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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【SS:バレンタイン、キス、氷】 Time to Say Goodbye 

【挑戦:このページはBL絡みの記事につき、苦手な方はご遠慮ください←とはいえ、読んでみたらそれほどでもない、と言われそう。18禁の要素は、逆に情けないことに…ありません(..)】

ブログに時々お邪魔させていただいている、彩色みおさんが出して下さったお題つきSSに挑戦してみました。
私にはちゃんとした?BLが書けないのですが、本当に生き生きと頑張っておられるBL作家志望さんたちの応援団(今のところ団員2人、かのうさん、ありがとうございます!)として頑張ろうと思います。
そう、昔、阪神ファンのファンという先輩がおりましたが、そんな感じです。

ところで、チャレンジしてみたけど、結果的に長すぎ→SSではない、Hシーンがないし甘々でもない→BLとは言い難い、ということで見事!玉砕しました。私、やっぱり書けません……
でも、それでも読んでやろうという奇特な方は、ぜひお願いします。
何でこんなことになっちゃったのかというと、ただ、キスひとつするのに、すごい理由が必要なんです……私の場合。で、ついつい、人物の背景をやたらと書き込みたがるんですね。
そんなのSSではどうでもいいだろ~と思うのに。

えっと、つまり、ボクシングが書きたかったんかい、と思わないでくださいね。
ま、否定はしないんですけど。
『ボックス!』に憧れてるんです。あんなのが書きたい~と。

もちろん、BGMはロッキーでお願いします(#^.^#)

あ、ところで、彩色みおさんの小説『ミッドナイト・ガバメント』が、某出版社さんの入賞作品Webにて公開されています。ちょっと今更何言ってんのよ、って感じですけど。
詳しくはみおさんのブログをぜひ訪ねてあげてください(下の「みおさんのブログ」をクリック)
みおさん、おめでとう!

みおさんのブログ





Time to Say Goodbye
拓medium (イラスト:竜樹さま)感謝m(__)m

 今日こそ全てと訣別する。
 葛城拓(ヒラク)は肩のザックを担ぎなおした。

 高校生の時、クラブの指導者だった赤沢には、もう話を通してある。挨拶に行った時の赤沢ジムの連中の顔には、逃げ出した人間に対する侮蔑の表情が張り付いていた。その中には、当時拓よりも弱かった奴の顔もあった。だが、わずかなファイトマネーだけでこの道に専念しているハングリーな目には、今では拓のはるか前方を歩いている自信が宿っていた。
『セレブ奥様の下の相手してるような奴が、今さらボクシングだなんて、笑わせるよな』
 明らかにそんな声が耳に届いた。
 赤沢も半分は信じていないだろう。口元には、まぁ1週間持つなら考えてやるけど無理だろな、という笑いが浮かんでいた。
『お前、高校のアマチュアの大会で優勝したからって、軽く考えんな。もう4年離れてるんだろ。今の仕事を辞めちまわない方がいいんじゃないか、いつでも戻れるようによ。辞めちまったらなかなか戻れないってのは、よく知ってるだろうが』
 そんなつもりはない。半端な気持ちではないのだ。赤沢は、自分でトレーニングして2か月後に来い、試合を見て考える、と言った。

 その期日が明後日だ。
 あの時だって、辞めたくて辞めたんじゃない、と拓は拳を握りしめた。
 必ず見返してやる。
 もう一度あの世界に戻るためだけに、この2ヶ月、ハードなトレーニングと食事コントロールで身体を作り直した。体重を52kg台後半から49kg台まで落とした。バンダム級の連中相手では戦えないことが分かっていたからだ。アマチュアの時とは階級分けが違うが、もとのフライ級でなければ、とても赤沢に認めさせる試合ができない。

 拓はセレブ御用達のスポーツジム『シャングリラ』の従業員専用入り口に、認証カードをかざした。
 2か月前のこの身体も、体脂肪は5%ほどだった。一般的には十分に引き締まった体で、ジムに通う奥様、会社役員、芸能人達からは素敵だと憧れてもらっていた。165センチメートルという、男としては比較的小柄な体格だが、小顔のために全体のバランスが極めていいと言われるのは、身体が資本の業界では必要な魅力だった。

 パトロンの矢田は、ベッドの上では、もう少し柔らかい体がいいと言ったが、それならもう少し肉付きのいい小姓を探したらいいのだと思う。
『どないしたんや』
 体脂肪率を4%を切るところまで落とした体を、矢田は撫でまわしながら怪訝そうに言った。拓の決心などには気が付いていないのか、それとも何かを感付いていながら知らぬふりをしているのか。

 そして、あの男も。
 拓は頭を振った。
 元々耳が隠れるほどに伸ばしていた髪を、昨日刈り上げるほどに切った。ピアスも2か月前からしていない。
 廊下の途中にある姿見で、拓は自分の顔を確かめた。
 元々目つきが怖い、野生的、などと言われていた顔だが、この2ヶ月でますますとっつきにくい顔になったのかもしれない。今まで営業スマイルを貫いてきたために隠れていた本来の顔が戻ってきたことには、拓自身は満足していた。

「おはようさん、髪、短すぎじゃないの」
 ジムのインストラクター仲間が肩を叩いていく。180センチはある長身で、赤く染めた髪に、エステで磨いている体は、インストラクターというよりもホストの様だ。赤沢ジムの連中が言っていたことはあながち間違いではない。
 セレブ達の下の世話、とまではいかなくても、恋愛ごっこの相手をしている。おかげで、身入りは悪くないし、中にはホストよろしく車やマンションを買ってもらったというインストラクターもいるらしいと聞く。
 拓に関しては、関西系の不動産会社社長がパトロンで、車もマンションもあてがってもらっている、という噂があるために、大きな贈り物をしようとするセレブはいないが、恋愛ごっこの相手は幾人か持っている。
 だが、それも今日で終わりだ。拓が1か月前に退職願を出していることを知っているのは、この『シャングリラ』の社長と銀座店の店長だけだ。何かと騒がれるのは真っ平だったし、店の方では拓の気が変わらないか、期待している節があった。

「明日はバレンタインですわね。お忙しいんでしょ」
「まさか。私は社長室に座っているだけですからね」
 着替えてトレーニングルームに出た途端に、よく響くバリトンの声が鼓膜を捉えた。
 このところ、ふわふわ食感のバームクーヘンで業績を伸ばしている製菓会社の社長、篠原宗輔(シュウスケ)だった。
 そもそもは小さな町の喫茶店で出していたケーキがあまりにも美味いというので話題になり、いくつかの一流ホテルに店を出すようになり、ネット販売を始めた時に日持ちのするバームクーヘンが大当たりしたのだ。もちろん、バレンタインが近くなれば、社長と秘書自ら現地に飛んで確かめたカカオだけで作っているという限定生産のチョコレートも大売れなのだろう。
 長身で、がっしりとした体格、誘うような低い声、甘いマスクにうねる様なウェーヴのかかった髪。毎週末にはジムに現れ、若い女性に囲まれる。元はその小さな喫茶店でケーキを焼いていた、いわゆるパティシエだったというが、確かに細くて綺麗な指をしている。もっとも今は金計算と書類に判を押すばかりで、その指でケーキ作りなどすることはないのだろう。あとは、拓の体を愛撫することくらいだ。いや、あるいはあのご婦人方の幾人かとも、同じようなことをしているに違いない。

 宗輔を取り囲んでいるのは、宝石商の女性社長とその娘、それにあれは某ホテルオーナーの奥様だ。少し離れて様子を見ているのは、この間デビューしたばかりのアイドルに違いない。
 今年32になると言っていた独身貴族の金持ちを、女たちが放っておくわけがない。
「私、クラブシノハラのトリュフを12ダース注文しましたわ。本当に、なかなか手に入らないんですから」
「それは申し訳ありません。うちは契約農場を持たないものですから、その年に基準を満たすカカオがどれだけ手に入るかわからないので、予約されても確約できないのですよ。契約しても、気候や土地の状態によって、その農場がその年に世界最高レベルのカカオを生産してくれる保証はありませんからね」
 ご立派なこだわりだと思うが、チョコレートひとつに千円近くも出すような世界とは、もう関係がない。たとえ、その男の手が先週末まで拓を抱いていたのだとしても。
「チョコレートではあなたの気を引けませんわね」

 ちらりと宗輔の切れ長の目が拓を捉えた。
 この甘い顔で、なかなかハードなセックスを要求する男なのだ。いや、ほとんど拷問に近いこともある。金曜日のレッスンの後、翌日の勤務開始時間が遅いことを知っているのか知らないのか、ほとんど立てなくなるまでやられる。
 まさにやられる、という言葉が適切だ。
 愛している、とか、可愛いよ、とかいう言葉かけは全くなしだ。キスさえも、滅多にしない。突っ込まれているときに興奮して求めることはあっても、愛おしむようなキスなど、もちろんしたことがないし、されたこともない。
 独身貴族を満喫する男だから、女と付き合ったら妊娠とか結婚とか、面倒くさいのだろうと拓は思っていた。
 で、欲望のはけ口が俺ってわけだ。
 そのハードなセックスがこの2ヶ月ほどの間にエスカレートしてきている。おかげでトレーニングに支障の出ることもあったが、この野郎、と思う気持ちが後押ししてくれるので、試合に向けて、気持ちはマックスだった。
 拓は大きく息をつき、わざとらしく目を逸らした。
 どれほど助平で鬼畜な野郎か、ご婦人方にばらしてやりたい。もっとも、ご婦人方の中にも大概な人がいるのだが。

 拓の受け持つスタジオトレーニングは格闘技を取り入れたシェイプアップのエクササイズだった。音楽に合わせながらシャドウを繰り返すような優雅なトレーニングとも今日でお別れだ。
 音楽の代わりに、ミットやサンドバッグを打つ激しく鋭い音が、すでに耳の中で反響している。あの熱い息遣い、飛び散る汗、そして血の匂いまでも、懐かしくてたまらなかった。
 ふと、ガラス張りのスタジオの向こうから視線を感じる。
 宗輔がランニングマシーンで軽快に走りながら、ただこっちを見つめていた。拓もしばらく、むしろ力を入れて見つめ返していた。

 スタジオレッスンの後、予約のあったプライベートレッスンを順番にこなしていきながら、拓は最後の名前にふとスケジュール表の上を滑らせていた指を止めた。
 一体、何の真似だ?
 宗輔は確かにもともと拓のプライベートレッスンの生徒だった。それが1年前、身体の関係を持つようになってからは、パブリックな場所での体の接触を避けたのか、予約を入れてくることはなくなった。別にそのことを宗輔に確かめたことはない。
「篠原さん、プライベートレッスンは久しぶりですね」
 他人の目があったので、何も言わないでトレーニングを始めると変に思われると感じて、当たり障りのないことを言った。
「そうかな」
 宗輔の返事はあっけなかった。
 いくつかのマシンを回る間も、目を合わせられなかった。がっしりとしたいい体格だが、ショルダープレスの時、少し右肩がひきつるように上がるのが癖だった。フランスに留学中、交通事故に遭って、右肩に大怪我を負ったらしく、大きな傷がある。腕を上げるとき、どうしても吊られるように肩が動いてしまう。
 その肩が上がらないように、彼の右肩に手を添えた瞬間、何とも言えない感情が襲いかかってきた。
 意外にも意識をしている自分に、今さらながらに驚く。
 もう決めたことだ。こいつとも今日を限りに別れる。
 ストレッチをする時には、その体に触れてももう何も感じなかった。少なくともそのようにふるまうことができていた、つもりだった。

「本当に辞めるのか」
 12時が過ぎ、ジムの掃除を終え、店長に挨拶に行くと、店長はため息をついて言った。
「はい。1か月前に言った通りです」
「結構、身入り良かったんじゃないの。そんなあてにならないファイトマネーだけで食っていけるのか」
「でも、今持っているのは俺の金じゃないですから」

 大阪の難波にある祖父の代から続いていた小さな喫茶店を受け継いだとき、母にのしかかってきたのは遺産ではなく借金だった。父親は元プロボクサーだったが、パンチドランカーになって認知障害、暴行を繰り返すようになった。母親がその父を刺し殺し、執行猶予が付いたとはいえ犯罪者になって、結果的に喫茶店は地上げ屋に持っていかれてしまった。高校を出て、大学でもボクシングを続けようとしていた拓に、辞めてほしいと泣いてすがった母は、不動産会社社長の矢田の愛人になっていたが、拓が高校を卒業する前に亡くなった。矢田の人脈のおかげで優秀な弁護士が付き、母の裁判が有利に進んだのだが、裁判で言われたような正当防衛などではなかったことを拓は知っていた。
 おそらく、矢田も知っていたのだろう。
 母が亡くなって、今度は拓が矢田の愛人になった。矢田の口利きで『シャングリラ』に勤めるようになり、矢田が満足している限りは、矢田が立て替えたはずの篠原家の借金のことは何も言われなかった。
 矢田は拓の交友関係には無頓着だった。拓に対して、特別に執着心があるわけではないのだろう。それでも、そこから抜け出せるのかどうかは、今もまだわからない。
「わかんないなぁ。何に餓えてんの? せっかくいい暮らししてんのに」
 その言葉を背に、拓は『シャングリラ』を後にした。

 12時を過ぎているから、もうバレンタインだ。
 拓はセレブしか住んでいないというマンションのコンシェルジェに挨拶をして、1012号室を呼び出してもらった。毎週の来客である拓には、すでにコンシェルジェも慣れてくれていた。
 とは言え、拓の背中の手製のサンドバッグと、ごみ袋にはいささか目を見開いている。しかし、さすがに、十分に金を払ってくれる住人の客に対して、失礼な言葉はかけてこなかった。
 そもそもどういう関係と思っているのだろう。ちょっと聞いてみたい気もしたが、それも今日までだから、もう今さらな気がした。

 1012号室の鍵は、例のごとくかかっていない。
 拓はドアを開け、サンドバッグとゴミ袋を担ぎ直す。だだっ広いリビングのドアを開けて、多分優雅にブランディグラスなどを揺らせているはずの宗輔にサンドバックを投げつけようと思ったら、宗輔はそこにはいなかった。
 ふわふわの白い絨毯、ゆったりとしたソファー、アクリルの低いテーブル、酒の棚、柔らかい音楽はサティだ。
 拍子抜けして、そのままリビングにサンドバッグにゴミ袋を放置して、キッチンの方へ移動する。何か、削るような音が小気味よく響いてきていた。

「遅かったな」
 宗輔はアイスピックで氷を丸く、それもかなり小さく丸く、形を整えているように見えた。宗輔の長い指が、器用に小さな氷を扱っている。
 十分いい男だけど、俺も別に男好きってわけでもないし、たとえ乱暴なセックスをする男でなくても、まぁこれが潮時だよな。
「何か飲むか?」
 へえ、そんなお優しい言葉は初めてだ、と拓は思った。
 いつも、こっちの準備ができてようといまいと、お構いなしに突っ込んでくるのだ。おかげで、さすがに拓の方も自分で準備をするという技を覚えた。今日も、『シャングリラ』のシャワールームでしっかり準備をしてきている。明後日の試合に響かせるわけにはいかない。もちろん、朝までやられるのは仕方がないとは思っているから、せめて被害を最小限に留める努力をしているわけだ。

「さっさとやろうぜ。前置きは面倒くさい」
 宗輔はからん、とアイスピックをキッチンテーブルに放り出した。拓の顔を見ないまま、息をひとつついたように見える。
 ご婦人方にはあんなにつらつらと滑らかにしゃべっているのに、拓に対してはまるでその話術が発揮されたためしがない。おかげで、拓の方もそれに慣れて、この男相手に会話など無駄だと思うようになっていた。
 テーブルの上には小さなグラスが置いてあって、宗輔はさっき削っていた氷を放り込むと、そのグラスを持って拓の方へやってきた。そしていきなり腕を摑むとリビングの方へ引っ張り込む。

 結局、いつも同じだよな。
 絨毯に押し倒された形になった拓は、諦め気分で不意にアクリルテーブルの上に宗輔が置いたグラスの光を見つめた。グラスの中に幾つかの氷が、不思議な光を跳ね返している。白、ピンク、オレンジ、琥珀色、そして。
 拓は自分からベルトを外し、ジーンズを下着ごと脱ぎ掛けた。こいつとやる時には、とりあえず下半身さえ脱いだらいいと、そう思っていた。
 その拓の手に、いきなり、宗輔の手が重なる。
 拓は宗輔が自分のものを弄ぶつもりなのだろうと、下半身に目をやったが、その手はただ拓の手を押さえただけだった。

 何だよ、と思って顔を上げた時、宗輔はグラスの中の氷をひとつ取り、ちょっと光にかざすように見つめていた。
 氷の中に、黒っぽいハートのようなものが見えている。
 何だ、と思ったとたん、宗輔がそれを自分の口に放り込み、そのまま拓にかぶさるようにキスをしてきた。
「何す……」
 唇に触れる熱は、宗輔の唇から零れる氷の温度で冷やされ、拓が唇を開きかけると、宗輔も唇をわずかに開いた。
 二人の熱の間に、氷が踊っている。
 溶け出す氷の雫が唇の端からこぼれる。時折、氷と一緒に宗輔の唇が触れる。冷たくて、温かい唇は、氷の先の拓の唇を探しているようにも思える。
 拓は唇と舌で互いを隔てる氷を転がしながら、その冷たさにたまらなくなった。
 その向こうの熱が欲しいと、宗輔の唇から氷を奪い取る。
 氷を自分の舌の上に受け取って、拓はそのまま宗輔の体を抱きしめて、熱い唇と舌と、そのさらに奥にあるものを求めた。
 まだるっこしかった。キスよりも、この身体が欲しい。

 宗輔の手を自分のものへ引き寄せようとしたとき。
「え?」
 口の中にいきなり甘みと、少しの苦みと、それから不思議な温度が広がった。
 その瞬間、拓は初めて宗輔のたまらないほどの笑顔を見た。
「何だよ」
 飲み込んでしまってから、悪態をついてみたが、遅かった。

「いや、久しぶりにクラブシノハラの初代天才パティシエが創作チョコレートを作ってみようかと思ったんだ。温度が難しい」
「温度?」
「チョコレートを氷の中に入るように凍らせて、それから氷の中でチョコレートが偏る位置になるように氷を削る。チョコレートが凍ったままじゃ、口の中で味が広がらないだろ。だから口の中で半分溶かして、それからお前に」
 解説なんかするな、と思って、拓はまた宗輔を引き寄せた。
 宗輔は始めこそ珍しく躊躇っていたようだが、やがて拓の体を強く抱きしめ、時には確かめるように、そして時には強く、そしてまた時に慈しむように唇を合わせ、舌を絡めてきた。
 舌の上に、まだチョコレートの味が甘く残っていた。
 これ、例の最高級のカカオなんだろうか。
 いや、そんなことはどうでもいいや。きっと宗輔が氷の中に閉じ込めた時に、このカカオは最高級のものになったのだろう。
 時折、宗輔の大きな手が拓の短く刈ってしまった髪を撫でる。
 拓は目を閉じた。
 キスの時、目を閉じたのは初めてだった。多分、相手を疑っていて、何をされるか警戒して、キスに溺れていたことがなかった。いや、そもそもキスなど、こんな風にまともにしたことはなかった。
 キスって結構いいものなんだ。
 そんなことを思ったのは初めてだった。大体男同士で愛し合うなんてのは、つまり欲望が満たされればいいわけで、愛だの恋などの感情は別のものだと思っていた。だからキスは余分な手順で、それこそ下半身だけで十分だと思っていたのだ。少なくとも、相手はそうなのだと思っていた。
 そんな無味乾燥な無茶苦茶なセックスをしてきたのに、今夜はただキスだけで十分だなんて、本当にどうかしている。
 聖バレンタインの気まぐれなのかもしれない。いや、どんなおっさんか知らないけど、まさか男同士の初本気キスを応援する破目になろうとは思っていなかったに違いない。

 そのまま絨毯に座って、何故か手をつないでソファに凭れていた。こんなふうに手に触れるのも初めてかもしれなかった。宗輔の手の大きさ、温度も、指の形も、今ようやくはっきりと確かめることができる。
「新手のチョコレートの渡し方だろ」
「意味わからん。なんで急に乙女チックなことするかな。それより、するならさっさとしようぜ」
 どう言えばいいのか分からなくて言ってみたが、さすがに迫力がなかった。
 宗輔にはしっかり照れ隠しに聞こえただろう。
「明後日、試合なんだろ」
 今日は一体、なんなんだ、と思った。
「何で知ってるんだ」
「矢田さんに聞いた」
「何で矢田が知ってるんだ。ていうか、何で矢田を知ってるんだ」
「有名だろ。お前が矢田さんの愛人だって」
「そうか……ってそれもよくわからないんだけど」

 結局、あれこれと空回りしているのは自分だけなのか。
「俺、世の中のことも、俺自身のことも、どうしようもない、仕方がないことばかりだと思ってたから」
「お前の様子がおかしいと思って、矢田さんに会いに行ったんだ。そうしたら、矢田さんが、あいつまたボクシングをやるつもりらしいと。お前が身体絞ってんの見て、気が付かないわけないだろ。親父がパンチドランカーでどうしようもなくなったのに、それだけは母親に頼まれてたのに、だが決心したなら仕方がないってさ」
「何で矢田に会いに行ったんだ」
「お前、無茶苦茶減量して、身体絞ってたからさ、目つきも変わってたから、心配で。いや、つまりお前のことがもっと知りたかったのと、必要なら矢田さんと決闘しようかとか、色々考えて」
「なんだ、それ。俺、別に矢田のものじゃないし。借金の分を体で払ってるくらいなもんで……でもそれも言いわけで、本当はただ、流されるままここまで来ただけだ」
「矢田さんは、お前をボクシングから遠ざけようとしてたんじゃないかな。あの人なりに、お前のことが心配で」
「どうだか。そんな善人じゃないぜ、あのおっさん。商売のやり方もあくどいし」
「そう、人はさ、良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをするんだ」
「分かったようなことを言うんだな」
「そりゃ、お前より10年は余分に生きているからな」

 傍で宗輔が頭をソファに預けた。
「でも、多少長く生きてきたからって、どうしていいのか分からないこともあるんだ。この2ヶ月、どうやって切り出そうかと思っていた。ボクシングなんか辞めて、俺の愛人になれ、とか言ってみようかとか」
「で、あんなに乱暴だったのか。もうちょっとやり方考えろよ」
「やかましい。お前があまりにも何考えてるのか分からなかったからだ」
「それ、こっちの台詞だよ。あんた、何にも話さないし。だから、俺、嫌われてるのかと思ってた」
「お前が俺を嫌ってんたんじゃないのか」
「そうなのかな。今日は何が何だかもうよく分からない」
 混乱してしまっているのだ。
 でも、と拓は続けた。
「嫌いなら、ここに来てなかったんだろうな。あんなに酷い扱いされてたんだし」

 不意に、宗輔の腕が拓の頭を抱きしめた。強い、大きな手だった。
「やめろって言ったらやめるか」
「やめない」
「……だろうな」
「俺は優しい親父をあんなふうにしたボクシングに復讐してやりたいんだ……あんなになったからって親父を刺し殺した母親にも復讐してやりたい。そう思ってたんだけど……でも、何だか、今分かった気がする」
「何が」
「ボクシングが好きなんだ。サンドバックを叩く刺すような音、ストレートが相手をぶちのめすまでのわずかな時間に空を切る音、目が腫れちまって血の中で何にも見えなくなっても、相手の息遣いを追いかけながら、ゴングが鳴るまで闘い続けるのが。親父が試合に勝ったとき、俺を肩車してくれて、あの時リングの上から見たあの景色が」

 宗輔は長い時間、黙っていた。そして、今度はもう一度拓の頭を抱きしめ、それからそっと離した。
「わかった。じゃあ、俺はここから黙ってお前を見守っている」
「そこ、俺もまたパティシエとして新作にチャレンジするよ、とか言う場面じゃないのか」
「馬鹿、もう俺にはそんな若さも才能もないよ」
 顎で示された先、アクリルテーブルの上では、氷が溶けた水の中で、色々な種類のチョコレートが間の抜けた感じで沈んだり浮かんだりしている。
「それに、経営が面白いんだ。今にクラブシノハラをもっとでかくしてやる。そう思っている。ま、お前のためにまたしょうもないチョコレートの渡し方は考えてやってもいいけど。それより、お前、これ何なんだ」
 宗輔が絨毯の上に放り出されたサンドバッグとゴミ袋を指す。

 改めて見ると、何だか俺ってバカっぽい、と思った。
「え……っと、つまり、バレンタインプレゼントだ。菓子屋にチョコレート渡すの、バカだろ。その、普段の俺へのやり方見てて、あんたはサンドバッグが必要なのかと思って。俺と別れた後、殴るものがいるかな、と。で、殴っているうちに中の詰め物が減ってくるから、後から足す詰め物もいるかと……それ、矢田からもらった上等のコートとかスーツとか、切り刻んだぼろなんだ。もういらないし」
 宗輔が呆れたような顔になったが、意外にもまともなことを言った。
「サンドバッグ吊るための枠は? 頑丈なものがいるだろ」
 確かに、そこまでは考えていなかった。サンドバッグだけ渡されても、どうやってつりさげるかのほうがはるかに問題だ。
「じゃ、とりあえず、蹴っとけよ」
 宗輔は笑いをかみ殺すようにして、拓の短い髪になった頭を撫でた。
 こいつ、意外に笑うんだ。知らなかった。
「しばらくサンドバッグは使うことはないさ。プロになって賞金稼いで、いつかお前がこのごついサンドバッグの吊枠を買ってくれ。そのうち、俺にも本当に殴らずにはいられない時がくるかもしれないからな」
「自分で買えよ。金持ちのくせに」
「お前が責任とれ。俺の気持ちをさんざん惑わせたんだからな」

 どっちがだよ、と思ったけれど、何だか今夜は喧嘩を売っても買ってもらえないようだった。
 それに、今は何となく気分がよかった。いつの間にか二人の間にある距離が愛しくて、絨毯に置いた手に手が重なる。長い時間、手と手をただ重ね合わせ、重ね合わせていることを忘れるほど時を過ごした。
 時々、お互いの手の温もりを思い出すのだが、わざと忘れているかのように心を鎮め、いつか離さなければならない手だと知りながらも、この一瞬が続いてくれるようにと思った。
 もうどれくらいの時間がたったのかもわからなくなってから、宗輔がぽつりと言った。
「言いそびれてたけど、その髪、似合うよ」
 バリトンの声が耳に心地よかった。心地よいだけに、この声を聞いていてはいけないとも思った。

 トレーニングに入ったら、きっとしばらくは会えないだろう。
 いや、まずは明後日の試合に勝ちたい。赤沢とジムの連中に、葛城拓が本気であることを見せたい。
 そして4年間のブランクを埋めなければならない。誰かに甘えたらそこまでになってしまう。今までのように流されるのではなく、今度こそ自分の手で何かを掴み取りたい。
 そしてそれが分かっているに違いない宗輔は、ただ重ねた手をそのままに何も言わなかった。
 それでも、口の中に、あの冷たい氷の感触と、甘いチョコレートの味と、そして熱い宗輔の舌の感触が、いつまでもいつまでも残っていて、今はただそれを忘れたくないと願っていた。




あぁ、だめだ。私って、本当に、あまのじゃく。
これって別れ話なのかも……しかも、ますますこのブログのジャンルが不明になってきた…

しかも出来上がってみたら、ただのボクシング馬鹿の話。
書く前に頭ん中にあるときは、もう氷でキスのシーンがでーん、と。
で、出来上がったら、キスシーンはちーん、と、小さく収まっているだけ。
休みの日はこれに没頭する!と決心して(石旅行を断念し…ただ渋滞が嫌だっただけだけど)頑張ったのですが。

人生2作目のBLにするぞ、と思ったんですけど、ほんとに難しいなぁ。
(1作目は……友人の許可があれば、いつか、お目にかかるかも…でもそれを書いて、私は玉砕しました。私には無理だわ……と)

しかも、宗輔ときたら、まるでみおさんちの暁さんみたいなこと言ってるし。
お前のことが知りたいとか、何とかかんとか。
いけません、また直前に読んだお話に流されてしまった……
みおさん、ごめんなさい。
ついつい、みおさんと、ヘタレ攻め好きが似ていたために……

そういえば、昔、トルストイの『戦争と平和』を読んだとき、大変なことになっていました。
思えばあの時、ヴォルテラの家(ローマ教皇の背後組織)の仕組みが出来上がったのであった。
あのころの作品、ヨーロッパ風大河ドラマでしたから……

なお、本当にチョコレートでこんな氷詰ができるのか、確認していません。
キスでうまく溶けるのかも、もちろんわかりません(^^)
妄想ですから。

これを考えた時、ベースにあったのは、敬愛するO・ヘンリーの『賢者の贈り物』
でも、「相手を思うあまり、お互いに身を切る」まではいかなかった。
現代風にしたら、せいぜいこんなところでしょうか。
贈り物が割と役立たずってところだけ一緒^^;

ついでに、男が二人出てくると、どうしても組合せパターンがこうなってしまう。
ずいぶん年下のくせに生意気で一筋縄ではいかない、はっきり言って性格も可愛くない受け
態度は偉そうで社会的立場も立派だけど、どこか情けないところがある、いささかヘタレな攻め

という感じでしょうか。
BL書いたことないので、表現が正しいのかどうか、わかりませんが……

しかし、本当に、SSって難しいですね。
一体何をどこまで書けばいいのか。
これまで皆さんが書かれたSSは、余計なことをさらりと流して、それでも物語の完成度とか世界はちゃんとできていて、ものすごく勉強になったんですけど、いざ自分が書くと、学んだことが役立っていない……(>_<)
いや、なによりBLが難しい。
みおさんのBL論読ませていただいて、なるほど、そうなのか!と思って、目から鱗だったんですけど……

自分の書いているものの所属するジャンルが分からなくて、結構困ったりしていました。
で、帰属先を考えて、さまよったのですが……
はっきり言えているのは、『長い』『物語は何でもミステリーが信条』という2点のみ。

ということで、やはりジャンルは『長編小説』?
でも、ジャンル分けって本当に難しいですね。
この間も、どなた様かのブログを訪ねさせていただいて、みなさん、同じようなことで悩んでおられるんだなぁ、と。でも探すほうは、キーワードがないと探せないし……

かのうさまにも、男二人が出てきて、できてたらBLでいいんじゃないの、と爽やかに力強く言い切っていただきましたが、そういう意味では、うちの二人(真と竹流)はできている、とも言えるので、BL?
お伽噺(人魚姫)をベースにした大河風ミステリー的BL
でも、本筋が恋愛じゃないところが痛い。
しかも、最も問題なのは、女性と絡むほうがはるかに多い……
女性の登場人物もやたらと多い……(しかも、たいがい強い…?)

参考までに
パンチドランカーというのは、頭を殴られたりしているうちに脳に障害が起こってしまった人で、頭痛を認めたり、認知障害、酷いときには人格障害を引き起こしてしまいます。
通っているボクシングジムでお会いした、あるプロ(っても色々な方がおられます)の人が言ってました……
本当にぼわーってしょっちゅう脳震盪みたいになるんだって。
それって、どうなんだろう。医学的には、本当はよくないですよね。
で、プロになれるのは32歳までと決まっています。
ちなみに突然の脳出血などは40歳代から増えます。
本当に、プロボクサーの方々には体を大事にして、頑張ってほしいです。

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Category: Time to Say Goodbye(BL)

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コメント


ストイック

こんにちは!コメありがとうございました。さっそく拝読いたしました!エロはないけど描写がとってもセクシィで悶えました。氷でチューとか・・・・・・。あと、ボクサーのストイックさがいいですよね!!憧れです。またよろしくお願い申し上げます!

黒木詩音 #- | URL | 2013/02/12 09:39 [edit]


さっそくありがとうございます

こんなに速攻で?読んでいただいて感謝申し上げます(^^)
しかも、なんじゃこれは、というお叱りがきそうなSSなのに、ありがとうございます。
本当に、SSって難しいんですね。
自分でも書けそうな気がしてちょっとやってみたけれど(というより、氷の中からチョコレート、に一人萌えて^^;^^;)、結果は玉砕。
読むと書くとでは大違いというところがよくわかりました。
これからも皆様を応援したいと思います!よろしくお願い申し上げます!

大海彩洋 #- | URL | 2013/02/12 12:16 [edit]


こんにちは!

彩洋さん。SSにご参加ありがとうございます!
とっても読みごたえがあって、いろんな世界が交錯していて、めちゃめちゃ良かったです、感動しました。
キスするのにすごい理由が必要っておっしゃっていますけれど、それにすごく納得しましたよ。
なるほど、こういう理由があったのね、ってそこがとても印象的で素敵です。
何しろ華やかな世界の中にボクシングまで入っていて、カッコイイ男の世界と乙女のロマンを満足させてくれるゴージャスもあって。
これでたったの8700字の中に入ってしまうんだって、私はそこにむしろ感心してしまいました。
彩洋さんの知識や見識の広さもうかがえてしまうとっても素敵なSS、拝読できて幸せです。
あ、私は最近「BL小説」の位置づけについて「BL腐女子のみなさんを満足させる作品」と考えています。
私もBL腐女子のひとりとして、彩洋さんの作品、たいへん楽しませていただきました!
石旅行、断念して頑張ってくださってありがとう!

沙色みお #- | URL | 2013/02/12 15:20 [edit]


みおさん、感激です!

さっそく読んでくださってありがとうございます。その上、コメントもいただいて……
バレンタイン前に書くぞ、という意気込みで、ちょっと頑張ってみました。
実は、何度か推敲しているうちに、どんどん長くなっていて、今見たら9900字ほどありました^^;
推敲すると長くなるのは昔からなのですが……
もう全然SSじゃないですねm(__)m
昔からよく言われていた悪い癖がでてしまったのです(『詰め込みすぎ』) 癖って治りませんね^^;
しかも、もうはなから、ボクシングに傾いている内容で……乙女向きじゃないと思っていたのですが、楽しんでいただいて嬉しいです!

なるほど、みおさんのBL論、本当に勉強になります。
みおさんのブログにお邪魔するようになって、本当にBLって深いなぁと思うようになりました。そこに集まる?皆さんも、本当に豊かな人たちで、素敵です。
ますます応援したくなりました。
また、たまにSSにならないMM(SMみたい…ミドルサイズ、ということで)ということで、参加させてくださいませ。

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/02/13 07:12 [edit]


あっという間

BL読んだことないので
ちょいとわかりませんが
読みやすくて
短い中に色々つめこまれてて
面白ったですよ。

とし #- | URL | 2013/02/14 19:54 [edit]


拝読しました

ブログ村から参りました。
ミステリーや男っぽい物語が好きなので、最後まで楽しませて頂きました。ボクシングという舞台設定もいいですね。
氷もチョコもハートも融ける、アツイ男たちのラブを堪能いたしました。

蓮水 #- | URL | 2013/02/14 22:51 [edit]


Re: あっという間

コメント、ありがとうございます^^;
いえいえ、何かわからなくていいのです……
しかも、こんな出来の悪いSSから入ってしまったんですね……
取りあえず、『石紀行』から入ってくださいませ^^;
あるいは小説なら『清明の雪』から入ってくださいませ^^;^^; 
なんだか照れてしまいます…
また遊びに来てくださいねv-222

大海彩洋 #- | URL | 2013/02/15 00:50 [edit]


蓮水さま、ありがとうございますm(__)m

本当にお恥ずかしい限りです。
SSって本当に難しいですね。私も蓮水さまみたいに、超短くて雰囲気の出せるSSを書きたいです……
一体、どうしたらあんなふうに濃縮されたSS界の575みたいなすご技が…

でも、つい、大河ドラマになってまうのです。
お世話になっているボクシングジムの会長への感謝をこめて(会長はもちろん『男!』って感じの人です…基本はただの酔っぱらいのおっさんとも言えるけど、熱い人なんです)、テーマに選んでみましたが……長くて済みませんm(__)mm(__)m

また遊びに来てください。私も遊びに行かせてもらいます。
投稿、10作制覇!(でしたよね)も頑張ってください!
ミステリー仲間、嬉しいです。

大海彩洋 #- | URL | 2013/02/15 01:55 [edit]


今晩は、お邪魔します^^

こちらでは初めまして^^

とても読みやすい文章で、流れるようにこの世界にすっと入っていけました。
玉砕だなんてとんでもない、素敵なお話でした!!

拓さんの心の葛藤、置かれた位置、ボクシングを目指したいと言う意思、全て魅力的でした^^*
そして宗輔さんのやきもきする心に、とっても萌えましたVv
相手が何を考えてるか分らない、それを知りたいけど口では言えない。
行動でしか表現出来ない、男の心情がすごく魅力的でした^^
私はこのお話、ドストライクでした!!
男と男って、口では言えない何かを秘めながら、生きてるものだと思っているので^^*

私もBL初心者なので、あんまりうまく説明出来ないんですが、確かにBL……難しいなと思います。
それぞれ好みがあると思うんですが、全員を満足させるのって、多分プロの人でも厳しいと思います><

でも、例え一人でも、自分の作品を好きだと言ってくれる人が居るならば、それに応えられるように頑張ってみようかな、とか、単純な私はそう思ってしまうのです^^;

なので、大海彩洋 さんの応援のコメント、本当に嬉しかったです><///
ありがとうございました!
またお邪魔しに来ますね^^

竜樹 #JR2FpEI6 | URL | 2013/02/15 21:52 [edit]


Re: 今晩は、お邪魔します^^

コメント、本当にありがとうございます。
東京に行っていて、お礼が遅くなってすみません。
新幹線の中で…と思っていたら、うまくいきませんでした(;_:)

いつもお話を楽しませていただいている竜樹さんから、素敵なお話と言っていただけるなんで、本当に嬉しいです。ありがとうございます(#^.^#)

私もあまのじゃくなもので、ついつい、男同士なんだからそんなにうまくいくはずない!
そんなにあちこちにホモが転がっているわけがない、とか思ったりしながら読んでしまうんです。
(でも時々、身近な人でいたりするんで、あ、いるんだ、と思うこともあって。実は、結構転がっている?)
だからこそ、上手くいかない中での葛藤とか、肯定的でない周囲や相手や自分の思いとか行き違いとか……
そういうことがちゃんと書いてあるお話が好き。

男は男として、女は女として、多彩な人物が絡みながら書かれているとすごく納得。
そう、男は恋より先に、仕事とかしがらみとか、自分の魂とか、そういうのにこだわって欲しいというのが基本にあります。これも願望ですけど。
そして、その先に恋があったらいいな、と思うわけです。

ただ、周囲を見ていても、男って言葉でああだこうだと言わない。
手が出るけど、言葉は出ない。誤解がたくさん。
拙作のヤクザに言わせてしまいました。
『男ってのはな、言われると、はいそうですかって聞けないこともあるんだよ』
だからこの二人も、自分の仕事とか夢とか拘りとかがあって、恋の前にそこが立ってなければだめ、という前提で書きました。

でも、これは別に性別でこだわっているわけではないんですけど……
女も、女としてこだわって生きているわけで。
女にも、言いたくても言えないことだってあるんだ!って。

そんないろいろな背景がしっかりしていると、読んでいて安心。
たとえハッピーエンドでなくても、その過程が大事にされていると入り込みやすい。

自分が読むときにそうなので、書くときもそういう感じを大事にしています。
でも、SSでそれを出すのって難しいですね。
竜樹さんのSSはそういう背景が、あの短い中にちゃんと出ているのがすごいです。

でもって、お話なので、やっぱりかっこいい!ってのが欲しいですよね。
フィクションなんだから、そこはがっしり美男美女に出てきていただいて、思い切り渋く、エンターテイメントで、くたびれていてもかっこつけて生きているのがいい!
萌えって、きっとそういうところからきているんだって、信じています。
無理して生きている男が好き(女も)。
(と、またそのヤクザが言うんですね。私の代弁者でして)

竜樹さんの今回のSSはそういうところも私のツボにはまっていたんです。

もちろん、自分には絶対に書けない甘々ラブラブもうらやましいぞ~と思いながら読むんです(^^♪
それはそれでとても安心で、爽やかで、すごく素敵だわ、と思うわけで。
ただ…自分には書けなくて。

でも、私も頑張りたいと思います。
竜樹さんもこれからも素敵なお話を、頑張って書いてください!
また遊びに来てくださいね。私も、お邪魔させていただきます(#^.^#)

大海彩洋 #- | URL | 2013/02/17 17:40 [edit]


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# |  | 2013/02/18 00:16 [edit]

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