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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【サキさん30000Hitお祝い短編】 Hasta mi final~この命尽きるまで~ 

ブログのお友達、サキさんのDebris circusの30000Hitリクエストの枠をゲットしたので、何か掌編を書いて頂くことになったのですが、その前に、ずっと以前からミクin Romaの話を書く書く詐欺していたので、この際に私が先にお祝いの話を書こうと思ったわけです。

このポルト&ローマ陣営の物語には、八少女夕さんの【黄金の枷】シリーズ(外伝)と山西サキさんの【絵夢の素敵な日常】に登場する人々が絡んでいます。しかし、実のところは、うちのメンバーだけが実時間では未来から来た「タイムトラベラー」なのです。でも、これは楽しくキャラたちで遊ぼう?という企画なので、このシリーズにおいてだけ、うちのシリーズは時間軸を無視しております(^^) 
それはまぁ、読む際にはあまり大きな影響はないので、一応お断りということで。

サキさんと夕さんの書かれたキャラたちについて。
ここに登場する、ミク・イケウエ・エストレーラは少し複雑な出生の事情のあるオペラ歌手ですが、アウスブルグのオペラ劇場の音楽監督、ハンス・ガイテル氏に認められて素晴らしい舞台で主役を演じきった後で、ポリープの手術を受けることになってしまいました。彼女には、ポルトに祖母のメイコがいて、また6つ年下の(今回のお話の時点では)恋人未満、友人以上のジョゼがいます。
ジョゼは夕さんの【黄金の枷】のヒロイン・マイアの幼なじみ。さらに、その物語に登場する由緒ある一族に対して、うちのヴォルテラの新・次代当主のサルヴァトーレがオイタをしたといういわくもあります。

夕さんとサキさんがすでに書き上げられた部分では、ジョゼとミクはもう結婚式を挙げたのですが、この物語は、ちょっと遡って、まだミクとジョゼが気持ちを確かめ合う前、好きだけれど、年齢の関係も微妙だし、立場もチガウし、うにゃうにゃで悩んでいる頃です。
丁度のその時、ミクの友人、絵夢・ヴィンデミアトリックスの紹介でイタリアの有名耳鼻咽喉科医の手術を受けることになったミクをお世話することになったのが、ローマのヴォルテラ家。そして、ミクは手術を受けるために時々ローマで診察を受けたり説明を聞いたり、リハビリや術後の生活のことなどを整えたりしていますが、ローマ滞在の時は、ヴォルテラ家ではなく音楽家・慎一の家にいます。

細かいことはさて置いて、この由緒正しき教皇のお庭番?ヴォルテラの次期当主となるはずだったロレンツォが、事もあろうに、日本人のお嬢ちゃん・詩織と恋に落ちてしまったのですが、玉の輿シンデレラストーリーのはずが、やはり貴族と異国の庶民の結婚にはあれこれ障害もあり、さらにこの二つの家系は百年にわたる因縁があり、そうは問屋が卸さない状態で、何より詩織の父親・二代目真がかなりお怒りの様子。詩織は、家出同然にローマにいるので、まだ父親とは和解できていません。

ロレンツォと詩織の恋の軌跡を書いたシンデレラストーリーはこちら→【ローマのセレンディピティ】
ピアニスト慎一の若かりし頃の物語はこちら→【ピアニスト慎一シリーズ】

詩織の父親・二代目真のストーリーはまだ手が回っていませんが、実は鉛筆書きではファイル1冊分、多分ノートのページでぎっしり百枚以上あるのです。そんな因縁部分をぶっ飛ばしていますので、分かりにくい部分もあると思いますが、ここは単純に、娘の結婚を認められない頑固オヤジと思っていただいて問題は無いように思います。
一代目と違って、悩むことは悩むけれど、正しい方向へもずれた方向へも猪突猛進系の二代目です。
ちなみに、彼はただいま、日本では某バンド(ロックというのかポップスというのか)のヴォーカリスト、そして時々別の多国籍ヴォーカルグループでも活動しています。
その父親がついにこのヴォーカルグループのコンサートでローマに来てしまいました。危うし、詩織……ってそういう話じゃないか。いや、危ういのは、ぶっ飛ばされるかも知れないロレンツォか……

ミクと詩織がそれぞれ気持ちを固めていく会話をお楽しみいただけたら、と思います。
あ、ガイテル氏を勝手にあれこれ肉付けして済みません。まぁ、狭い畑ですから、知り合っていてもおかしくないだろうし。年齢は随分チガウので、ガイテル氏からすると、慎一は伝説の人に近いのかも^^;

そして、サキさんへのリクエストは、いよいよ手術となれば、きっとジョゼや絵夢も遠くから見守っているだけではすまなかったと思うので、その辺りのことを、結婚後の思い出話としてでも新婚旅行に絡めてでもいいので、お願いしちゃいましょう。

そうそう、慎一は、私が敬愛していた大フィルの指揮者・朝比奈隆さんと同じように92歳までは頑張っていただく予定です。今回、直接の登場はありませんが、ミクのことを孫娘と同じように思っているようです。
そして、このタイトル『Hasta mi final』というのはスペイン語で「(私の命の)終わる時まで」という意味です。この歌は『続きを読む』を御覧ください(BGMにしてくださいませ)。
実は、二代目真が参加しているヴォーカルグループのモデルは、IL DIVOなのですが、彼らの曲のイメージでこの物語を書きました。歌詞はほぼまんま、結婚式のあの誓いの言葉です。

改めまして、サキさん、30000Hit、おめでとうございます(*^_^*)
この【Hasta mi final】の歌は、ミクとジョゼの結婚へのお祝いでもあります(^^)/


【Hasta mi final~この命尽きるまで~】

 末娘が、どうやら結婚するようです。
(「お前、どうやら、って何だよ」と後ろから笑いを含んだ仲間の声がする。)
 ご存知の方も多いと思いますが、子どもが三人います。上の二人の子どもが小さいときには、仕事でほとんど家にいなかったので、あまり懐いてくれなかった。でも、一番下の娘は、甘えん坊で離れると泣くので、小さい頃からよく仕事にもくっついてきて、ここにいる三人からも、日本の私のバンドのメンバーからも可愛がられていました。
 父親というのは、ここにいる皆さんもそうでしょうが、勝手に思い込んでいるものです。まさか、この可愛い娘が自分の手元から離れることはあるまいと。
 私は、十九の時に日本に母親をひとり置いて、今のバンドのメンバーと渡英したのですが、そういう私の身勝手とか無鉄砲さとか、よく言えば独立心が強いところなど、三人の中で格別泣き虫で甘えん坊で素直で可愛らしいこの小さな娘だけは、受け継いでいないものだと思っていました。けれど、彼女は私の反対を押し切ってこのローマに来て、自分なりに少しは人に認められる仕事をして、愛する男と出会った。やはり彼女は私の娘だったのだと、不思議に納得して、今になって、これまで手元で可愛がっていた時よりもはっきりと、彼女を誇りに思うようになっています。
 そんなお前が選んだ男なんだからと言ってやりたいのは山々ですが、やはり父親は誰でもそうでしょうが、今のところは相手の男をぶっ飛ばしてやりたいと思っています。しかし、運命の神が結び合わせたものを、人の力で裂くことはできないといいます。
(「そうだ、諦めろ」)
 仕方が無いので、歌います。


 その日のコロッセオは、溢れ出す熱気が天にまで届くようだった。
 寒くなり音楽シーズンが本格的になればどのコンサートホールも賑わいを見せるのだが、夏から秋にかけてのこの時期には、野外の古代遺跡が特別なコンサート会場になる日がある。大都会の灯りのために、シャンデリアの代わりに星々が天を埋め尽くすとはいかないが、その日は満月で、見上げると月の光に抱かれているような心地になった。

 ここに来るまで、本当は迷っていた。父とは日本を出てきてから、もう何年か一度も会っていないし、今の状況について自分の口からは説明できていなかった。だが、チケットは曾祖父の慎一のところに十枚以上も送られてきていたし、世話になっているヴォルテラ家の人たちだけではなく、ロレンツォの隠れ家(そして近い未来には新婚生活を送るはずの家)の工房の仲間たちも幾人か招待することになってしまったので、さすがに当の詩織が行かないわけにはいかなかった。招待された全員が、今日のコンサートを心待ちにしていることも分かっている。

 それに、その日は、このところ曾祖父が気にかけている女性が一緒だった。
 彼女はポリープの治療のためにイタリアに来ていて、今年中には手術を受ける予定になっている。彼女の住まいはポルトガルのポルトだが、今は診察を受けたり、手術の説明を聞いたりするのに、時々ローマに滞在している。手術を受けることを決めているものの、まだ不安の方が大きいだろうし、心細いだろうから、歳の近い詩織に力になってやって欲しいと頼まれていたのだ。

 それに手術の期間、その後のローマでの治療期間は、ヴォルテラ家が完全にバックアップすることになっている。古い付き合いのヴィンデミアトリックス家のお嬢様がくれぐれもよろしくと直接挨拶にも来ていたし、ついでにロレンツォ曰く、サルヴァトーレが以前迷惑をかけた筋の関係でもあるから、その貸しをいくらか返すことにもなるという。
 さらに、ピアニストであり、八十代の今でもローマのオペラ座の音楽顧問兼チェチーリア音楽院で教鞭も執っている曾祖父の、若い友人のひとりであるハンス・フリードリヒ・ガイテル氏からも、くれぐれもくれぐれも頼みますと何度も連絡が来ていた。

 慎一はピアニストなのだが、一時、事情があってピアノを離れていたときに東欧の劇場の音楽監督を務めていたこともあるし、スカラ座やオペラ座の音楽助監督を務めていたこともある。そして、彼が作曲・編曲した現代オペラを好んで取り上げて上演してくれている劇場の責任者のひとりが、ガイテル氏なのだった。
 そのガイテル氏は、ミクの「才能」を心から愛していて、誰よりも彼女の手術の成功を願っている。彼はそう言っていたが、詩織は何度か会って話しているうちに、彼の気持ちはそれだけではないのだなと感じた。
 人が人を思う気持ちというのは本当に暖かくて尊いものだと思う。

 手術を担当する予定になっているのは、世界でもこの分野では最も腕がいいとされている幾人かの医師の一人だが、それでもこれだけの面々に囲まれてしまったのでは、医者も身が縮むだろうね、と慎一は笑っていた。その医師のことはよく知っていて、信頼しているのだ。
 だが、例えどんなに周囲が道を整えたところで、ミクの不安はすっかり消え去るものでもない。手術を受けるのは他の誰でもなく、本人なのだ。そして、音楽家が自分の武器を失うことの恐怖を誰よりも知っている慎一は、ミクに対して、まるで本当の祖父のように接しているのだった。

 幾度となく父親がステージに立っている姿は見てきたが、こんなに緊張して客席に座るのも、父がステージの上でこんなにも話すのを聞いたのも、初めてだった。
 バンドで主にMCを務めているのは作曲とキーボードを担当している神坂伸二だったし、そもそも父はヴォーカリストのくせに人前で話をするのが得意な人ではなかった。他のメンバーに肩を叩かれて、押し出されるようにステージの中央に立った彼が「仕方が無いので」と言ったのは、まさに本音だったのだろう。

 その曲が始まってから終わるまでの時間は、ものすごく短かったようでもあるし、曲のままに命の尽きる時までの永遠のようでもあった。CDでは何度も何度も聴いていた曲なのに、今日は全てが違って聞こえた。
 もちろん、花嫁となる娘を持つ父に花を持たせようとしてくれた他のメンバーが、自分たちのソロパートを全て父に譲ったからというのもあったけれど、それは打ち合わせに無かったようで、父は自分のパートの後、誰も歌い出さないので一瞬驚いたようにメンバーを振り返っていた。

 さっさとお前が続きも歌え、というようにメンバーが手で合図を送ると、客席からは大きな拍手が湧き起こり、ローマの夜空に響き渡った。
 詩織の席からステージまでは幾分か距離があったので、事態を飲み込めなくて戸惑ったような彼の顔がはっきりと見えていたのかどうかは分からない。だが、詩織には、父の表情は目の前にあるように分かったし、それを見た瞬間に、抑えていた涙が溢れ出し、そこから先は、本当にステージは見えなくなった。

 オーケストラの伴奏を追いかけるように、父がやむを得ずというように再びマイクに向かうと、一瞬に客席が静まりかえる。管弦楽の暖かな響きがコロッセオを包み込み、その中に感情を押し殺しながらも、意味を確かめるように言葉を紡ぐ父の姿が、涙の向こうで神々しいくらい眩しく浮かび上がっていた。

 この多国籍ヴォーカルグループは、ある音楽プロデューサーが「自分が聴きたい音楽をやるために」作ったというグループで、自分たちのメインの音楽活動は続けたまま、一年に一度くらい集まり、幾つかの都市でコンサートをしたりアルバムを作ったりしている。アメリカ人のジャズ歌手、ドイツ人のオペラ歌手、フランス人のミュージカル・オペラ歌手、そして日本人のポップス・ロック歌手。
 誰もが「それって成立するのか」と訝しんだにも関わらず、当初は五年間の活動予定だったものが、気がついたらもう十五周年を過ぎてしまった。音楽の幅はますます広がって、今や世界中のファンが彼らのステージを待ち望んでいるという。

 久しぶりに生で聴く父の声は、そして短い曲のラストには、プリセンス・シオリといつも詩織のことを呼んでくれた彼らの重なり合った声は、全てのひとつの言葉を明瞭に聴く者の耳に運び、詩織の前に愛しくも懐かしい日々を描き出した。

 父親の商業用の顔は今では録画でも雑誌でもどこでも見ることができたが、母が撮っていた幾つかのビデオの中に閉じ込められていたプライベートの顔は特別なものだった。物心がついた時には、父親はほとんど家にいるようないないような生活をしていたので、母が子供たちのために「普通の父親」の顔を撮っておこうとしたものだ。
 走馬燈のように、というのは本当なのだと詩織は思った。場面が次々と現われて消えていくのか、一瞬にして全てが重なって周囲を埋め尽くしたのか、記憶の引き出しから魔法のように場面が飛び出してくる。

 姉や兄の時には言わなかったらしいのに、詩織の時だけは、小学校の参観日に行くと主張して、学校から「警備上の問題と周囲への影響から」できれば自粛していただけたらと言われた時の悔しそうな顔。マイホームパパはキャラに合わないと言いながらも、キャンプに行くとなれば一番はしゃいでいたのは父だった。
 中学生の頃にはぐれていた兄とは真っ向勝負、本気で戦っていた。母はいつも、あれは精神年齢が同じなのよ、と呆れ果てたように(でも愛情を込めて)言った。それでも、補導された兄を迎えに行った時、怪我をさせた喧嘩相手とその両親の前にいきなり土下座をして謝った父を見て、兄は馬鹿らしくなってぐれるのを辞めたと言っていた。兄は嬉しかったし恥ずかしかったのだ。日本中に名を知られているバンドのヴォーカリストである父にそんなことをさせてしまったことを。
 姉が医学部に合格した時、人前では当然だろうと飄々としていたけれど、こっそりと何度も何度も合格通知書を見ていたのを詩織は知っていた。詩織のことは、いつだって鬱陶しいくらいに可愛がってくれた。一年に一度は家族写真を撮るようになったのも、詩織が生まれてからだった。飼っていた秋田犬の散歩には、よく二人で行ったけれど、ほとんどトレーニングのようだったっけ。

 そして、詩織がイタリアに留学したいと言ったときに、初めて父を怒らせて口も利かなくなったこと。子供たちの中で一番いい子で、一度も父親に逆らったこともなく、にこにこしていたお姫様の詩織がいきなり反旗を翻したのだから、父のショックは相当なものだったのだろう。その上、仕事にも恋にも挫折して帰ると連絡をした矢先に、裏切るように突然ローマに残ることになってしまったのだから。
 色々な事情があって、あれから日本には戻ることができなかった。一度だけ、電話をかけた。ロレンツォが、やはりきちんと挨拶に行こうと言ってくれたからだった。だが、「いらん」と一言だけで電話を切られた。リハーサルで忙しいのよと母は言っていたけれど、許されていないのだと思っていた。

 忘れていたことも、悲しかったことも、嬉しかったことも、悔しかったことも、満たされていたことも、その時には我慢できないくらいに辛かったことも、目の前に浮かび上がってくれば、全てが愛おしかった。
 今はっきりと分かったのだ。
 ひと時だって、孤独だったことはなかった。その時は寂しくて潰れそうに思ったこともあったけれど、今この瞬間、何もかもが怖いくらいに報われていた。

 今このホールにいる全ての人々が、この曲がただ一人の愛するもののために歌われていることを知っている。そして、その個人的な感情は深い歓びを湧き立たせ、共有できる全ての人の魂と交わり、またやがて個人の元へ還っていく。その瞬間に生まれた音楽は、その次の瞬間には消えゆくものなのに、記憶の中に確かに何かを刻んでいく。
 震えている詩織の手に、隣から暖かい大きな手が重ねられた。
 Amamdote hasta mi final
 健やかなる時も病める時も、富める時も貧しき時も、良き時も悪い時でも、命の尽きる時まで変わることなく、君を愛することを誓う。

 父が自分の事を認めてくれたことは嬉しい。でも、誓いの言葉というのは、なんて重いのだろう。


「わたしのことなら、気にしなくてもいいんだよ」
 何だか個人的に盛り上がっちゃって、ミクは大変な思いをしてるのに、と謝ったら、その若いオペラ歌手は、笑って答えた。

 ミク・エストレーラは詩織より少し年上になる。時々お姉さんだなぁと思うこともあるし、時には少し幼く見えるときもある。でも、詩織が初めてミクにあったときから抱いている印象は、笑顔がとても素敵だなということだった。もちろん、人は誰でも笑顔の時が一番魅力的だが、こうして色んな感情を閉じ込めて笑う顔には、特に心惹かれるものがある。
「ロレンツォと一緒に行かなくてよかったの?」
「いいの。父はきっと私たちが訪ねていくのを見越して、楽屋から逃げ出していると思うし。あの人、娘と和解するなんてシーンは苦手なの。それに、ロレンツォ曰わく、ここは男同士がいいんですって。ぶっ飛ばされに行ってくるって」

 父親が早々に楽屋から逃げ出してどこに行っているのか、どうせ、ヴォルテラの誰かが見張っているに違いないから行き先は知れているだろうが、ロレンツォには確信があるようだった。時々、相川の家とヴォルテラの家の間にあった様々な出来事について、ロレンツォは知っているけれど自分が知らないことがあるのだと思うと、ものすごく不満を感じることがあるのだが、いつか曾祖父や大叔母が話してくれるだろうと信じていた。

 コンサートの後、詩織は曾祖父の住むローマ郊外の小さな別荘にミクと一緒に戻ってきた。
 現在、結婚式まではという約束で、詩織はまだヴォルテラの屋敷に住んでいる。
 そもそも次期当主の交替劇の後、ロレンツォは修復工房のアパートに住むつもりだったのだが、新たに当主となるサルヴァトーレが兄貴を簡単に手放すわけはなく、ロレンツォも時々無鉄砲なことをしでかす弟の側を離れるのが少しばかり心配なのだろう。
 詩織には時々、サルヴァトーレがわざと兄を困らせているように見えるのだが。

 ヴォルテラ家の人たちは詩織にはとても親切だが、やはり庶民出身の詩織には少し居心地が悪い面もある。だから、ミクが来たときは、堂々と慎一の家に泊まれるのが嬉しかった。何しろ、ミクの「お世話係」を頼まれているのだから。
 この別荘はローマの街から少し離れた湖の近くにあって、先々代の当主、ジョルジョ・ヴォルテラが義理の息子と言ってもいい慎一に遺したものだった。当初はここを受け取ることを拒否していた慎一だったが、歳をとって終の棲家を考えた時に、最も愛する街に戻ってきたということなのだろう。

 しかも、彼の側には、自分の娘よりも若い女性が連れ添っている。
「はい、どうぞ」
 庭で夜風に当たりながら、ミクと一息ついていたところへ、ワインとチーズを持ってきてくれたのがその女性、ラリーサだ。
 もとバレリーナだったという彼女は、祖国で祖父と父親が政治的監視対象だった関係で、幼いときにほぼ亡命のような形で国を離れざるを得なかったという。ほっそりとした少女のような雰囲気があって、ある程度歳をとった今でもまるで妖精のように見えるが、その意志の強さは、祖国の政治的危機に際して、残された親族のために国に戻ろうとしたことからも明らかだった。それに、そういう人だからこそ、親子ほども年の離れた女性を、曾祖父の方も恋するようになったのだろう。元々は、ラリーサ曰わく「私が押しかけ女房」だというのだから。

「ラーラも一緒にどう?」
「ありがとう。でも、写譜を終えてしまいたいの。ふたりでごゆっくり」
 慎一がこのところまた新しい歌曲を書き始めたと聞いている。いつかオペラに仕上げるつもりだとも言っていたが、彼の歳を考えたら、これが最後の作品になるかも知れない。その話を聞いて、この間、ハンス・ガイテル氏が、初演を是非自分に任せて欲しいと言っていた。ミクがここに来てくれたおかげで、慎一もガイテル氏も以前よりずっと近い関係になれて幸運だったと言っている。
 作曲の清書はラリーサが買って出ている。何でもいいから慎一の役に立ちたいと彼女はいつも思っているのだ。

 その後ろ姿を見送りながら、ミクがほっと息をついた。
「本当に羨ましい。ラーラと慎一。あんな夫婦になれたらって思う」
「すごい年の差だし、誰が見ても親子だけれど」
「でも慎一は若いよね。とても八十代には見えない。まだオペラの指揮もしてるんでしょ。ハンスがね、すごい大先輩なんだけれど、友人のように感じるって」
「うん、だって、お祖母ちゃんが生まれたのは慎一じいちゃんが二十歳くらいの時だし、お祖母ちゃんは十九の時に父を産んでるんだもの。だから、慎一じいちゃんは、四十で孫を持ったわけ。だから、私の曾おじいちゃんといっても、おじいちゃんって歳だものね。それでも、さすがに去年から、ウィーンで毎年続けていたピアノコンサートは辞めたんだって。まだ教えてるけど」

「自慢のおじいちゃんだね。そして、そんな人に教えてもらえる学生は幸せだって思う。ハンスもね、まだどっちの方向に進もうか決めかねていた学生の時に、一度慎一がミュンヘンに呼ばれてやっていたオペラのサマースクールに行ったことがあったんだって。最初は、この人、ピアニストじゃないのかって疑問に思ってたそうなんだけれど、講義を受けているうちに彼のオペラへの愛情に感動しちゃって、それから彼が編曲したり作曲したいくつかの自作オペラを見て、自分も絶対オペラの演出家になろうって決めたんだって言ってた。今回、私がローマでの滞在先が慎一の家だって言ったら、大興奮しちゃって。こんな偶然、神さまからの贈り物だ、君の手術は間違いなく上手くいくって」

 それって根拠ないよね、とミクは少し不安そうに笑った後で、唇を引き結んで小さく頷いた。うん、きっと上手くいくと自分に強く言い聞かせているようでもあった。
 今日のミクはいつもよりずっと饒舌だと思った。もしかしたら、彼女の中で何かが少し、動いたのかも知れない。不安はあっても、そこから少しでも気持ちが前に向いたのだったら、そして父とあの仲間たちの歌がそのきっかけになったのだったら、本当に嬉しい。

「うん。お祖母ちゃんがね、いつも言ってた。おじいちゃんはいっぱい辛い想いをして、何回も挫折してきたんだって。自分の命に代えてもいいと思っていた大事な人を失って、指が動かなくなって、コンサートピアニストを断念して、荒れた生活を送っていたこともあったけど、でも、絶対に音楽から、そしてやっぱりピアノからも離れなかった。それは誓いでもあったんだって。だからきっとあの人はピアノの前か劇場で死ぬわよって。それを聞いて、ラーラが、じゃあ私が最期のその一瞬まで一緒にいるって決めたんだって」
 詩織はワインで頬を染めたミクの方へ少し身を乗り出した。
「ね、ミク、さっき、あんな夫婦になりたいって言ったでしょ。やっぱり、ミクには好きな人がいるのね。ね、どんな人?」

 ミクはちょっと躊躇ったようだったが、うん、とひとつ頷いて、携帯電話の中に隠し持っている一枚の写真を見せてくれた。そこには、上品な老婦人とミク、そして精悍でありながら、ちょっといたずら小僧のような雰囲気を残した若者が一緒に写っていた。ミクよりもずっと年下に見える。
「年下なの」
 詩織が何か聞く前に宣言してしまおうというようにミクは言った。

「私はずっと年上だから、彼の将来とか、釣り合いとか考えちゃって、それに彼の気持ちも分からないし、まだちゃんと告白もしていないし。それに、やっと主役の座を射止めた仕事も、ポリープのことでこの先どうなるか分からないし、色々考えちゃって。絵夢もメイコ、あ、メイコはこの人」
 ミクは写真の中の老婦人を指した。
「わたしの祖母。みんな励ましてくれるから、頑張ろうって思う半面、ひとりになると不安でどうしたらいいのか迷うこともいっぱいあって」

 ふたりで会話をするときは、日本語で話せるので、ふたりとも微妙な感情を言葉の端々に乗せることができて、初めて会ったときから不思議と壁は感じなかった。
「髪、切ったんだね」
 写真の中のミクは、長い髪をツインテールにしている。
 ミクの方が年上だが、詩織はミクに言われてから敬語を使わないようにしていた。そこに、この年下の青年への想いもあったのだと思うと、詩織は少し微笑ましく感じた。歳じゃなくて、私自身を見てという気持ちだ。

「うん。色んな思いがあって意地でも切るものかって思っていたけど、歌を辞めることになるかも知れないって思った時、これ以上何かを自分の中にため込んじゃダメだって、思いきって切っちゃった。それでも初めてこの街に来たときは本当に不安だった。お医者様の診察も、その説明を聞くのも。でも、絵夢のおかげで皆さんを紹介してもらって、今ではここがもうひとつの家みたいに感じる」
 詩織はそれを聞いて、ほっとした。自分たちが少しでもミクの役に立っていると分かることは嬉しかった。

「ポリープのことが分かってから、みんな、わたしのことを心配しすぎるくらい心配してくれて、音楽の話もね、もちろん『またいつか歌を聴かせて』って言ってくれるけれど、コンサートに行こうとか、直接音楽に触れるような機会を上手く避けてくれたりしていたような気がするの。それはそれで嬉しかったし、自分でもちょっと音楽のことを考えたくないって気持ちもあったり、一方でまた歌うために手術をするって決めたんだって気持ちを思い出したり、すごく複雑だった。慎一が今日のコンサートに誘ってくれた時も、どうして今なのかな、って思ったりして。でも、行って良かった。二つの意味で」
「二つ?」

「慎一がね、言ってくれたの。うちの孫はちゃんとした音楽教育を受けたわけじゃないし、クラシックの歌い手でもないし、若い頃には結構荒れていて、大事な人を失ったりしたこともあって苦しんで、歌えなくなったこともあって、だからこの仕事でやっていくかどうかも迷い続けていたと思うけれど、結婚を決めたとき、自分の歌ひとつで絶対に彼女を生涯食うのに困らないようにしてみせるって思ったそうだよ、って。だから、君に彼の歌を聴いて欲しいんだ。こんなふうに歌う人もいるんだってことを見て欲しいって」
「あ、それ、母から聞いたことがある。父が挨拶に行ったとき、母のお父さんが、そんな浮き草稼業で娘を幸せにできるのかって言ったんだって。ちなみに、うちの父と母、すごい遠い親戚なんだけれどね。そうしたら、父が、その浮き草稼業ひとつで生涯彼女に不自由させないようにしてみせるって約束したって」

 詩織はミクの言葉でまた、あの父の歌に込められた想いを理解した気がした。あの歌は、私とロレンツォの結婚を(仕方がないから)認めてやるってことだけじゃなくて、日本で待っている母への想いもあったんだ。
 意地でも、この道で生きていく、そして何があっても、自分の周りの人間を幸せにする。そんな単純な想い。

「ね、詩織は今まであんまり自分の恋の話はしてくれなかったよね。私も自分の話をあまりしなかったし。でも、今日色んな事が分かった。慎一がラーラを生涯の伴侶って決めたのも、歳の差とか、自分が音楽に傾ける情熱や時間を考えたら勇気が要ったと思うし、詩織のお父さんが詩織の恋を認めるのも、あの会場で、あれだけの人々の前で宣言したのも、あんな大きな家に大事な娘を嫁に出すなんて考えたらすごく勇気の要ることだったと思う。詩織も、自分がどこまでやれるんだろうって思ったら、今でもすごく不安なんだろうなって、だからあまり嬉しそうに人に話せないんだろうなって。おとぎ話のお姫様みたいに『いつまでも幸せに暮らしました』なんて、現実にはありえないものね」
「ミク……」
 自分が大変なときに、こんなふうに他人の感情に寄り添える、そんなミクだからこそ、将来を嘱望された歌手なのだと思った。歌は心を人に届けるものだから。
 詩織は、いつか、彼女が思いきり歌うのを聴いてみたいと思った。

「今日、詩織のお父さんの歌を聴いて思った。私もあんなふうに誰かを強く想って歌いたい。もしかして手術の結果が思うようなものでなくても、何があっても、音楽から離れないでいよう、その勇気は自分が自分の力で引き寄せるんだって。どんなに苦しくても、歌を手放さない。私には大事な人がいるから。躓くことがあっても大事な人を手放さない。私には支えてくれる音楽があるから」
 ミクが、省エネのために消えた携帯の画面をもう一度点灯させて、その大事な人たちを見つめた。詩織も一緒に、微笑んでカメラに向かう三人を見つめた。
 ミクは告白もしていないし気持ちも確かめ合っていないと言ったけれど、写真の中の三人はもうすっかり家族のようだった。ミク自身は気がついていないかも知れないけれど、ここには未来もちゃんと写り込んでいる。

「名前、何て言うの?」
「ジョゼ」
 答えてから、頬を染めたミクの短くなった髪に、風が優しく触れていった。
 苦しくても不安でも、手を放しちゃいけないものがある。ミクにも、私にも。あの時、父の歌を聴いて、嬉しさと共に、責任の重さや不安も一緒にわき上がってきて震えていた私の手を握ってくれたロレンツォの手を、私はもっとちゃんと握り返すべきだった。

「星が綺麗」
「うん」
 Hasta mi final
 ありきたりだけれど、詩織は星に誓った。
 あの手を生涯離さない。私がここにいるのは、ここに至るまでに積み重ねられてきた沢山の軌跡、そして奇跡の結果だから。
 詩織は、不思議な縁で出会い、それぞれの運命の輪を廻そうと確かめ合った新しい友人のことを、今日、もっと好きになった。


Hasta mi final、お楽しみください。


「歌で食わせる」は葉加瀬太郎氏が奥さん(高田万由子)のパパへご挨拶した時に言ったという「ヴァイオリンで食わせる」をぱくりました(^^)/
先日、葉加瀬太郎・高嶋ちさ子・古澤巌のヴァイオリンコンサートに行ってきました。葉加瀬太郎のコンサートは無茶苦茶面白いと聞いていたのですが、確かに、踊るし歌うししゃべるし、50代3人のパフォーマンスに魅せられました。弾きながら踊るのって、大変だろうけど、観客を意識してくれているところが嬉しい(*^_^*)
3日間、フェルティバルホールは満席、他のツアーの会場も全部sold outだそうで、クラシックもお高くとまってたんではダメなんだなとつくづく思いました。演奏も、アレンジもよくて、聴きごたえありましたし、何より楽しかった(*^_^*) 
高嶋ちさ子の毒舌も全開、ただヴァイオリン弾く姿は美しいし、優しい音でしたよ。ヴァイオリンは女性に似合うなぁと思いました。古澤巌は最近イタリア語講座に出てましたね。もう59なんですね(葉加瀬太郎と高嶋ちさ子は50歳)。味わいある音の中に、若さもあって、渋かった。
葉加瀬氏、宣言通り、ちゃんとヴァイオリンで食わせているんですね。『情熱大陸』様々でしょうけれど、それ以上にこうしてホールを満席にするパフォーマンスを続けているのがすごいと思いました。
次回は、ハカセンスを買っていこうかな(『情熱大陸』で踊るための扇子)。
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Category: 掌編~詩織・ロレンツォ~

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コメント


執筆、お疲れ様でした。

わぁ、久しぶりの詩織だ。彼女、ロレンツォとうまくいっているだけじゃなく、ヴォルテラ家の皆さんにもよくしてもらっているみたいですね。なんか他人事とは思えなくて嬉しいです。
あ~でも、二代目真パパとは、ちゃんと話し合えていなかったんですね。そんな状況で、コンサートでローマに来ちゃったんですか。
しかも、ミクがらみもあるうえに、チケットばら撒かれ攻撃でお膳立てされてしまっては、こりゃあ仲直りするしかないですよね。
しかしライブの一曲をまるまる愛娘のために歌うんですね。そういえば某音楽アニメでも、主人公がそんなこと言っていましたね。まあそれでも、音楽家のそんな気持ちが、聴衆のそれぞれの想いと共鳴しちゃうんでしょうねぇ。音楽家ってヤツは、ホントに(笑)
そのあとのロレンツォの「ぶっ飛ばされてくる」っていうの、かっこいいです。真パパも、逃げられませんね。

そして、詩織と告白前のミクとの会話、いいですね。
ミクは自分がすごく大変なときなのに、それに埋没せずにちゃんとまわりの事が見えているし、詩織もまたミクのことを理解できる器がある。
ミクも詩織も、どんなに苦労してもきっと、握りしめるべき手を離したりしないんだろうな。
みんながみんな、自分の思い人に対して「Hasta mi final」と思っている。そこにはそれぞれの愛が溢れていて、出演キャラの豪華さとともに、とても素晴らしいお祝いの一篇でした。
読み応えのあるお話を、楽しませていただきました。

P.S.葉加瀬さんと高嶋さんのライブ、ぜひ見てみたいものです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2018/05/06 21:17 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

TOM-Fさん、早速にありがとうございます(*^_^*)
そうそう、一応本人たちはね、あそこまでやっちゃって(空港で飛行機止めて)結ばれたわけだから、これで破談になってたら、ちゃぶ台ひっくり返るどころじゃ済まないですよね。

ヴォルテラの家の方では、かのお姑さん・エルヴィエールが、自分も押しかけ女房みたいな立ち位置なので、詩織の味方になってくれているし、何しろヴォルテラの屋敷内の全てはこの人が牛耳っているといっても過言ではないし。この人、一応、いいとこお嬢さんではあるけれど、気分は庶民な人なのです。車もセスナもクルーザーも馬も?、自分で運転しちゃう(ついでに夫と息子も?)実はジョルジョ・ヴォルテラの従兄(実は実兄)の孫なので、ヴィットリオにとっては又従妹なんですよ。
それを言うと、詩織のママはファミリーツリーをたどると、上の方に葉子と美和がいるという。
でも、なんか、TOM-Fさんが詩織のおじさんのような気がしてきました。

ここに至って、詩織がグルグルしちゃってるのは、世間事情やヴォルテラの事情もあるけれど、一番は「お父ちゃんにまだちゃんと話をしていない」って事だったのです。もちろん、ロレンツォは義理堅い堅物なので、ちゃんと挨拶に行く気満々だったのですが、パパは「結婚は認めん~」って叫んでいるような雰囲気をまき散らしつつ、その実は娘の男に、それもヴォルテラの男になど会いたくないって、単に逃げ腰だという……まぁ、中身がかなりお子ちゃんなのです。

ライヴの1曲、まるまる愛娘に捧げましたね(o^^o)
いや、この個人的なパフォーマンス、いいんじゃないかと。しかも、こういう感情は万人に理解できるところだから、みんな、「あるある」「わかるわかる」「いや、うちも」って共感できますものね。そして個人的なものが、共有できるものとなって、そこに在る普遍的な感情が、また個人の感情へ戻っていくというのが芸術の在り方なのかな、と。

> そのあとのロレンツォの「ぶっ飛ばされてくる」っていうの、かっこいいです。真パパも、逃げられませんね。
あはは。そうそう、ロレンツォは、自分のおじさん(病死)と真パパの間にあったことを知っているので(う~ん、まぁ、一代目も二代目もちょっと似たような人間関係を持っていたのです)、真パパが自分たちにどういう感情を持っているか(要は、もうヴォルテラの家と関わったらえらいこっちゃという感じ)、色々分かっていて、だからこそ、自分が真パパと話をしなくちゃ、たとえ殴られても!と思っているのでしょうね……まぁ、真パパはすぐ手が出るような人ではあるのだけれど、ここは耐えるでしょう。
行き先は、実は、ヴォルテラ家の墓なんですよ。

> そして、詩織と告白前のミクとの会話、いいですね。
ありがとうございます。若い娘、二人の会話って難しいですよね。でもこの二人、丁度いい具合にまだ少し距離感があるので、かえって会話が上手く成り立つという面もあるのかも知れません。
ミクはきっと、メイコとかジョゼに対しては、自分の不安をあまり見せないようにしようと頑張ってると思うのですよね。でもここで、きっと慎一とかラーラには(逆に距離がある分)見せられているんじゃないかなって。いや、甘えるとかはないだろうけれど、それに慎一はミクに、自分の過去にも指が動かなくなって辛かったんだよ、なんて話はしていないと思うけれど、なんか芸術家同士、わかり合えちゃうって部分があったろうし。
ちなみに、距離の分だけ、ミクの一人称が「わたし」なんですよ。ジョゼには「あたし」だったけれど。微妙な違い。

Hasta mi final……いい歌ですよね。で、歌詞見たら、なんとあの結婚式の誓いの言葉のまんまじゃないかと。こりゃ使える!と、真パパから娘への祝いの1曲にとってありました。でも、これを歌わせようと思ったらロックバンドじゃなあ~ってので、IL DIVOモデルのヴォーカルグループをでっち上げたわけです。
ちょうどジョゼとミクの結婚式もあったし。それぞれの世代で、それぞれの感情で相手に対してそう思っているっての、上手く出ていたら嬉しいです。特に慎一とラーラ(初出なのに一瞬で申し訳ない)はね~歳も歳だから、もう目の前に……

次回は墓場の決闘?でも書くかなぁ。(書く書く詐欺)

> P.S.葉加瀬さんと高嶋さんのライブ、ぜひ見てみたいものです。
私、自分が行ったコンサート、個人的には好きでも人も好きかどうかはわからんし、というので、お勧めとかしないんですけれど、いや、これはね、色んな意味でお勧めします。単純に、音楽って楽しい!って思えるし、演奏で締めるところは締めてるし、それにエンターテイメントとして観客を楽しませようとする気持ちがめいっぱい溢れていましたよ。
高嶋ちさ子女史は「今日の抱負は、性格はきついけれど演奏は優しいというところを見せること」って言ってましたが、毒舌の中に筋も通っていて(本人曰わく炎上ぎりぎりラインでしゃべるようにと気を遣っているらしい)、それぞれ三者三様の良さや面白さが出ていて、ほんと、楽しかった~
機会があれば、是非行ってみてください。

コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2018/05/07 00:05 [edit]


おお

こんばんは。

詩織とミクのツーショットだ。
っていうか、かなりのオールキャストですよね、これ。
そうか、慎一、曾祖父さんなんだ。
お祖母ちゃんが、あの猫まんまを作っていたお嬢ちゃんですよね。
時の流れを感じますね。

そして、二代目真も、ヴォルテラ家の誰かさんといろいろあったんだ。
慎一としては、その両方を目撃した生き証人として、いろいろと思うことがあったでしょうね。でも、詩織とロレンツォが上手くいったのを目にすることができたので長生きした甲斐があったと思っているのでしょうか。

そんなこんなを、いろいろと乗り越えて、それぞれが「Hasta mi final」と誓える相手と出会って、誠にめでたい、しみじみとしたコンサートの時間でしたよね。

サキさんがこれを受けてどんなお話を書いてくださるのかも楽しみですね。

そういえば、私、クライズラー&カンパニーのコンサートに行ったことがありますよ。たしかにメチャクチャ面白かったなあ。音楽がすごく楽しめるというのは、コンサートに行く必須条件ですけれど、それだけでなく、曲の合間が楽しいというのも大事なんですよね。

あ、高嶋氏ですけれど、あの強烈なキャラを全く知らなかった頃、今から二十年近く前に雑誌でお見かけしたことがあって、綺麗な方だなあと思った記憶があり、実は真耶の最初の外見のイメージをあの方からもらったんですよねー。あはははは。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2018/05/07 02:13 [edit]


こんばんは~

いやいや真パパの告白めいた語り、素敵ですね。
しかも舞台がコロッセオですか、掴みはばっちりです。
後ろで茶々を入れている仲間の台詞もとても微笑ましいですし、ソロパートをさりげなく譲ったりしてカッコいいなぁ。
でもこれ、パパは完全に認めちゃってますよね。
仕方がないので・・・突っ走る娘に対して、父親ってこうするしかないのかも・・・。
このあとのロレンツォの突撃にも対応しなくちゃいけませんし、お父さん大変です。
でもロレンツォが言っているように男同士、この方が話は速いかもしれませんね。どちらも覚悟を決めて本音で話が出来そうです。女性がいると格好を付けそうで・・・。
ぶっ飛ばされてからになるのかもしれませんが、お前がそこまで言うならしょうがない、そんな感じになってしまうのでしょうか?
このお話はまだ読んでいない本編の設定をたっぷりと含んでいますね。
壮大な物語に微かにですが触れられたような気持になりました。

それにしてもミク、「慎一」なんて親しげに呼び捨てにしていますが、いいんですか?でも、かなり可愛がってもらっている様子、え?孫娘と同じように思ってくださってるんですか?それは凄い。彼女実の祖父を見たことが無いですからね。(実の父ですら見たことがある程度だったはず)そのうえ別荘に置いてもらって、傍には詩織がついてくれているし、ヴォルテラ家、ヴィンデミアトリックス家の完全バックアップ体勢にドラガォンの館の影響まで・・・。ハンスも気にかけていてくれるみたいだし・・・。すごい厚遇を受けていますね。
こんなに至れり尽くせりにしてもらって、なんてしあわせな子なんだろう。
こんなに書いていただいてとっても嬉しいです。ありがとうございます。

リクエストのキーワードに応えるために、間に合わせで生まれた中学生の髪の長い細っこい女の子が、次々と作り出されるいろいろな試練に耐え、新しい出会いを経験し、成長して、そうされるにふさわしい子になったということなのかな?
そう考えて素直に受け取る事にします。
手術の前、とっても不安なことはヒシヒシと伝わってきます。
そんな中でも周りへの配慮を忘れない、そんな子に描いてくださって感謝します。
“あたし”じゃなくて“わたし”という一人称で喋っている事や、詩織に敬語を使わせないなど、ちいさな設定にもミクに対する彩洋さんの心遣いを感じて嬉しいです。
詩織との会話、ジョゼについて語るシーン、メイコやジョセと一緒に写っている写真を見せるシーン、詩織の恋について語るシーン、良い子に成長したんだなぁと感慨深かったです。
詩織が家族について語るシーンは家族への愛情に満ちているのですが、家族への愛情が不足した子供時代を贈ったミクにとっては、その愛情を分けてもらえたように思っているんじゃないのかな。
2人はこの出会いでお互いに新たな一歩を進めたんでしょうね。
サキはミクの新たな親友の誕生に拍手を送りたいと思います(でも彼女の人間関係、ただ事じゃない状態です)。

本当に心から嬉しくなる物語、ありがとうございました。

って喜んでばかりもいられません。
ええっ?

> リクエストは、いよいよ手術となれば、きっとジョゼや絵夢も遠くから見守っているだけではすまなかったと思うので、その辺りのことを、結婚後の思い出話としてでも新婚旅行に絡めてでもいいので、お願いしちゃいましょう。

この部分を新婚旅行に絡めて、ですか?
うーむ、新婚旅行ですか?コトリ、アルマクに続いて3回目ですね。
夕さんに結婚式を書いてもらって終わったと思っていたのに・・・どうするかなぁ。

それはそうと、Hasta mi finalの綴りってHatsune miku を連想させますね。
ミクに歌わせてみようかな?

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2018/05/07 20:02 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

今回は少し悩んだのです。誰視点で書こうかなって……一番いいのは全体を網羅できる慎一なんですが、すでに80代のじぃちゃんだし、ここにじいちゃんの達観が表われても仕方が無いし。かといって、私がミク視点で書くのは何か違うし、となると適任はやっぱりミクと年代も近い(って実はすっごい未来から来たドラえもん状態だけれど)詩織しかないですものね。
で詩織視点で書くとなると、まぁ、彼女もあれこれ悩んでいましたし、本人のストーリーにある程度せざるを得なくて。元々は、この「父との和解編」は、ヴォルテラ家の墓で二代目真とロレンツォが語っている(結果的にはぶっ飛ばしてはいません^^;)というのがメインの部分だったのですが、そこから前半をかっ割いてきました。
いきなり最終回シリーズの彼らの登場は、壮大な物語の最終回を書いておいて楽になろうという姑息な理由だったのに、詩織には何回も登場させちゃって。このシリーズの面々、語りをしてるのは、そこまでみんな男性なんですよね。一代目真、慎一、二代目真。予定では、猫まんまのお嬢ちゃん(あの後、イチタロウはヴェジタリアンになったのだろうか)のことは、彼女の息子の二代目真が語ることになっているので、このシリーズ唯一の女性語り部。あ、美和ちゃんもいました。でも彼女は今のところ第三者的語り部だから、詩織みたいに当事者語りとなると、女性は貴重です。
時の流れ……ほんとに、もう一代目の時代はカスミの向こう、ですね。誰も知らない? 
墓場での語りは、実は二代目真が自分がヴォルテラの家と絡んでいた時期のことがあるので、あまり関わりたくなかったというのもあるのですが、その根っこに一代目の因縁?があるってことを知っていて、そういうのも「先祖のことなんか知らねぇよ!」って事になっていたのですね。それなのに、因果は巡る。まさか娘が事もあろうに! しかも男女となると、結婚という現実的問題が出てくるじゃありませんか! まぁ、パパとしてはどうにも認められませんよね。複雑な気持ちがグルグルしちゃって。
で、墓場での邂逅って事になるのですが……本来ヴォルテラの家の墓はヴァチカンの中にあるのですが、ジョルジョ・ヴォルテラが死んでからもヴァチカンに縛られないようにと別の場所に眠ることを求めたそうでして、「わたしの~おはかの~ま~えで」ってイメージの場所におります。
でも、実は慎一の別荘に結構近い^^; つまり、ミクと詩織が語っている頃、そう遠くはない場所でパパとロレンツォが、先祖の話をしているはず(o^^o)

「Hasta mi final」はIL DIVOの録音した曲の中でも究極のラブソングだと思っているのですが、短いからか、他に名曲が多いからか、ベストアルバムにもラブソングアルバムにも入っていなくて、もっと広まって欲しいのですけれど。
そういう思いで、この曲を詩織へのパパからの唯一のメッセージとしてとっておきに入れておいたのです。いや、絶対面と向かっては言えないでしょ、ここまでこじらしてるんだから。
> サキさんがこれを受けてどんなお話を書いてくださるのかも楽しみですね。
うふふ。まぁ、物語は先にも進めて頂かないといけないから、やっぱりメインは新婚旅行にして欲しいなぁと。

> そういえば、私、クライズラー&カンパニーのコンサートに行ったことがありますよ。
おお、そうですか! そうそう、葉加瀬太郎氏、手広くやっていますよね。今はHATS何とかというレーベルの音楽監督・プロデューサとして色んなメンバーを抱えてやっているのですね。それが、クラシックの裾野を広げているというのが、何とも有り難い気がしますし、音楽の枠組みを超えて、エンターテイメント性を追求するってコンセプトが明確で良いのかも。

> あ、高嶋氏ですけれど、あの強烈なキャラを全く知らなかった頃、今から二十年近く前に雑誌でお見かけしたことがあって、綺麗な方だなあと思った記憶があり、実は真耶の最初の外見のイメージをあの方からもらったんですよねー。あはははは。
おおお、そうですか! でも分かるかも(o^^o) ヴァイオリンを演奏している姿、美しかったですよ。50歳とは思えない……衣装を何回も替えて登場されたのですが、その全てが似合っていて素敵でした。毒舌はまぁ、好き嫌いあるでしょうけれど、アウトの範囲ではないなぁと思いましたけれど。家族の話をされていましたが、毒舌で言いたい放題に聞こえるけれど、当事者ならではの筋がありました。『嵐にしやがれ』にも何度か登場されましたが、クラシック論、独特の語りで面白かったし。

何はともあれ、ミクin Romaが約束通り書けて良かったです。
読んで頂いてありがとうございました!! 

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2018/05/08 12:18 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

サキさん、お祝い物語、遅くなって済みませんでした。何しろ、気がついたらミクとジョゼが結婚してる~と焦っていたのですが、なかなか重い腰を上げることができなくて、じたばたしておりました。でも、このチャンスに一気に、詩織とパパの話も半分くっつけて書くことができました。ロレンツォと一代目真の語り合いも一緒に書く予定だったのですが、詩織視点にしたので、そこはまたいつかということで、後半はミクと詩織の会話にしました。

> いやいや真パパの告白めいた語り、素敵ですね。
この人は本当に、一代目真とは全然違って、言いたいことは言う、というよりも、先に手が出ちゃう系の猪突猛進型。だから、逆にちゃんとしゃべるのは苦手というので、ライヴのMCは仲間に任せているんだけれど、今回はみんなに無理矢理?しゃべれと言われて、本人も今回は仕方が無いなというのか、逆に有り難いと思ったのじゃないかと思うのです。だって、きっと面と向かっては言えないじゃないですか。むしろ、こういうふうに大衆の前のほうが、言いたいことを言えたりして。本人も、ここで勢いにのって言っちゃった方が楽だと思ったんでしょうね。ま、猪突猛進なのに、肝心なことは言えないタイプかも。
しかも舞台はコロッセオ。一度使ってみたかったのです(o^^o)
この仲間たちの詳細は書く日があるのかどうか分かりませんが、イメージだけはあったりして。

詩織はなんだかんだ言いつつ、ぱぱっ子なので、パパに認めてもらえない限りは素直に喜べないって気持ちがあります。
しかも、この時点では、詩織が突っ走っているというよりも、ヴォルテラ家の方が、むしろ詩織を取り込んじゃった感がなくもありません。ヴォルテラの家は、相川家に対しては何だか後ろめたい気持ちもなくもないので(なんでだろ?元を正せば大したことじゃないのに、なんかそういうムードに流されているのかも)、ここまで話が進んでから詩織とロレンツォが破談になったら、寝覚めが悪いし。詩織ももうここまで来たら後に引けないのですけれど、考えてみれば人種も立場も違えば、何よりもとてつもないお化けみたいな家なので、ほんとにこの家の人と結婚するのってあり? な気持ちが時々吹き出してきたりして。ロレンツォは一緒にあの工房に住もうと言ったのに、未だヴォルテラの屋敷が彼を手放してくれないし。
いっそパパが乗り込んできて、「まかりならん!」って言ってくれても、それもありかも、って気持ちもあったりして。それが、「え、ここで認めると言われても?」なのもちょびっとあったと思います^^;

一代目真は、きっと、腹の内では詩織がどうというよりも、過去からの因縁を知っているので(しかも自分も巻き込まれたことがあるので)、ついにこの日が来たかという気持ちの方が大きいのだと思います。そして、おそらく、詩織が「何が何でもこの人と一緒になるの!」って気持ちだけじゃなくて、不安の方が大きいことも理解している。
それに、詩織にしてもロレンツォにしても、素直に相手を好きだって気持ちもある一方で、因縁家系の「割れても末に逢ったのが自分たち?」って気持ちもあるんだろうし、自分たちの結婚の誓いは、過去の屍累々(それは言い過ぎ)の上に乗っかるもので、そんなのまで背負えるかしら?ってのもあるのだろうし。
実は、真とロレンツォの話し合い(果たし合い?)は、過去の話がメインなのです。お父ちゃんにしてみたら「そんなあれこれを全部娘に背負わせて、ここに嫁入りって言われても、素直に納得できないんだ。何があっても、娘をちゃんと守ってくれるのか、お前」ってとこでしょうか。

> このお話はまだ読んでいない本編の設定をたっぷりと含んでいますね。
> 壮大な物語に微かにですが触れられたような気持になりました。
はい、そう言って頂けると、有り難いです(o^^o)
そんなところに、ミクを巻き込んじゃって済みません……

ミクが慎一を呼び捨てにしているのは、まぁ、ここで何回か過ごしていて、今更「相川さん」はないだろうなと思ったのと、多分、慎一の場合、音楽仲間も若い教え子たちも、みんな、彼のことをファーストネームで呼び捨てていると思うのです。
で、ミクにもみんなと同じように言ったと思うのですね。「私の音楽仲間は、10代の子もみんな、私のことをシンイチって呼ぶんだ。君も、これからは私とは音楽を通した仲間なんだから、同じようにしてくれないか」って。(この人、さりげなく、人タラシですから)
そして、ミクがジョゼへの気持ちに向けて、そしてこれからの音楽人生に向けて、何よりも気持ちが向かっていくという話にしたかったのですね。手術が上手くいくとかそういうことじゃなくて、上手くいこうが行くまいが、音楽に対してどういう気持ちでいるのかってこと、そこが大事だろうなと思ったのです。
ハッピーな続きがあるって事はもう分かっちゃってますものね(o^^o)

手術の前って、たとえ回りが「成功率99.9%ですよ、安心して」って言ってくれても、でも0.1%の何かが起こるかもって思うものですよね。そして、実際、そういう不幸な0.1%にはまる人もいる。その不安はどうあっても消えないんですよね。
シンイチはだから、ミクにぶつかる気持ちを持っていて欲しいなと思っているんだろうな。
そして詩織は、この時点は、あまりミクの不幸な生い立ちのこととか知らないので、自分の家族のこと、あれこれ言っちゃっていますけれど、ミクの複雑な事情を知っていたら言えなかったかも。詩織も、自分の周囲の人が温かい気持ちで自分に接してくれている事を知っているので、それを思い出すことで結婚の不安を押しやりたい気持ちもあったと思うのですね、だから、ミクに話すことで「ガンバラナクチャ」と気持ちを確かめている。
そして、ミクはそういう事情を細かくは分からなくても、受け入れてくれたんですね。自分の事で大変なんだけれど、自分以外の回りのことを見ることで、自分も気持ちを確かめている。
そんな、ちょっとした二人の距離感が、かえって「分からないけれど、分かりあえる部分から前に向かおう」という推進力になったのかも。
そのうち、絵夢も一緒にお茶しますか。ね。

そうそう、結婚式は夕さんが書いてくれちゃったので、やっぱりリクエストは新婚旅行ですよね。
> うーむ、新婚旅行ですか?コトリ、アルマクに続いて3回目ですね。
あ、本当だ! そうか、サキさんは新婚旅行を書く運命なのかも? 

> それはそうと、Hasta mi finalの綴りってHatsune miku を連想させますね。
あらら、それは気がつきませんでした。スペイン語だからHは無音(発音しない)なんですよね。だから「あすた み ふぃなーる」なのでHの存在を無視してたかも^^; なるほど、そうなると、無意識に良い選択だったということですね。
夕さんとこのコメントお返事にも書いたのですが、この曲、IL DIVOの曲の中でもすごく好きなのですが、ベストにもラブソング集にも入っていないんですよ。で、もったいないので、詩織の結婚をパパが認めるシーンで、しかもコロッセオで絶対に娘のために歌わせちゃる、と決めてあった曲なのです。
お気に召して頂けたなら、何よりです(*^_^*)

無理難題を押しつけているような気もしますが、でも、ジョゼとミクの新婚旅行、楽しみに待っていますね(*^_^*)
コメントありがとうございました!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2018/05/09 23:52 [edit]


こんにちは! もうずいぶん前に読んでいたのに、コメントが遅くなってごめんなさい><
そして、次の記事の、大海さんの体調不良のことも心配で、どっちのコメントから書こうかと思ったんだけど、こちらに来ました。
咳の方、大丈夫ですか? コンサートや観劇などで咳の風邪って一番辛いですよね( ;∀;)一旦で出すと止まらないし。お仕事の時も、出だすと辛いですよね><
体調、よくなってる事を祈ります。

そして、今回は二代目真の一大事……(笑)。お祝い事ではあるんだけど、冒頭の真の哀愁が……(/_;)
二代目真のことは、大体のイメージしかつかめていないんだけど、若い頃にやんちゃした感じの人なんでしょうね。
慎一の性格はあまり受け継がなかったのかな。
慎一はすごくナイスミドルなおじいちゃんになってそう^^彼の視点で描いたら、またガラッと空気感が変わったんでしょうね。(若い押しかけ女房さん^^驚いたけど、なんだかいいな~そういうの)

そして久々の詩織とロレンツォ。ロレンツォはうまく真と打ち解けることができるのか。それともちゃんとw殴られてくるのか(笑)
何だか、男2人のやり取りが気になっちゃいます。
彼らはやっぱり、ヴォルテラと初代真の頃からの因縁を、ある程度知ってるんでしょうね。より一層、複雑な話し合いになりそう^^;

詩織とミクはとてもいい関係なのですね。音楽の面でもそうだし、この後ミクが結婚に向けて動き出せば、いろんな相談もし合えるし。
しっかりとサキさんの物語にも、自然に絡めていけそう。
細かい設定や過去の人間関係、忘れてしまっているところもあるのですが、エピソードが重ねられるたびに思い出せて、ほっとします。

でもあれですね、わたし、自分の物語の人物設定を時々忘れてしまうんだけど、大海さんはどうやってこの壮大な大河ドラマ的設定をきちんと覚えていられるんだろう……と。もう大海さんの中で彼らは単なる物語ではなくて、ひとつの事実なんだろうなあ。
いつかやっぱり、彼らの相関図を見て見たい。それを見るだけで、きっと細部のドラマが蘇ってくるんでしょうね(*´ω`)←と、また無謀なお願いを……。

lime #GCA3nAmE | URL | 2018/05/20 16:28 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

うぅ。limeさん、お忙しい中、コメントありがとうございます(o^^o)
そうそう、読んだ後にコメント書く時間が無くなって、幾日も経っちゃって、また後から読み返していたりしていることって私もあります。本当にお手間をかけちゃって済みません。
体調不良はもう、最近、目眩とかに関しては慣れてきたのですが、ここのところ感染症などにやられて復活できないことが……なんか弱っている? イマイチ免疫状態に不安を覚えるこの頃です。しかも、咳って、ピークを越えても長く残ることがありますよね。普段は忘れてるのに、静かな場所とかに行くと、気になればなるほど出ちゃうという……そうそう、しかも一旦出だすと、ほんと止まりませんよね。
今はもうほぼ復活しております。異物感もましになったし。
お気遣いのお言葉、本当にありがとうございます(o^^o)

そうそう、二代目真。ほんとに、一代目の気配はどこへやら。これって、誰の血だろうなぁ~
ママはレイナ(シンイチの娘)、パパは内緒(今は言えない)。どうやら、ママが逞しすぎたのかも。何しろ、9歳にして、父を見限って?一人日本に住むことを決心したという(パパやおばちゃん=結依がよく連れて行ってくれる京都の珠恵姐さんに惚れ込んだらしい。あ、もうおばあちゃんって歳ですが、祇園で踊りを教えていました)。この血は間違いなく受け継いでるな。
レイナのこのたくましさは、父を反面教師にしただけかも?
ただ、この二代目真も、ここに至るまでには色々葛藤がありまして、いつか電子文字にできるかな。ノート書きを打ち込むのって、結構面倒くさいですよね。最近、根気が無いからなぁ~若い頃って、なんであんなに燃えたんだろ?
ま、猪突猛進のバカオヤジになっていますが、嫁(美和と葉子の子孫、てことは、美和とこの家系の子と、葉子のところの家系の子が結婚してるという。てことは、あの男とあの天然級長の子孫でもある)にはかなり一途だったみたい。というのか、自分は結構好き勝手してたけれど、「結婚するのは彼女」と決めてたという……だから詩織は真の子孫でもあるけれど、級長の子孫でもあり、実はあの兄ちゃんの子孫でもある。ま、これは置いといて?

慎一は、多分山を越え、谷を越え、海を越え、な人だし、このシリーズの中で最も「人タラシ」な人物なので、あれこれあっても結果的に色んな人を上手く手玉にとって?世を渡っています。そして、多分すごく長寿。まさに、行く末を見届ける役目なんだろうな。でも、この人、音楽に身を捧げているので、恋愛については落伍者ですよね。で、回りは、「愛や恋やにはならないけれど、人間関係としてはずっと繋がっとこう」としてくれるので、周囲環境には大いに恵まれています。
若い押しかけ女房、いいですよね。うしし(o^^o)

真は、かなり本気で殴っちゃいたいと思っていますが^^; さすがに、実際にはしないでしょうね。一応、その辺は大人なので……しかも、ロレンツォ、多分、上背もあるし、いかにも強そうだと思うのです。あ、そういうことじゃないか。
いや、真パパもね、理屈では分かっているんですよ。認めなくちゃって。でも相手がどういう家だかよく知っているだけに、嫁にやるとなると「ありえね~」でしょうね。たとえ家督を?譲ったとしても、一応長男だし、家を出るんです、といわれても、信じられないだろうし。
真が何でよく知っているかというと、自分も、一代目真と同じように、ヴォルテラの人間と絡んだことがあるのです。しかも相手は、ロレンツォからすると叔父さんに当たる人。もう亡くなっているのですが(病気で)、兄貴のように慕っていた相手なのですね。この人はロレンツォのパパの弟になるのですが、あれこれあって家出していたという(あれ?誰かさんと一緒だな)。
で、自分が絡んだときに、一代目の話を聞いているのですね。ロレンツォは、ヴォルテラの人間が慎一のことをものすごく「大事に」してるので、事情を教えられていたのですが、そんなこんなな話を二人とも、ヴォルテラ家の墓の前でするのでしょうかね~。詩織には聴かせられないなぁ。
そんな話は、また二代目真の話の時に、かな?

ミクの視点で私が書くのはなんか違うので、詩織を引っ張り出したのですが、なんかいい感じになりましたね。ミクも色々苦労をしている子だから、自然と回りに目配りができるようになっているみたいですし、これから友情をはぐくんでいくのでしょう。
でも、詩織の話は、あの最初の一作だけのつもりで書いたのに、なんかあれこれ引っ張り出しちゃってるなぁ。一代目真の時で言うと、便利に使われる美和ちゃんのような感じ?(語り部タイプ)
長い話で、皆様には、これ誰だっけ?的な、記憶力の限界にチャレンジして頂いている気もしなくはないのですが、お付き合い頂いてほんと有り難いです。

> でもあれですね、わたし、自分の物語の人物設定を時々忘れてしまうんだけど、大海さんはどうやってこの壮大な大河ドラマ的設定をきちんと覚えていられるんだろう……と。もう大海さんの中で彼らは単なる物語ではなくて、ひとつの事実なんだろうなあ。
> いつかやっぱり、彼らの相関図を見て見たい。それを見るだけで、きっと細部のドラマが蘇ってくるんでしょうね(*´ω`)←と、また無謀なお願いを……。

おお。実は私も、これ誰だっけ?ってなってることはあります^^; あ、さすがに大きな設定は忘れませんが、細かい設定をね、忘れちゃうんですよね。時々、年齢詐称になってたり^^; で、後から気がついて「あ!」ってなことが。
ファミリーツリー、そのうち書きますかね~。なんか模造紙がいりそうだ……(模造紙、懐かしい響き)PCの上で展開できないかも^^;
でも、自分で自慢?なのは、16歳の真の話を書きなさいと言われても、28歳の真の話を書きなさいといわれても、すぐに対応できるところ。慎一も同じです。5歳でも、12歳でも、20歳でも、30歳でも、80歳でも(わはは~)。そこはちょっと我ながらえらいもんだと思っていたり。
こんな世界に付き合って頂いて、ほんとうに感謝です。
うん、相関図ね。←ちょっと真面目に考えている。

コメントありがとうございました!!
limeさんも、お身体、お気をつけくださいね!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2018/05/20 18:41 [edit]

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