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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【物語を遊ぼう】2. あとがき(というより小ネタ出し)の効能 

 本を読むとき、ついついあとがきから読んでしまいます。多分そういう人はいっぱいいると思います。だからこそ、あとがきを書く人たちもネタバレしないように気を使うんですよね。
 ミステリー・推理小説で犯人が分かるのはどうかと思うけれど、ちょっとしたエピソードや会話、登場人物のイメージが分かるのは、かえって読む気になっていいのかも、と思ったりします。少なくとも私はあとがきに書かれた小説の中のエピソードが面白そうであれば、読む気になるタイプです。万が一犯人が分かってしまっても…。作品を妙に抽象的に分析したり、またやたらとこの作品はすばらしいとほめ過ぎてたり、あとがきを書いた人の個人的感想が長々と書いてあるよりも、エピソードの抜粋や登場人物のことが具体的に書いてあると、入り込みやすいからかもしれません。
 新聞の書評を真剣に読んで「読みたい」と思うより、本の帯に物語の印象的な会話が書かれているのに魅かれてしまうことの方が多いですよね……キャッチコピーに引っかかりやすいタイプかもしれませんけれど^^; で、作中にその台詞が出てくると、あぁこんなふうにこういう場面でこの会話が使われるんだ~みたいな感じになります。
 フィギュアスケートもそうですよね、4回転やトリプルアクセルを単発で飛んでいるのを見るより、流れの中でなるほどこんな風にこの曲の中でこの技を使うんだ~っていうのが面白い。私、津軽三味線をするんですけれど、じょんからの曲弾き(唄に入る前の前奏部分が独立したもの、弾き手によって違うので基本オリジナル)もある程度パターンが決まっている中で、技をどう織り込むかが大事なんですね。あ、この技、こんな流れの中で使うのか、すごいなぁみたいな。そう、小説も技、すなわち印象的なエピソードや会話、はたまたキャラクターが流れの中でどんなふうに使われているのかを読む、というのが楽しいのかもしれません。
 だから私は、あとがきにおける小ネタ出しは実は大歓迎、なんですが、皆様はいかがですか?

 学術書、論文などは始めにabstractすなわち要約があって、「諸言」から「結論」まで書いてある。結論は分かってるのにそれでも内容を読むわけですから、ミステリーで言うと犯人は分かっているけれど読むようなもの。つまり経緯が大事なんですよね。もちろんこの手法はミステリー作家さんも使われることはあるけれど(最初に「犯人」が登場するパターン)、そうなると多分作家さんの筆力が問われるんでしょうね…大変です。でも考えてみたら、舞台や落語もそうですよね。落ちを知ってるのに、何度見ても聞いても面白い……そうでない時もあるのが演じる人・演出家にとっては怖いんでしょうし、作家にとっても怖いことなのかもしれません。
 でも考えてみたら、日本人は結果が分かっているのに比較的面白がってしまう国民なのかも。水戸黄門なんて印籠が出てくる時間まで分かっているのに、必殺も主水さんが首巻き?して夜の道を歩く時間まで知っているのに、そこに行きつく経緯を楽しむことができるのかもしれませんね。もちろん、安定調和を好む国民だからかもしれませんが、今回の大黒屋とお代官様はどのパターンでくるか、ってあたりでも十分楽しんでしまう。だから二時間ドラマをついつい見てしまうのかも…大体途中で犯人が分かって、ラストの崖では「私の二時間を返して」っていつも思うのに。
 でも私、二時間ドラマ、かなり好きです。この話はまた別の機会に。

 さて、話はあとがきに戻りますが、作家さん自身があとがきを書いていらっしゃるときもありますよね。ちゃんとした本?では謝辞とかが多くてあまり内容には触れておられないんですが、読み手としては、もっとこの小説の舞台裏を語ってくれてもいいのになぁってことはありませんか?
 もちろん、商業作家さんは小説自体で勝負しておられるのだから、本文がパーフェクトであれば舞台裏なんて見せないのがいいのだという意見もあると思うのですが、でも有名画家の有名作品のスケッチが出てくるとニュースになるし、あるいは小説ならこの掌編からあの長編が生まれたなんて研究をするわけですから、実は読み手は舞台裏が大好き。1冊の漫画の最後に、おまけの4コマやキャラクターの思わぬ素顔が描かれていたり、作者さんの「実は…」とエピソードが書かれていたりすると楽しいですよね。
 そういう意味では、同人作家さんなどは自由に自分のキャラクターで遊んでおられて、読む方も実はそれが楽しい。書店に並んでいる本にも作者さん自身のそんなあとがきやらお遊びページがあったらもっと楽しいのにと思うわけです(お遊びで一冊の本になるのもあり。たまにありますよね)。ブログ小説、ネット小説ではそんなのがいくらでもできるのがいいですし、みなさんがそれをされているのを読むのが楽しい。私もバンバンやっていきたいと思っています。
 そう、作者さん自身の派手なあとがきを求む、小ネタ出し大歓迎、たまにはネタバレもいいじゃないか、って思ったりしています。
 昔ノートに小説を書いていた頃、本文の余白の部分には、書き手のちょっと一言(つまり、笑うところで笑ってほしいから「ここは笑ってね」って印をつけるようなものなのですが(^_^;))やらみんなの感想やらダメ出しやらが書き込まれていて、それが妙に楽しかった。さすがに小説本文の中でそれができなくても、あとがきならぬ作者自身の解説コーナー、作っていきたいと思います。
 あぁ、また長くなってしまった。
 よろしければ、今後ともお付き合いくださいませ。
 よろしくお願いします(*^_^*)
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Category: 物語を遊ぼう(小説談義)

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