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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【旅2017・スペイン】(10)カタルーニャ音楽堂~ガウディのライバルが残した建築・その1~ 

前回までガウディの建築の数々をご紹介してきました。確かにガウディは天才で、彼の設計した建造物は特別な存在という印象はありましたが、そんなガウディだって時代の申し子だったのですね。19世紀末、それは私たちが一般的にフランス語の「アールヌーボー」という名前で知っている芸術様式が花開いた時代。スペイン語では「アルテ・ホベン」または「モデルニスモ」と呼ばれる新しい芸術の中心地は、スペインにおいてはこのカタルーニャ地方だったのですね。
ガウディという天才は決して突発的にわき出したわけではなく、この時代の中に生きた多くの芸術家たちの生み出したあまたの芸術のひとつの形だった、ということなのでしょう。

この時代の建築家のひとり、リュイス・ドメニク・イ・モンタネールも華やかで素晴らしい建築を残しています。ガウディよりも二つ年上、建築学校の教授にもなり、政治家としても活躍したそうで、当時はガウディよりも人気があったのだとか。
音楽堂外観1
モンタネールの建築をふたつ、ご紹介しようと思いますが、今回はまず『カタルーニャ音楽堂』です。
一見して、まるきりガウディの建築とは違っていますね。完成は1908年、オルフェオ・カタラン合唱協会の本拠地として建造されました。写真だと全体が収まらないので、この壮麗な建築物、そして豪華な装飾が全部一気に視界に飛び込んでくる感じをお見せできないのが残念。
これがまた前の道が狭いものだから、どれだけ引きで撮っても、収まりきらなくて。
音楽堂外観2
こちらの音楽堂の見学はガイドツアーになっていて、英語・スペイン語・カタルーニャ語(!)で行われています。人数制限もあるので、心配な人はネットで予約していきましょう。私たちもネット申し込みをして行って参りました。
ここは表玄関ですが、ツアーの入り口はぐるっと建物を回った裏側にありました。
ロビー階段
中に入ると、ロビーの豪奢な階段を上って、2階から見学開始です。
音楽堂内部
2階から見下ろした1階客席とステージ。
音楽堂内部2
縦長写真でもう1枚。天井、すごくないですか?
音楽堂天井
ステンドグラスのシャンデリアの天井。アップにすると、音楽の女神たちが。こうしてみると派手すぎる気もするけれど、ステンドグラスって光の色合いを柔らかくする効果もあります。これだけいろんな色が混じり合っていると、かえって光の鋭さは中和されて優しい色になるのかも。
音楽堂天井2
天井から窓へと視線をずらしていくと、これでもか、というくらいの装飾の中にクジャクの羽根? そこに音楽家たちの名前が書かれています。
ステージの天井
2階の客席、ちょっと暗いですが、窓のステンドグラスが何とも華やかなピンクです。
2階の客席
ここで色々説明を聞きながら、1階の他のグループが去って行くのを待ちます。
客席
ステージにも注目。真正面にパイプオルガン、そしてステージの両脇は彫刻が天井まで続いています。楽聖たちの胸像がいくつもあるのですが、カタルーニャでは知られた音楽家(でも世界的にはあまり知られていない……日本では「浪速のモーツァルト」的な? 「とれとれぴちぴち、かにりょうり~」では対抗できないか。すみません^^;)の胸像については、不勉強で知らなかった上に、その名前も覚えられませんでした。でも、ステージの右手の像は……遠目にも分かるもじゃもじゃ。
正面パイプオルガン
1階が空いたので、降りていきます。近づいてみたら、やっぱりベートーヴェン。特等席に鎮座されていました。うん、やっぱりベートーヴェンだよね、と一人納得して(はい、やっぱりベートーヴェンを愛しています)。決して、天然パーマ風もじゃもじゃ頭だから好きなわけではありません……
ステージのベートーヴェン
改めてステージを見ると……
音楽堂ステージ
ちょっと落ち着かないのは私だけ? と思ったら、解説のお姉さん曰く、やっぱりそういう意見もあるようです。つまり、音楽を聴きに来ているのに、この過剰なまでの装飾に目が行っちゃって、ゆっくり音楽鑑賞できないというクレームもなくはないようでした。嫌なら目を瞑って音楽を聴くしかないですね……ただ、夜、照明が柔らかくなっていたらもう少しいい感じなのかしら?
ステージの彫刻
ステージの奥の壁には音楽の女神たちの彫刻がならんでいます。それぞれ色んな楽器を持っているのですね。こんな女神たちに見守られて演奏するのは、幸せなのか、勇気をもらえるのか、それとも「まずい演奏をしたら祟られる」方向へ緊張しちゃうのか……
ところで、日本のホールって壁のでこぼこまで、残響時間を計算して作られているじゃないですか(あ、日本のホールだけじゃないんでしょうけれど)。そういう観点から見ると、このでこぼこ、どうなのかしら? まぁ、きっと、目指しているものがそれぞれ、なんでしょうね。
この華やかな装飾を意識から追い出せるほどの演奏が、演奏家には求められるのかも。そういう意味では、敷居の高いコンサートホールのように思います。
実は、ガイドツアーでは、多分学生さんのバイト?と思われるようなピアニストが何曲かステージ上のピアノを弾いてくれます。う~ん、と、内容については触れません。まぁ、私がステージ上で三味線弾くよりは良いかな、という感じで(失礼か……)。

そういえば、最近、前回2015年のショパン・コンクールのルポを読んだのですが、なかなか面白かったです。要するに、勝負って本当に音楽そのものの質だけで語れないものがあるんですね。ショパン・コンクールって5年に1度。オリンピックよりも間が長い。そこにターゲットを絞って出てくるって、モチベーションのほうが大変そう。何よりも、書類選考の時点で、演奏を録画する技術(!)で既に勝負が始まっている……
しかも、ピアニストはどうあるべきか、じゃなくて「ショパンはどうあるべきか」ってコンクールなので、主催者・審査員の「ショパンはこうあるべき」って基準が変わると、結果は大きく変わってしまうのですね。そもそも、ショパン・コンクールって「世界中から若者たちを集めてコンクールをする、そして世界にもっとショパンを知ってもらおう!」って始まった(1920年代)らしく、ピアニストとしてどうというよりもショパニストとしてどうかが問われるものみたいですね。

さらに脱線しますが、今年の5月と6月に、2015年のショパン・コンクールの優勝者・チェ・ソンジンと、第2位のシャルル・リシャール=アムランのピアノを聴きに行くのですが(別々の演奏会。たまたま続いていました)、本を読んでから第2位のアムランの方が気になっています。
チャイコフスキー・コンクールでは自分で曲をアレンジしたり、自分が作った曲を演奏してもいいそうで、保守的なショパン・コンクールでも、近年では自由な解釈が許容されてきているのだとか。こうなると、ただ「解釈」を研究するだけではダメ、そしてコンクールに勝ち抜くための傾向と対策を練るだけではダメ、なんでしょうね。
アムランはコンテスタントの中でも年長でしたが、彼の師匠は傾向と対策じゃなくて「自分自身になる方法」を教えてくれたそうで、彼はそのおかげで何も恐れず、何も心配せずに自由に音楽に向かい合えるようになったのだ、と。自分自身ではない何かに合わせ音楽をしようとすると、自分自身が空中分解してしまう……芸術とはなんと孤独な戦いなんでしょうね。だって、実は一番難しいのが「自分自身」そのもの、なんですから。
物書きもまたしかり、なのかもしれません。
そんな彼らがコンクールを勝ち抜いてから、どんなピアニストになっていくのかのほうに注目したいと思います。

あ、本当に、余談でした。
さて、ここからさらに余談。毎年のごとくぎりぎりのscriviamo!(八少女夕さん)参加ですが、舞台をこのバルセロナのグエル公園とカタルーニャ音楽堂にしました。ということは、必然的に音楽の話です(^^) あぁ、また自分で自分の首を絞める……

そして、スペイン旅行の次回は、モンタネールのもうひとつの建造物、サン・パウ病院です。諸事情により、病院見学は外せないと同行者たちが言うものですから……(ただし、建物自体は今は使われていません。側にある隣り合った敷地に現在機能している病院がある)
そう、この音楽堂から想像していただけるかもしれませんが、ちょっと落ち着かない外観の病院かも。
またお楽しみに!
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Category: スペインの旅2017

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コメント


ううむ

モンタネール(なんか洋菓子のメーカーみたいw)氏の建築、わかりやすい派手さと豪華さがありますね。
色使いもデザインも、絢爛豪華。ロココ調っぽい装飾、じつは私けっこう好きだったりします。予備知識なしで行ったヴィース巡礼教会で、脳天ぶち抜かれましたので。
それにしても、ガウディとことごとく違うなぁ。あちらが海なら、こちらは天国って感じ? まあ、落ち着かないという点においては、どっちもどっちですけどね(笑)
ピアノがぽつんと置いてあるけど、バイト君が弾いていたのはどんな曲だったんですかね(じつは気になっているw)
まあ、このホールでベートーヴェンは聞けないだろうなぁ。モーツァルトならいけるか。あと勢いで押し切るストラヴィンスキーやショスタコーヴィッチ、マーラーにラヴェルあたりなら、なんとかなるかな。

ショパン・コンクールって、そういう選考基準だったんですか。技術とか表現力とかじゃなくて……。それは難しいですね。審査員の好みも出そうだし。
芸術論、興味深かったです。自分自身、オリジナリティはたしかに大事ですが、芸術は双方向性ですしね。最近、ちょっといろいろ迷っているので、考えさせられました。

で、ふむふむ、グエル公園とここを舞台にしての音楽系のお話ですか。この話題から察すると、孤高のピアニスト再臨かな?
次の病院建築の記事とともに、小説の方も楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2018/02/21 23:21 [edit]


こんばんは。

ここのところ、ご無沙汰になってしまってすみません。
いやあ、ガウディが天才だというのはわかっているんですけれど、私はどっちかというとこちらの方が……。いや、落ち着かないのは、同じかもしれないんですけれど、なんかこっちの方が少し普通で安心する小市民です。
ミュシャやウィーンによくあるアールヌーボー建築などと近いんですよね。
音楽を聴く分には落ち着かないかもしれませんが、こう、会議場なんかにしたらいけそうじゃないですか。そういう問題じゃないか。

まあ、ヨーロッパには派手な音楽ホールはあちこちにあって、かえって日本のホールはなぜあんなにあっさりしているんだとちょっと思うことがありますが、あれって能楽堂などに通じる感性なのかもしれませんね。

それに、例えばアインジーデルンの大聖堂などの内部装飾に慣れていると、「音楽の神様に奉仕するというのはこういうことだ!」というどんどんゴテゴテする方向になるのが欧米なのかなと思います。ムスリムや中国などの美術もそうですけれど、どんどん細部に凝ってすごいことになっていく、まさに侘び寂びの反対側なんですよね。

で、はたと日本の美術を目にして「ひえー、こんな世界が!」と衝撃を受けたんじゃないかと想像したりします。

ショパン・コンクールの話、なるほど、そういうコンクールなんですね。ピアニストとしたら避けては通れない巨匠でしょうけれど、のんきなクラッシック・ファンとして私は、そこまでショパンに強い思い入れがないのです。ピアニストでも「でもショパニストじゃないし」みたいな人もいるんじゃないかと、ちらっと思ったりするのですが、そういう人でも「俺のテクニックを誇示したい!」ではなくて「これが最高のショパンです」を提示しなくちゃいけないのは、大変でしょうね。しかも審査員にとってのですから(笑)

いずれにしても、このお話も慎一のストーリーに反映されていくのかな。そういえば来月ウィーンに行くんですよ。短い滞在ですが、楽しんでくるつもりです。

「scriviamo!」、慌てなくて大丈夫ですからね。どんなお話でいらっしゃるのか、今から楽しみにしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2018/02/23 03:30 [edit]


こんにちは~。

確かにガウディとはまた違った趣のある建物でした。
全体的に見れば建物はオーソドックスで、ガウディと比べると奇抜な印象は少ないですね。おお~っと、目を奪われてしまうのは同じなんですけれど・・・。
ガウディよりも繊細なタッチで、優しい色合いはお伽チックなイメージです。

でも、サキが驚いたのは玄関を見て裏手の入り口に回ってからでした。
裏手は改装されていて、ガラスで構成された近代的な建物がくっついているんですね。賛否はあると思いますが、サキにとっては有りかも・・・。ガラスに写り込む周りの古い建物が印象的な不思議な空間でした。
内部も不思議空間でしたね。
解説員の付いたツアーに参加するしか見学する術はないようなのですが、サキの団体には黒人のお姉さんが解説員として付いてくださいました。もちろん英語での解説になりますから、サキが参加した旅行ツアーのガイドさんが無線ガイドを通じて同時通訳をしてくださいます。解説員さんの話を直接聞いた方が良いに決まっているんですが、サキは同時通訳ですよ。

シャンデリアは特に印象的でしたが、全体の雰囲気、音楽鑑賞をするのにはちょっと落ち着きませんね。どうしても装飾に目がいってしまいます。
サキは建物の鑑賞に来たんですから問題は無いんですけれど。
あ、サキの時はパイプオルガンの実演奏でした。
それなりに素晴らしいと思ったんですけれど、音の響きはどうなんでしょうね?
経験が無いのでよくわかりませんが、やっぱりこのホールでは理想的な音響効果は難しいのかもしれません。
ショパン・コンクールといえば、サキは「もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い~」(BS1)を見たのですが、演奏者達にコンクールで演奏してもらえるように頑張るヤマハ、カワイと新進メーカーファツィオリの調律師達の戦いが面白かったな。最後はスタインウェイが持って行っちゃったけど。

scriviamo!の参加作品、待ってます!
そしてサン・パウ病院。病院ですか?サキは行ってないので、こっちも楽しみだなあ!

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2018/02/25 10:52 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

> モンタネール(なんか洋菓子のメーカーみたいw)
あはは~(o^^o) それってモンぱるなす?的な? なんか響きとして分かるような気がします。
あ、コメントのお返事が遅くなっていて済みません! 先週末は民謡・三味線の大会で休日とは思えないフル活動で、今週の仕事の算段ができないまま突入してしまって、緊急事態も複数あって毎日ドタバタでした。今週末は仕事でフル稼働状態ですが、もうちょい頑張ります。

そして、モンタネールの建築の派手さ、というのか、ちょっとおとぎの国チックな建築デザイン、ガウディを観た後ではほっとするという人もいるので、なんか分からんでもないなぁと思います。というのか、これは普通に、長崎や千葉の某パークに行ったらありそうな感じですよね。乙女心をくすぐる?というのか、華やかなものを愛する素直さみたいなものがあるような気がします(ちょっと過剰に見えることもあるけれど…次回の病院を見たら「!」ってなるかも)。
TOM-Fさんがお好きというの、なんか分かるなぁ。なるほど、天国って感じ、というのは良い表現です。でも、病院もそんな感じの建築だから、ちょっと微妙な話に^^;

バイトくんが弾いていた曲……言われて思い出そうとしているのですが、全然記憶から沸き立ってこない。もう半年以上も前なんですね~、しかもメモとか日記とか書いていなかったし、さらにその後辻井さんのピアノとか聴いちゃったしなぁ。ショパンは何か弾いていたような気がしますが……まぁ、普通な感じでしたよ^^;
ベートーヴェンは特等席に胸像がありましたが、似合わないかなぁ。交響曲はともかく、ピアノソナタならこのホールにも似合いそうな気がします(o^^o)

ショパン・コンクールの話、ちょっと内容を端折りすぎたかもしれませんが、つまりあくまでも「ショパン」コンクールなんだなぁと、本を読んでよく分かりました。もちろん、技術も表現力も一流の人たちが集まった中での「ショパン」ですから、上位の人たちを並べてみたら、人によってこっちが好き、あっちが好き、ってのがあるのだろうなと思いました。
審査員に左右されるのは、こういう芸術の世界のコンクールでは避けて通れない部分ですよね。しかも、ポーランドの人々にとってのショパンとは、というのを理解していないといけないんだろうなぁ~。その上5年に1回ってのがまた、なんとも高いハードルです。

> 芸術論、興味深かったです。自分自身、オリジナリティはたしかに大事ですが、芸術は双方向性ですしね。最近、ちょっといろいろ迷っているので、考えさせられました。
そうそう。何年か前、初めて書いた作品で新人賞をとったある若手の作家さんのインタビューを見ていたら、今まで小説を読んだことも書いたこともなかったけれど、新人賞に応募することを決めてから、文章の書き方をひたすら色んな作品から写し書きして勉強したと。AIが小説を書く時代、オリジナリティって何だろうって思いますよね。
でも思えば、人間の脳の中って「これまで見たもの・情報を集めて再構築して創造する、創造と言うよりも組み替え?」ってシステムだとも考えられるので、人間の頭の中でできることって、そもそもそんなにオリジナルなんてないのかも。でなければ、「多くの人がやっぱりお涙ちょうだいに泣かされる」とか「またそのパターンの恋愛小説だけれど、なんか感動する」ってステレオタイプの反応は起こらないんでしょうね。みんな、やっぱり「おきまりのパターン」嫌いじゃないから、双方向性になり得るんだろうな。
本当のオリジナリティって、あるのかなぁ? 既視感はある意味、感動の根源なのかも。ガウディはちょっとオリジナリティ強めだけれど、それにしても時代の流れから外れているわけでもないし、でもあんまり「これでもか」って溢れんばかりのオリジナリティで攻めてこられると、ちょっと疲れることも……
でもショパンって、曲をどんどんアレンジしていたらしく、生徒の技量を見て、楽譜書き換えてたらしい^^; えっと、ショパンさん、私の楽譜も弾きやすく書き換えてくれないかなぁ。

> で、ふむふむ、グエル公園とここを舞台にしての音楽系のお話ですか。この話題から察すると、孤高のピアニスト再臨かな?
> 次の病院建築の記事とともに、小説の方も楽しみです。
えへへ。夕さんにお願いして少しお時間を頂いています。
もうしばらくお待ちくださいね!
コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2018/03/03 22:20 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

夕さん、すごいパワーで今年もscriviamo!が進んでますね。本当にこの時期は夕さんのエネルギーで寒さも吹っ飛びそうです。春一番も吹いたし。あ、ブログのお誕生日もおめでとうございます!

夕さんもTOM-Fさんと同じくこちら派でいらっしゃいましたか。でも、なんか分かる気がします。ガウディいっぱい観た後でこちらにやってくると、あ、普通だって思えるから不思議。いや、十分に華やかで派手ですごいんですけれどね、なんかすごさの方向が違うというのか。多分、こっちは装飾の華やかさが中心で、あっちは建築の土台そのもののオリジナル性が云々されている、って感じなのかしら、と思ったりします。
ウィーンによくあるその時代の建築に近いというのは、確かにそんな気がします。学友協会のホールも、ニューイヤーコンサートの時しかテレビで見ないけれど、華やかですよね。見た目も楽しむ贅沢な空間なんですね。
確かに日本のホールはかなり殺風景かもしれません。客席も、ホワイエ・ロビーもシンプルだし。わびさび? なるほど、そんなふうに考えたことはなかったけれど、機能を重んじる、のかしら。大阪の建て直したフェスティバルホールはレッドカーペットの入り口の大階段が美しいけれど、中はそんなに凝っていないし、残響2秒を誇るシンフォニーホールも客席の後ろ側にも席がある以外装飾がどうという印象はないし。あ、びわ湖ホールはちょっと違う意味ですごいです。建物はシンプルですが、ホワイエは壁全体がガラス張りで、琵琶湖がでで~んと借景です。
能楽堂に通じる、といわれたら、そうかも~と思えるけれど、まだ能楽堂のほうが松が描いてあるだけ賑やかだったりして? あ、でも、私、いつも思うのですが、能楽堂にしても歌舞伎舞台にしても、橋がかりや花道という登場や退場を見せる(魅せる)部分があるじゃないですか。あれって、すごいと思うんです。花道なんか、舞台の上と客席を結びつける見事な境界の曖昧さだと思うし。

> それに、例えばアインジーデルンの大聖堂などの内部装飾に慣れていると、「音楽の神様に奉仕するというのはこういうことだ!」というどんどんゴテゴテする方向になるのが欧米なのかなと思います。ムスリムや中国などの美術もそうですけれど、どんどん細部に凝ってすごいことになっていく、まさに侘び寂びの反対側なんですよね。
ほんとですね。教会の内部に入るだけで、「ほへ~」と口をあけて見入ってしまうのって、確かに宗教の世界では大切なことなのかも。説明を聴くより、1度その場所に居合わせたら一目で引き込まれるような引力、それが信仰のパワーなのかも。

あ、でも、お寺の中も実は凄い煌びやかなんですよ。たとえば、お寺の山門の上に上がったら、仏像がずらっと並んでいて、天井は極彩色だし、柱もキラキラごてごて。私の大好きな京都の東寺(竹流が置屋の女将さんに見初められたところ)の講堂も立体曼荼羅で、元はすごいきらきらの極彩色だったみたいで。今じゃ色あせていてしぶくなっていますが(日本人はそういうのがわびさびでいいって言うけれど、そもそもはキラキラ)。山門は普段あまり公開されていないので、昔の色が残っているんですよ。特別公開(秋と春にある)にどこかの山門に上がれるチャンスがあったら、いつも高い拝観料にしょんぼりしつつ見に行きます(でもバルセロナの入場料に比べたら、たいしたことないか)。

ショパン・コンクールって若いピアニストにとって憧れ、なんでしょうが、本当にコンクールって水物なんですね~。そりゃもちろん、「弾けている・弾けていない」なんてレベルの話は通り越している、あるレベル以上の実力者の中で争うわけですから、一体何を持って評価されうるのか、難しいんだろうな。ちなみに、ショパン・コンクールは保守的で、4年に1回のチャイコフスキー・コンクールの方がずっと自由な雰囲気なんですって。それに、この本によると審査員たちはよく「もしもショパンがショパン・コンクールに出たら1次予選で落ちるね」と言っているらしい^^; 
いやいや、ほんとうに、奥深い。

あ、今月ウィーンに行くんですね。いいなぁいいなぁ。行ったの、30年前です。あ、その時、学友協会に忍び込んだなぁ。オフシーズンで、なんかふら~っと入れたんですよ。あの頃、ほんとにセキュリティって何?の時代でした。
楽しんできてくださいね!
> 「scriviamo!」、慌てなくて大丈夫ですからね。どんなお話でいらっしゃるのか、今から楽しみにしています。
はい! ありがとうございます。あ、大した話にはなりませんけれど^^;
コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2018/03/03 23:20 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

サキさん、こちらも一緒でしたね。というよりも、サキさんの参加なさったツアーって結構細部にも気配りの?というのか、本当に盛りだくさんのツアーだったんですね。先さんとサキさんたちが一生懸命、気持ちに合ったツアーを探されたんだろうなぁと思いました。
ちなみに、私、英語を聞くのは苦痛ではないのですが、全部正しく理解しているかと言われると、いささか勝手な解釈大いにあり、な耳です(ま、日本語でもしばしばそうなっちゃうけれど^^;)。ただ、スペインやイタリアの人の英語は聞き取りやすいです。たぶん日本語と同じで、そもそも母音語族だから、似たような耳と声帯をもっているんですね。
でもそこに「日本語しゃべるガイド」がいたら、迷わず日本語で聴きます! 敢えて面倒くさい方を選ぶことはないと、最近染み時思います。

でも、サキさんの目の付け所にはやはり感心。そうかぁ、サキさんは伝統ある表の顔と裏側の近代的な建て増し部分のギャップに感じるところがあったのですね。確かに、敢えてそれらしい外見にせずに、全く違う姿を組み合わせるっていうのは面白いですよね。
ふと思い出したのですが、たとえば割れた茶碗(もちろん名椀)の修復の時には、欠けていた部分などは敢えて全く違う素材とか色を使うんだそうで。この部分はオリジナルではありませんよということを分かりやすくしてあるんだそうです。
ちょっと違うけれど、こちらも多分裏側は建て増しなんですよね。ここはオリジナルじゃありませんよ、ということなのかも。でもそれが結果的に素敵な効果を生み出していますね。
バルセロナは大都会に思えますが、街並みの中ではこういう建物はやはり異質というのか、突出して見えていましたよね。でも、調和としては決して違和感がない、そういう気がしました。
そして、シャンデリアですね。これは本当に、目を惹く素晴らしい物でした。個人的には、ステージの馬の彫刻がちょっといいなぁと。

サキさんの時はパイプオルガンの演奏ですか。それはホールで音を聴くという意味ではなかなか良かったのではないでしょうか。ダイナミックで、ホールという場所によく合った楽器ですよね。
おとぎの国チック、というの、なんか分かる気がします。そういう意味では、病院の方がもっとすごかったかも。ハウステンボス(行ったことないけど)とか、そういうパークの印象でした。しかも、このちょっと過剰装飾な建物がシンメトリーに並んでいるんですよ。本当に、落ち着いて療養できるのかしらと心配になりました。
病院記事もまたお楽しみに!

あ、ショパンコンクールの調律師さんたちの話、私も見ました。ショパン・コンクールって結構日本でも人気が高いのか、時期になったら必ず特集があるんですよね。コンテスタントたちのドキュメンタリーも毎回面白くて、必ず見ています(でも5年1回しかないんですね。そういう意味では、もうひとつ大好きなドキュメンタリー番組・マグロ漁師の話は毎年やってるんだなぁ←見ている……^^;)。
サキさんはもしかしたら、コンテスタントたちの話よりも、こういう舞台裏の話の方がお気に入りかもしれませんね。調律って本当にすごいなぁと思います。うちのしょうもないピアノでも、1年に1回、2時間くらい熱心に調律師さんがやってくれるのですが、いや~、正直私の耳では何がどう良くなったのか、分からんという^^; 三味線の音はちょっとツボがずれたらすご~く気持ち悪いのですけれど。
私はベーゼンドルファーのピアノの音がすごく好きなのですが(だから慎一の下宿のピアノはベーゼンドルファー)、室内楽向き。やっぱりホールで聴くのはスタインウェイなんででしょうね。なんだかんだと言っても、素晴らしいピアノで、ホールで聴かせるということについては響きからして素晴らしくて(と、ピアノの先生かつ演奏家が言っていました)。
今丁度『羊と鋼の森』を読んでいるのですが、小説で出てくる時はどちらかと言うと観念的な描写になっていて、素人には取っつきやすいです。『蜜蜂と遠雷』でも調律の話はあれこれ書かれていましたが、これだけ大きな楽器の音を全部合わせるだけでもすごいと思うのですが、そもそも目指しているのはその先ですものね。まろやかな音、とか、明るい音、とか、なんやねん?って話で。人の耳はひとつひとつ違うので、ほんとに奥深い。

> scriviamo!の参加作品、待ってます!
はい、夕さんのお情け?でちょっと待って頂いています。
てもこうして延ばすと、気のせいか、ハードルが上がっているような^^;
コメントありがとうございました!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2018/03/04 06:51 [edit]

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