんて・……怒り狂う雛、丁度limeさんのところでカラスの雛が落っこちてたので、あまりのシンクロにびっくりしました^^;)

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物



 ほとんど朦朧とした意識の中で、夜と朝の区別もつかなくなった。起きているのか眠っているのかもわからなくなっていた。ただ気分が良くて、重力に捕まることなく少し上を彷徨っているような心地だった。身体中の感覚器が外界の刺激を伝える時には、脳の中には自然と麻薬が零れだし、ジョルジョは、自分でも信じられないことに、この先がなくてもいいと、生まれて初めてそう思った。

 どれほどの時間が経っていたのか、多分永遠だったのかもしれないが、風がジョルジョの頬を撫で、高く空を飛ぶ大きな鳥の羽音が耳にまで届くような気がした。まだ極端に幸せで、その一方で悲惨なほど不幸だったような気がして目を開けると、ベッドの中に真はいなかった。

 ジョルジョは跳ね起き、昨日の夕方のことだったのか、それとももっと以前だったのか、それともただ夢をみていたのかと考え、ベッドの中に残る明らかに愛し合った後の気だるさと放埓なにおいを感じて、やはり現実だったのだと思い、慌ててベッドから出た。
 開け放たれたベランダの大きな窓で、レースのカーテンが風に煽られ、時に大きく舞い踊っている。その向こうに出ると、突然大海に出たように光が溢れかえり、ジョルジョは目を細め腕をかざした。

 ちちち、と鳥の声が聞こえている。
 光に目が慣れたその瞬間、ジョルジョは思わず叫んでいた。

 城壁に囲まれたこの古い町の端に建つホテルの最上階の部屋からは、地面は遥か下方に落ち込んでいるはずだ。
 そのベランダの手すりの上に、真はバスローブ姿で立ち上がっていた。
 病み上がりの真の身体は風に煽られてしまえば簡単に吹き飛んでしまえるようにも見えた。こいつは何を考えてるんだ、まさか本気で自殺する気なのか、と思い、咄嗟に大声を出していた。
 ジョルジョの叫びに真は驚き、一瞬バランスを崩した。

 安定の悪い手すりから、真は足を滑らしそうになる。
 ジョルジョは既のところで真の身体を捕まえた。そのままベランダに引き摺り下ろして、一緒に床に倒れこむ。真の重みが自分の身体に落ちてきたとき、ジョルジョは確かな命の重さを感じた。
「お前は俺を殺す気か!」
 思わず大きな声を出していた。

 お前こそ、俺を殺す気か! そんな急に大きな声出したらびっくりするじゃないか。大体、そんなでかい図体でのしかかるなよ。潰れるじゃないか。俺はお前より、ずっとちっこいんだよ。俺だってこんなとこでくたばる気はないぞ。重いからどけって言ってんだよ、あり得ねぇよ。

 あたかも小さな子どもがぎゃあぎゃあと喚きたてるような声が、ジョルジョの耳に届いていた。
 確かにその声は少なくともニュアンスだけは正確に、そのように言っていたはずだが、ジョルジョにベランダの手すりから引きずり倒された目の前の真は、未だにぽかんと鉄砲玉を食らったような馬鹿みたいな顔のまま、彼を見つめているだけだ。
「お前」ジョルジョは真の顔を見たまま言った。「何、持ってるんだ」

 真は突然意識を取り戻したような顔をして、バスローブの襟の袷の中に手を入れ、中からふわふわの毛玉のようなものを取り出した。
 毛玉には、どうやら煩く喚きたてるための口ばしと、ジョルジョに何かを訴えるための目玉がふたつ、くっついている。
「鳥」
 ジョルジョは思わず口に出して言わないではいられなかった。
 それは鳥のヒナで、今もまだ、怒り狂ったように、彼の顔を見ながらぴーぴーと喚きたてている。

「落ちてた」
 真はまだ驚いた状態から抜け出せずに呆然と呟いている。
 こいつはやはり時々日本語が妙だなと思った。こんなふうに喚きたてるものを、落ちている、とは普通言わない。
「落ちてた?」
 それでもジョルジョは真の言葉をそのまま繰り返し、屋根を見上げる。
 少し離れてみれば、ホテルの屋根に小さな天窓のようなものがあって、その窓に鳥の巣らしいものが見えていた。

「お前」
 呆れたようにジョルジョは真に話しかけ、まだひっくり返ったままの真を助け起こした。
「猿でももうちょっとましなことを考えるぞ。あんなとこによじ登れるとでも思ったのか。走っている裸馬に飛び乗れるくらいだから、お前の反射神経が猿並だってのは認めるけどな、馬の背中から落ちるのとは訳が違う。この下は城壁の断崖絶壁のようなもので、羽根でもついていない限りは、落ちたら間違いなく天国だ。このやかましいチビがあそこから落ちてくるよりもずっと悲惨だ。だいたい、普通、人間という種は、もうちょっと頭を使うものだ」
 言いながら、徐々に言葉に勢いがついてきてしまった。

「だって、巣がちゃんとあるのか、見えなかったし」
 しどろもどろに真は言い訳をする。
 いつものことだが、多少腹が立ってくると、ついつい理屈っぽくなるのがジョルジョの癖で、真はそうなると全く言い返すことができないでいる。神妙に聞いている時もあるし、全く聞いていないような顔をしている時もある。
 ジョルジョはホテルの従業員を呼んで、事情を話し、鳥のヒナを渡して、巣に戻してもらうように頼んだ。

 彼らはベランダで、屋根裏らしい部屋の窓に作られた巣に、ヒナが無事に戻るのを見届けた。真は笑ってこそいなかったが、屋根裏の窓からの従業員が送ったOKのサインに安心したように、実に邪心のない顔でジョルジョのほうを見た。
 ジョルジョはまだ幾らかむっとした顔で真を見返す。
 その途端、真は少しだけ怯えたような顔をした。さすがに怒られているのが分かってはいるのだろうとジョルジョは思い、それから優しくしてやることに決めたのを思い出し、頭に手を置いた。

 真はローマでの彼の暴力をどう思っているのか、少なくとも今この国の中で放り出されたら自分が全くなす術もないと思っているから、逆らうまいとしているのか。ふと怯えた表情を見ると、ジョルジョの身体の芯はあまりよくない種類の、快楽に似た炎が燃え上がりそうになる。それはジョルジョの内にもしかするとずっと昔から燻っていたもので、彼の叔父はそれを知っていたから、彼が子どものうちにその存在を突きつけようとしたのかもしれない。それがあのラス・カサスのスペイン人によるインディオの殺戮の報告書だったのだろう。

 それでも、今の真には彼しか頼る手がない。そう考えながら、ジョルジョはそのまま真を抱き締めた。真はジョルジョの腕の中で、暫く息も忘れているかのように見えた。ただ黙ってジョルジョを抱き返し、昨夜一晩中そうであったように、肌の一部でも離れていると不安なのだというようにしがみついてきた。

 ジョルジョが言葉を教え、この世界の仕組みを教え、生きる術を与えてきたのだ。ジョルジョが見放してしまったら、真は今度こそ、ベランダの手すりから、あるいはこの世から滑り落ちてしまう。ジョルジョはそう考えて恐ろしくなり、更に強く真を抱き締めた。不安でたまらなかった。

 バスルームに真を連れて行き、身体を洗ってやっている間、真は少し奇妙な顔をしていた。何か、と聞くと、ちょっと気持ち悪い、と答える。考えてみれば一晩中、真の身体の状態も考えずに繋がっていたのだ。おかしくならない方が妙だとジョルジョは考えた。
 そして、恥ずかしがって嫌がる真にそのまま力を入れさせ、ジョルジョが一晩中真の身体のうちに吐き出していた激しい欲望の残滓を掻き出してやりながら、不思議なことに、確かに別の一日が始まったのだと思った。

 神への明らかな背徳、不信心をしでかしたという自覚はあったが、どういうわけかジョルジョは、今こそ神と語り合うべきことがあるような気がしていた。
 聖堂に出掛けると言うと、辛いだろうに、真は一緒に行くと言った。
 ジョルジョは、こういう種類の背徳に自分自身が身をゆだねるとは思ってもいなかったと考えた。そして、神が、この頭を垂れる罪に塗れた子羊をどう思っているのか、祭壇の前で祈り、問いかけている間中、答えは与えられなかった。

 ジョルジョが神の答えを諦め、立ち上がって振り返ると、真はまた聖フランチェスコの絵の前で立ちすくんでいる。
 昨日、熱が下がってこの聖堂に連れてきたとき、真はあの絵の前に立ち、ジョルジョがふと見ると涙を流していた。
 聖堂の高い窓から落ちてくる光の中で、真の方こそ一枚の絵のように完全な姿をしていて、ジョルジョはこれこそは彼が遥か昔から求めてきた究極の美だと感じた。それでも、あの瞬間からずっと、ジョルジョは真をただ抱きたくて興奮し続けている自分自身をどうすることもできなかったのだ。

 真は今日は泣いてこそいなかったが、頬には微かに薔薇色の光を纏っていた。薄い茶色の髪の輪郭は光に溶け入り、儚くも見えたが、一方でその内面から光を放つしなやかな逞しさを感じさせた。
「あんたの国の神様は優しいね」
 真は絵を見上げたまま不意にそう言った。ジョルジョは自分も一緒に、小鳥や動物たちに語りかける聖フランチェスコの絵を見上げた。
「屋根を外して、鳥も虫も一緒に教会に住めるようにしたり」

「サン・ガルガーノのことか? あれは、金がなくて教会が屋根を売っぱらった廃墟だ。そう教えなかったか」
 真は答えなかった。ジョルジョが、本当はそうは思っていないことを知っているかのようだった。
「鳥たちは、どうしてこの人の言葉が分かったんだろう」
 真は答えを知りながら、あえて口に出したとでも言うようで、全く返事を期待していないふうだった。そして、ジョルジョはあえて答えた。

「それは、聖フランチェスコが、全ての生命が同じ重さを持っていることを知っていたからだ。だから鳥たちにも獣たちにも、ちゃんと彼の言葉が理解できたんだろう」
 ジョルジョは息をついた。
「だが、その神の名の元で、悲惨な戦争が幾度も起こった。そして誰もかも、それを止めることができなかった。人間はみな愚かで残酷で、そのくせ、神の偉大なる名前のもとでは無力で、時々紙くずみたいになる。その時、人間は個としての尊厳もなく、ただの員数として数えられる存在になって自分を見失う」
 ジョルジョは今、改めて聖フランチェスコを見上げた。真は隣で黙っていた。
 いつも神は答えをくれない。少年の頃、幾度答えを求めても、そこに在るのは恐ろしく深い無だった。

「お前の国の神様は、もとから複雑で、生も死も、戦いも愛も、全て同じ盤の上に並べて語る。自然も人も流転し、留まることはなく、大きな流れに逆らうことはできないと、そう語っている。誰もかも、始めから無なのだと、そして無に還るのだと、それについて恐れる必要などないと、そう語っている」
 どちらにしてもそれは恐ろしいことだとジョルジョは思った。
 頼るものがない大海に一人、ただ一人で孤独に彷徨うノアの箱舟。神の声が聞こえなくなった途端に、彼はただ行くあてもなく漂うだけで、いつかは海の藻屑になる。雨は大海に降り注ぎ、呑み込まれて、人もまた存在も知られず大海の一滴になる。

「それでも」
 真は小さな声で語り始め、やがてはっきりとした声で言い切った。
「それでも、俺がこの絵の中の一番小さな鳥でも、もしかして海に落ちた小さな雨の雫でも、俺にはきっとあんたの言葉だけは聞こえるよ」

 高い窓から落ち、足下に揺らめきながら切り取られた光の破片を、ジョルジョはゆっくりと踏んだ。太陽の破片はあらゆる種類の色彩を纏い、移ろいながら煌めいていた。
 光の後ろには闇が潜む。その闇を振り返り、己の心の内を見つめれば、その深淵に震えるような心地がする。光が強ければ強いほど、闇もまた深い。教会という建物が抱いている深い闇は、この聖なる場所にも暗い歴史や想いが降り積もっていることを教えていた。
 そしてジョルジョは、その深い闇を背負ったまま、傍らの儚い、しかし迸るような生命の泉を湛えた、ただひとりの人間を見つめた。

 この魂と共に生きていこうと、彼は今、誰にというわけでもなく願い、誓った。
 それが闇でも光でも、聖でも穢れでも、あるいは愛でも憎しみでも、どんな形をしていようとも、あるいは形すらなくても構わなかった。ただ壮大な時の流れの中の今を、この命と共にあろうと、それだけを深く心に刻んだ。
 そして今、真を連れて暗い聖堂を出たとき、この世界に、光が溢れ出した。


          * * *

 嵐が窓に、雨と風と、あらゆる地球の塵を叩きつけている。その震えて割れそうな窓ガラスの立てる音以外は、暫くの間、何の音も聞えなかった。
 やがて、低く暗い声が、突然吹きつけた風の音に紛れて聞こえてきた。
「何故、自分の息子の手を」

 その言葉に答えた声は、明瞭で力強くさえあり、あるいは豊かで光に包まれてさえいるように響いた。
「私が取り戻したかったのは、息子の右手ではありません。息子自身をローマに戻すためには、あれの右手は邪魔でしかない」
 また風が窓を弄る。低く抑えた声は、微かに震えてさえいた。
「そこまでしなくてはならないのか」

「死に臨んだ者が、自分の父親を一緒に連れて行きたいと願った。しかし自らの手で首を絞める勇気が彼にはなかった。彼が私に取引をしたいと言ったのです。だから私は答えてやった。『大和竹流の右手』を奪ってくれたら、と。もっともその男は、私が言わなくても、自分を購うためにそうしたかもしれませんが」
 低く震える微粒子が、耳元で僅かに音を立てている。

「それに今、私は息子の右手の代わりを手に入れました。十分すぎる結果ですよ」
 力強い声の主は、その身体から慈しむような声を出してみせた。
「あなたこそ、『公務員』という立場で、与えられた以外の仕事をすれば、それはあなたの首を絞めるだけではありませんか。タヤスリュウゾウを、彼が望むままにあの世に導いてやった。それは上から受けた命令ではなく、あなた自身が選んだ、ただの殺人だ。しかし、あなたには幾らか感謝しています。タヤスの射撃場の後始末をしておいてくれた。もっとも、あなたはあの場所に、自分が棄てたとはいえ、血の繋がりのある息子の痕跡が僅かでも残っていれば、息子にどんな嫌疑がかかるともしれないと思って、爆弾を仕掛けたのでしょうが」
 もう一人の男は沈黙を選んだようだった。

「確かに、アサクラタケシに三十年前、そして八年前の仕事の尻拭いをさせるよう、あなたの『親会社』に依頼したのは私です。八年前、あなたがムラノコウジのところに辿り着いたとき、彼はもう癌で寝た切りで、身動きすらできなかった。あなたはムラノコウジという戦犯者を命令どおり断罪せずに、癌で死なせてやった。ムラノコウジは、三十年前お前たちが国を挙げて行った悪事の証拠を隠し持ったまま死んだが、その証拠を今握っている人間を我々は知っている、いつかそいつらが新しい恐喝者になるはずだ、アサクラタケシは同国人に妙な仏心を起こして完全には仕事を終えていない、と言ってやったとき、あなたのボスは事情を確認もせずに、あなたに命令を下した。あんな汚らわしい小物の頭を撃ち抜くのに、あなたの貴重な腕など、本当は必要ありませんでしたよ。だが、あなたはあえてそれに乗った」

「それが田安隆三への、あんたからのはなむけか。私にくだらないゲテモノの頭を撃ち抜かせて、息子の不審を煽らせた」
 その言葉を受け流すように、明瞭で確かな響きを残す声を持つ男は、葉巻の端をカットした。男の指の動きは優雅であったが、よく使われた人間らしい手だった。そして相手が嫌がらせだとは気が付かない程度にゆったりと間を使いながら、火をつけた。
「息子」
 ひとつ吹かしてから、その声は言葉を確認した。

「あなたはその息子を二十七年前に捨てた。今更父親面をして出て行ける立場ではないでしょう。今になって息子を人殺しにしたくないと必死になるくらいなら、何故二十七年前に息子の未来について責任を果たしてやろうとしなかったのですか。本来ならあなたがするべきことを、私の息子はあなたの息子に対してやってきたのです。あなたの息子の命と身体と、そして何より心を私の息子が手にしたとして、それが代価として高すぎるとは思っていません」

 吐き出された葉巻の煙は男の目の輝きを隠した。
 そして、もう一人の男は、もう何も答えないことに決めたようだった。

「それに」
 だが、奇妙なことに、その先を続けた男の声は、煙の向こうから優しく穏やかに、愛情に満ちてさえ聞こえてきた。
「私は、息子から一番大事なものを取り上げようとするほど、野暮な人間ではないつもりですよ」

(【海に落ちる雨】 全編 了)





ラストシーンの解説は控えさせていただきます(@_@) 怖いし……
ひどい? いや、これはマフィアの血の契り、みたいなものですね。自らの血を持って購わせるという。
(参考文献『ゴッドファーザー』)
長い長いお話でしたが、9年前のひとつのラストシーン、そしてこの物語の「現在」の2つのラストシーンで上手く落とせていると感じていただけたら、とても嬉しいです。
(あくまでも落ちを求めるのが関西人の悪い癖……あ、とそういう落ちじゃないか)

竹流は結局、この「オヤジ」が自分の血のつながった本当の父親だとは知らなかったのか、実は知っていたのか、生涯通して彼が何も言わなかったので、分からずじまいです。
と言っても、「本当の父親」と思っていた人はチェザーレの双子の兄なので、まぁ、遺伝的にはどっちでもいいのかも。

御礼とあとがきと次回予告は、明日また別の記事で(*^_^*)
でも、ひとまずは、ここまでお付き合いくださった皆様、数は少なくとも比重はものすご~く重い! と心から感謝申し上げます m(__)m m(__)m

追記:巣から落っこちた雛は、結構親鳥には見捨てられるんですよね(弱肉強食の世界ですから)、ってlimeさんとこのコメで話していたところ。でもこの雛も、まだまだやる気のようなので(ジョルジョに文句たらたら、じゃなくて文句ピーピー。これはジョルジョにも鳥の言葉が分かったという、ちょっと面白い場面でした)、きっと逞しく生き抜くのでしょう!
そうそう、野鳥が庭や家のどこかに巣を作った場合、これを取り除くのは犯罪で、雛が落っこちてたら届けなくちゃならないんですよね。

IMG_0008_convert_20130629231922.jpg
(屋根のない教会、シエナ郊外のサン・ガルガーノ)
ホテルベランダ
ホテルベランダ2
(モデルとなったアッシジのホテル・スバーシオのベランダ。HPから写真をお借りしました。)
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


ここで、こうくるのか!そして祝完結。

大長編の更新、お疲れ様でした!
9年前の2人の関係はもう、他人が口を挟むことでも、正しいとか間違ってるとか言うものじゃないんだよねと、改めて思いますね。
竹流は真という宇宙に出会っちゃったんだから、もう仕方ないんですよ。

真はここで、こんなにも熱烈な告白をして、竹流も心の中で、一緒に生きていくって言ってんのにね。(;_;)

ああそれにしても、雛がここでも出てこようとは。
なんだこのシンクロ!
この、雛の講義(笑)こんなに強気ならきっとこの子は生きて行けますね。なんたって、宇宙に抱き止められたんだもん。
このあたりの真の描写、好きだなあ~。なんかすごくかわいい。雛よりもすぐに死んじゃいそうなくせに。雛心配してる。

そして後半。そうか、このパパどうしの対談がくるのか!
なんか妙にワクワクしました。
もしかして、真は償いのため??
だけどさいごのチェザーレの言葉にちょっとホッとしました。
うん、引き離さなければそれでいいと思う。きっとどんな扱いを受けても、竹流の傍に居ることができれば真は生きていけると思うし。

ただ、だんまりをきめこんでしまった真パパは、内心どう思ってるのでしょうね。
パパが真に愛情を持ってるのは分かるだけに、複雑なのかも。
いつかこの親子ががっつり話をしてるところを見てみたいです。
(番外対談とか・・・)

紆余曲折あり、奇しくも親の手の中で、囲われる(?)形となった2人。
う~ん本当に壮大なドラマでした。
書きあげた大海さん、すごい。

そしてこのあとも続く彼らの物語に、興味津々。
大海さんが辛くて飛ばした、という場面はどこなのかも、興味津々。
でもまずは、お疲れ様でした!
壮大なドラマを、ありがとう~~!

lime #GCA3nAmE | URL | 2016/05/22 12:01 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

> 大長編の更新、お疲れ様でした!
わぁ、さっそくにありがとうございます!!
いや~、書き上げた日がもう分からなくなるくらい昔なのですけれど、更新が終わってもう一度感慨に浸ることができて、嬉しいです。書き上げた時は、なかなかいいラストじゃない、と思っていましたが、こうして他人様の目に触れるとなると、こんなのでいいのかな、こんな長い話に付き合っていただいたのに、面白くなかったらどうしよう、申し訳ないなぁ、とかあれこれ考えちゃいました。でも、呆れずにお付き合いいただいたこと、本当に感謝申し上げます。

> 9年前の2人の関係はもう、他人が口を挟むことでも、正しいとか間違ってるとか言うものじゃないんだよねと、改めて思いますね。
そうなんですよ。あれ? 9年前にもう答えが出てたんじゃん! じゃ、なぜ、この期に及んで迷ってるわけ? ってことなのですけれど、竹流の思いは次作ではもう少しはっきりと出てきますけれど、魂は奪われてるけど、現実世界でくっついているかどうかはまた別の問題と思っているみたいでして。いや、真側からは「もうくっついとこうよ!」なんでしょうけれど、竹流は「いや待て。世間様に顔向けができないような立場になってはいけない。自分にも恥じるところが無いかどうか、もう一度考え直さなければならない。あれこれ」って感じで。あぁ、まだるっこしい!
というお話でした。ちゃんちゃん。
はぁ~でも、正しいとか間違っているとかいうものじゃないって言っていただいて、ほっとしました。ありがとうございます。

この9年前の熱烈なハネムーン、やってることもやってるけど、交わした言葉がなかなか熱いですよね。って、書いた自分が言うのもなんですけれど、真からの言葉なんて、いや、お前、猿だけど、そこまでよく言えたよ!って褒めてあげたいくらいなのに、あの人ったら……どんだけ私に書かせたのか……^^;

そうそう、そして雛ですよ! 私もlimeさんの更新を拝読して、一人、膝を叩いて笑っちゃいました。いや、面白かったわけじゃなくて、いや、面白かったんだけど、もう笑わずにいれます? しかも、どっちの雛も人相悪そう! 巣から落ちてるくせにやる気満々だし、人間を人間として扱ってないし(しもべと見なしている?)。
しかも、私の雛は10年以上も前に書かれた代物なのに、こんなどんぴしゃのタイミングにぶつかるなんて。これは運命?(何の?)
真はおサルなので、雛に「お前、ちょっと何とかしてくれよ」とか言われて「うん、見てみるね」って感じだったようですが。ほんと「頭使えよ」って思いますよね。可愛いというよりも、おバカ? このホテルのベランダ、ほんとに結構な断崖絶壁なんですよ。

そして後半にも反応していただきとても有難いです。
いや、これが最後に来るのか! って思っていただけて何よりです。そうそう、本人たち必死だけれど、よく見たら全てお釈迦様の手のひらの上だったという、しかも、真パパは事の重大性を認識しているけれど、ジョルジョパパは「だって、一緒にいたいっていうから、じゃ、まぁそっちも貰っとくわ」ですからね。無邪気にひどいことをする男です。
この最後の台詞、ほっとしていただけましたか~、そうかぁ。いや、それもありですね。私は書きながら、このおっちゃん、怖~い、と思ってました^^; でも、まぁ、確かに「引き離さなければそれでいい」ですよね。

実は次作は、真の大きな傷跡、実の親との確執=育ての親(伯父)の失踪にまつわる問題、と自分の記憶の抜け落ちた部分の問題、この2つが大きく絡んできます。真パパと会談はしませんが^^; 確執は出てくるので、また読んでいただけたら嬉しく思います。
あ、辛くて飛ばした部分、実は書いたんですよ。書いたけど、ちょっとここには載せられない代物で。なので、適当にピックアップしながら載せるかも、です。

> でもまずは、お疲れ様でした!
> 壮大なドラマを、ありがとう~~!
こちらこそ、長い話を読んでくださったlimeさんに、本当に感謝です。思えば思うほど長かった。書いて更新する方も長かったけれど、読んでくださる方もそれだけの労力を割いてくださったのだと思うと、ほんとに頭が上がりません。
改めて、ありがとうございました!!
今度は短編を片付けていきますので、しばらくお休みです(*^_^*)
コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/22 13:39 [edit]


もう何も言うまい(T^T)言うけど

大海さーん! 海に落ちる雨、あるいは一つの物語の終わり、お疲れさまでした!

真の告白とタイトルのリンク。ジョルジョの誓いと言葉。
清々しく白い光に包まれる物語、堪能させていただきました。

ここに至るまでに私もあれこれ騒いだりしたので、ここではダンマリになってしまう(T^T)
それにしても真、猫にされたりサルにされたり、ここでは雛にされ・・・(あ、私の特有のイミフで ^^;)(象徴するなあ・・・で^^)

チェザパパ・真パパ会談は年季入ってますねえ。そっちはそっちできっちりやってくれって感じですかね。
それよりも、ジョルジョが魂と共に生きていこうと誓った精神が、世代をまたいで行くのを想像するとまた目がホワンとなります・・・(あーボキャ貧を痛感><)

物語にたくさんの感動をいただきました!
次回作も楽しみですが、その前の目先にくるあとがきを楽しみにしています^^

けい #- | URL | 2016/05/22 20:03 [edit]


完結おめでとうございます

こんばんは。

いや、最終回だから二人のことを書こうと思って読んでいたけれど、後半にのけぞってしまった。

ええええええ。

その一、竹流の右手をああした、本物の黒幕はイタリアパパ?
そして、その二、「公務員」ってことは、もしかしてアサクラパパって、もしかして○本?
これは私の読み違いかな。単に国に雇われているスナイパーって意味?
真って、アサクラパパの顔を知らなかったってことはあります?

ひえ〜、すごいどんでん返し、ですよ。私としては。
そうか、「どんでん返しがないと」と彩洋さんが前おっしゃっていたけれど、こんなところで不意打ちをもらうとは思いませんでした。

竹流も真も、お互いに対してまっすぐで、器としてもそれぞれ並ではないと思うけれど、二人のパパのスケールからすると本当に出てくる雛みたいな存在なのかなあと思ってしまいました。まあ、そうじゃないとそう言う組織の長なんて勤まらないだろうし、竹流もいずれはそういう風になっていくのかなあ。

キリスト教って、表向きは九年前の竹流と真が向き合っているような純真で美しくて優しい愛と慈悲に満ちているようだけれど、裏、とくに組織としてのカトリックの世界はもっと傲慢・欺瞞・矛盾に満ちていて、それを清濁併せ吞むトップが綱渡りのように運営していますよね。このエピローグにその二つがしっかり入っている所は、さすがです。単にきれいな二人の愛の物語として終わっていないところに唸ってしまいました。
(うん、最後の部分がなかったら、終わりとしてはきれいだけれど物足りなかったかも)

ともあれ、この壮大な物語の完結を心からお祝い申し上げます。
詩織の所までまだまだ続く物語に、大きな期待を込めて。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/05/22 23:50 [edit]


完結、おめでとうございます

更新、お疲れ様でした。
そして、完結おめでとうございます。質量ともに圧倒的な大作を、きっちりと仕上げる筆力に、ただただ脱帽です。

さて、最終回。
このときすでに、竹流と真の「答え」は出ていたんですよね。そしてこの長大な物語は、それに対する試練というか、覚悟を決めるためのプロセスだった、という気がします。
あ、あれ、雛の声? 竹流も「聞こえる」人だったんですね。聖フランチェスコと同じく、命の重さに差がないことを理解している、ということでしょうか。

で……。
竹流と真の詩的なシーンで締めくくりかと思いきや、最後に「ゴッドファーザーPART2」ばりの、ショッキングなシーンが。
そっか~、そういうことだったのか。
家出息子を泳がせているようで、じつはしっかりと手綱を握っていたパパさん、やはり怖い人ですね。なんか竹流が、鵜飼の鵜みたいで、ちょっとかわいそう(笑)
真と竹流はチェザーレの掌の上だったわけですが、読者の私も大海彩洋さんの掌の上だったみたいですねぇ。まんまとやられました(褒め言葉)

ほんとうに、とんでもなく読み応えのある作品でした。
いろんな意味で、読ませていただけてよかったなぁ、と思います。ありがとうございました。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/05/23 00:34 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

> 大海さーん! 海に落ちる雨、あるいは一つの物語の終わり、お疲れさまでした!
うぅ、ありがとうございます!!! 本当に、書いている時も長かったし、アップしている時も長かったし、そして何よりも、読んでくださる方にとっても長かった物語、これを読んでくださったけいさんの膨大な労力に、ただただ感謝です。
何かが終わったような、まだ何も終わっていないような、そんな話ですけれど、ピリオドをこのブログで打てたのは良かったなぁと思います。
> 真の告白とタイトルのリンク。ジョルジョの誓いと言葉。
わ~い、ありがとうございます。そうなんですよ、タイトルは始章でも絡んでいるのですが、そこではジョルジョが初めてローマを出奔して、船から海を見て「名もなく散って海に還るなら」というようなことを言っているのですけれど、今回は真から答えが返ってくるという構図なのです。そう、海に落ちても、彼の声だけは聞こえる。真は確信を持って言っていると思うのですよね。
そしてジョルジョは、この時心の中で思っていたことを、多分生涯貫いたでしょう。離れていても、信じられないようなことがあっても、心は向き合っていたということなのかな、と。
この二人の世界は何ともラブラブで良かったのですけれど……裏はこわ~いおじちゃんたちが暗躍^^;

> ここに至るまでに私もあれこれ騒いだりしたので、ここではダンマリになってしまう(T^T)
そうそう、けいさんには、真の睡眠時間をいつも心配していただきました。でもきっと、嵐の夜、帝国ホテルのスイートで、眠れなかったでしょうね……(いや、えっちなことはしてないですけれど)
> それにしても真、猫にされたりサルにされたり、ここでは雛にされ・・・(あ、私の特有のイミフで ^^;)(象徴するなあ・・・で^^)
うふふ。猫になったら、かなりおバカな猫になっていますが(あ、マコトがじ~っと覗いてる^^;)、猿はいい得て妙でした。確かに竹流に初めて会った頃の真はほとんど猿状態。雛は……どうでしょう。本人は雛を救っているつもり? かもしれません。
でもそのおサルの魂と共に生きていこうと誓ったジョルジョ。うん、この辺りは、何でそんなにラブラブなんだよ!って話で、男女の恋愛じゃなくて申し訳ないのですけれど、「愛」ってきっとこんな感じだろうと思いつつ書いていました。

そして、後半こそこの物語の最後を締めくくる本当のオチだったのですけれど、味わっていただけたでしょうか。っても、短いんですけれど、迫力があるので、これ以上言葉は必要が無いだろうと。えぇ、年季も入っていますし、人生の酸いも甘いも入っていますし、正直ちょっと怖いのであんまり書いた私も触れたくない世界・……ということでさらり~と流すことにしました。

> 物語にたくさんの感動をいただきました!
> 次回作も楽しみですが、その前の目先にくるあとがきを楽しみにしています^^
こちらこそ、ありがとうございました!!
長いってことは、皆様の労力も半端ないということで、それだけでなく、こうしていただいた沢山のコメント、本当に力になりました! ありがとうございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/23 01:26 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

> ええええええ。
やった! と思ったのが正直なところで……わ~、夕さんにおののいていただいた!と感動しきりです。
どんでん返し、というのはちょっとおこがましい感じだったのですが、そうそう、あのイタリアパパがあんないい人っぽい出演で済まされるわけがないじゃないか! ということだったのです。これで、真と竹流なんてほんと「ちょろい」と思っていただけたら成功だったかしら、と。あくまでもず~っと、チェザーレの手の内だったという、なんとも怖いお話でした。
昔から、この手の「実は……」ってのは大好きだったのですが、でもちょっと夕さんに驚いていただけたのはかなりうれしいかも。

> その一、竹流の右手をああした、本物の黒幕はイタリアパパ?
そういうことなのです。もしも「神の右手」があったら、竹流は絶対に修復師としての生涯を選ぶわけで、まさに「帰らない」話になってしまいます。ヴォルテラの組織にとっては、大和竹流の右手は無い方がいい、というものだったわけです。そして、もうひとつはペナルティ。あのインタヴュー記事は(「同居人を愛している」って部分じゃなくて「ヴォルテラを継がない」って部分)、ヴォルテラにとっては教皇庁への裏切りでもあり、あってはならないもので、組織を根底から揺るがしかねない騒ぎになるところだったわけで、もうこのタイミングで「後継者をローマに戻さ」なければならなかったんです。あんなものをぶちかましちゃったら無事ではいられないです。このあたりはや~ちゃんの組織と同じで、血をもって購うという仕組み。
ヴォルテラパパにとっては、右手の代わり=ニホンザルの子どもをゲットしてやったので、まぁいいだろうということですね。

> そして、その二、「公務員」ってことは、もしかしてアサクラパパって、もしかして○本?
> これは私の読み違いかな。単に国に雇われているスナイパーって意味?
あ。これは、単に国に雇われている、って意味でした。イタリアパパは、自分は教皇庁の後ろ盾を持っているとはいえ、組織的にはマフィアと同じと自覚があるので、自分たちの黒い部分をみっちり認識していますが、「国」という旗印の下で正義と称して堂々と犯罪者を使っている部署もある、ということで、揶揄したのですね。そもそもアサクラパパは職人ではありますが、どこまでも「こき使われている」立場で、本来ならチェザーレと対等の立場で語れるような位置にはいないのですね。
> 真って、アサクラパパの顔を知らなかったってことはあります?
これは、田安が教えちゃってますから、一応知ってる。真が武史を避けているのは、そのことよりも、伯父の失踪(多分死んでる)に実父の仕事が絡んでいると本能的に分かっているから、だと思います。真にとっては伯父=功が父親ですものね。

> 竹流も真も、お互いに対してまっすぐで、器としてもそれぞれ並ではないと思うけれど、二人のパパのスケールからすると本当に出てくる雛みたいな存在なのかなあと思ってしまいました。まあ、そうじゃないとそう言う組織の長なんて勤まらないだろうし、竹流もいずれはそういう風になっていくのかなあ。
わ~い。そこなんですよ! そうそう、2人のパパに比べたら、高々ヒナみたいなもので、ぜんぜん無力。でも、鳥の雛って、時々親鳥よりでかくて人相が悪くて、「はよエサもってこい~!!」って感じで、あんまり可愛くないことも多い。ひよこは可愛いけど、猛禽類なんてひどいですよね。だから、2人には逞しく生き抜いて欲しい!? 
いずれ竹流も……そういうふうに、うん、なっていくような、ならないような。でもまぁ、ある程度は組織のボスとして、切るときは切るって部分も出てきますよね。これはもう、仕方がないことで。

> 単にきれいな二人の愛の物語として終わっていないところに唸ってしまいました。
> (うん、最後の部分がなかったら、終わりとしてはきれいだけれど物足りなかったかも)
まずひとつは、この「ふたりの愛の物語」に照れちゃいました(#^.^#) そうそう、気が付いたら愛の話だったのですよ。あれ? なんかすご~くラブラブな話になってる!と。いや、この話はそんなお優しい話じゃなくて、夕さんの仰る通り欺瞞や残酷な面も併せ持つ組織の怖さが裏で蠢いている話なんだよ!ってところでした。
物足りない、まさにそうです。私も竹流の愛の告白を書いた後で、ちょっと美しすぎるやん、いや、ここでは終われぬ!と思った次第で。

> ともあれ、この壮大な物語の完結を心からお祝い申し上げます。
> 詩織の所までまだまだ続く物語に、大きな期待を込めて。
こちらこそ、これだけの長さのもの、書くのも時間がかかったけど、アップするのも時間がかかって、ってことは、読んでくださった夕さんもそれだけの労力を使って下さったということで、ただただ感謝です。
詩織のところまでは遠いけれど、まぁ、あれは割れても末に~なので、気分よくヴォルテラを捨てて修復師になって頂く子孫にすべてを託したいと思います。詩織も、なんだかんだと言って、根性の入った娘ですし。
本当にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/05/23 02:09 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

おぉ、TOM-Fさん、ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました!!
本当に、量だけは果てしなく?多い物語、実際にもうこれ以上書けん!というところまで書いたような(昔だけど)気がします。そして、これをアップするのがまたまた大変で、今でも直したいところがいっぱいありすぎて、でももうどこを直したらいいのかもわからん!って感じの状態で……それを読んでくださったTOM-Fさんの労力もほんとに、申し訳ないくらい膨大だったと思うのですが、ありがとうございました!! ほんとに感謝です。

> このときすでに、竹流と真の「答え」は出ていたんですよね。そしてこの長大な物語は、それに対する試練というか、覚悟を決めるためのプロセスだった、という気がします。
9年前の答え、ですものね。そうそう、もう心は決まっていたのに、竹流がこの後、成田で「ちゃんと大学で勉強して、良い研究者になりなさい。それから、彼女(美沙子)にもちゃんと連絡して上手くやるんだよ」なんて言うから、話がこじれちゃった^^; いや、竹流の覚悟は「男女の恋愛みたいにいちゃいちゃする」って方向じゃありませんから、そうなるんですけれど、真にしたら「え~~???」ですよね。あの日々はなんだったの??みたいな。真はあんまり深読みのできないタイプなので、気持ちが言ったら心も体も命も行っちゃうタイプだし。
ほんとに、試練の物語でした。しかも、せっかく9年前の気持ちに戻ったのかと思ったら、まだまだ試練が……^^; いや、でもこれで素直に二人が「あ~愛あれ~ばこそ~」「ふ~たりのため~せ~かいはあるの~」なんて話になったら、子孫が~~~。もちろん、ヤン提督v-238のユリアンみたいに血のつながりが無くてもOKなのですけれど、ここでは子孫が必要でして。いや、子孫が必要だからややこしくしているわけでは決してありませんが^^;^^;

> あ、あれ、雛の声? 竹流も「聞こえる」人だったんですね。聖フランチェスコと同じく、命の重さに差がないことを理解している、ということでしょうか。
少なくとも命の重さに差が無いことを分かろうと努力はしている人、ですよね。雛の声、聞こえてましたね。これって【清明の雪】で竹流が「俺には龍も子供も見えないけど」と言っていたのにあのラストシーン、ちゃんと見えていたって話と、ちょっとだけ繋がっています。彼、自覚はないと思いますけれど……。
でもこのシーンの場合は、単にヒナがうるさすぎたんじゃないかと……

> 竹流と真の詩的なシーンで締めくくりかと思いきや、最後に「ゴッドファーザーPART2」ばりの、ショッキングなシーンが。
> そっか~、そういうことだったのか。
わ~いい。皆さん、このシーンに驚いてくださったみたいでちょっと嬉しいです。いや、本当は竹流の告白で終わる予定だったのです。で、終章の前半は別のところに入っていたのです。でも始章を後から書いて、すわりが悪くなったので、終章を始章と呼応させて、ジョルジョが自覚がないものの神から答えを授けられているというシーンを持ってきたのです。まさに聖フランチェスコの絵を見上げて泣いている真が答えですものね。
そうなると、やっぱりこのシーンはラストだな、と、浮いていたシーンを持ってきたのでした。この話を締めくくるのは、この人のこの台詞しかない!と。
鵜飼の鵜……確かにそんな感じかも。始章でもニューヨークに居る家出息子を、しっかりレオに見張らせていましたしね。
でもまぁ、これはペナルティですから、仕方ないです。夕さんちの星のある子どもたちじゃありませんが、組織の目的がまずそこにあって、たとえ組織のボスであってもその中では駒にすぎないんですよね。チェザーレもそういう意味では組織の存続のためのコマに過ぎないし。

> 真と竹流はチェザーレの掌の上だったわけですが、読者の私も大海彩洋さんの掌の上だったみたいですねぇ。まんまとやられました(褒め言葉)
そんなふうに褒めていただくと舞い上がっちゃいます(*^_^*) でもでも、ここまで読んでくださって、しょ~もなかった~ってなったら申し訳がないし、最後に「やられた」と思っていただけたら嬉しいなぁと少し思っていたのです。いや、これはもう、始章を書きなさいと言ってくれた友人のおかげです。始章ができたから終章ができて、終章ができたからこの座りになったと思います。長いので、しみじみと大河ドラマみたいに終わるのもよしなのですけれど、他のあれこれが吹っ飛ぶくらいのワンs-んで終われたら最高だなぁと思っていて、完全に成功したとは言えないけれど、「やられて」下さって、ほんとによかった。

> ほんとうに、とんでもなく読み応えのある作品でした。
> いろんな意味で、読ませていただけてよかったなぁ、と思います。ありがとうございました。
こちらこそ、本当にありがとうございます。沢山読んでくださって、そしていつもコメントを下さって、ありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/23 02:45 [edit]

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