FC2ブログ
12 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 02

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

tb -- : cm --   

【雪原の星月夜-3-】 第1章 月の船(3) 不夜城の異変 

【雪原の星月夜】3回目です。
今回はちょっと長めです。途中で切ろうかどうか悩みつつ、アップしました。やっぱり長いかなぁ。半分に切れなくもないのですが、真ん中のきりどころが微妙で、一気にアップしちゃった。←最近、字数に悩んでいる^^;
本当のところを言うと、サブタイトルをつけるのが面倒くさいというのもあるのです。以前はつけてなかったけれど、これは目印にいいなぁと思いまして。
それに、今回は説明が多いので、まぁ、適当にすっ飛ばして読んで頂いてもいいような気がします。物語の進行上必要だけれど、余り面白くない回、っていう例の部分ですね。

さて、真の事務所、久しぶりにお目にかかる美和ちゃんと宝田の登場です。
タイトルをつけてから、不夜城=新宿っていつも異変だらけの街だから、異変って言っても「いつも通り」ってことだな、なんて思ったりしていました。

今回登場の「大東組」というのは、実は、【海に落ちる雨】に瞬間的に出てきたのです。あの時、亡くなったおやじさん=田安のおっちゃんのお葬式にこの組の組長が来ていて、真とものすごく短い会話を交わしているのですね。それきり絡んでいませんが。
[雨49]第8章 ある代議士の事情(2)
この回のコラムに、偶然「文字数」のことが書いてあった。そこにも、ひとつの記事が6000~7000文字になるって書いてある。てことは、ずっと、ワンシーンがその長さって事かぁ。でもね、もうひとつ気がついたんです。二人のシーンだけは、もっと長いんですよ^^; あれ? 
なんだ、ずっと悩んでて、成長してないのね、私。

ついに、竹流のお店も(名前だけ)出てきました。でも、なかなかあの人は出てきませんね……
わたしも、久しぶりに早く会いたい気がします(*^_^*) 

【真シリーズについて】
【雪原の星月夜】の登場人物紹介はこちら→【雪原の星月夜】(真シリーズ)登場人物紹介
万が一、前作【海に落ちる雨】に挑戦したいと考えてくださる方は→左のカラム・カテゴリから選択してくださいね。
【海に落ちる雨】部分読みも可能
【海に落ちる雨】始章:竹流と真の生い立ち
【海に落ちる雨-52-】第9章 若葉のころ:真の中学生の頃。
【海に落ちる雨-59-】第11章 再び、若葉のころ:真が高校生の頃。
『若葉のころ』には真の学生時代が登場、今回の物語で登場する母校の院長(校長)先生や灯妙寺も少し登場。



【雪原の星月夜・第1節】 第1章 月の船
(3) 不夜城の異変
 

 数週間前から、街に警察官が増えていた。理由は分かっている。真の調査事務所が入っているビルの前に、防弾チョッキをつけた警察官が立っている理由も明らかだった。
 こんな状況では飛び込みの依頼人もやってこないだろうし、いつも真の仕事を陰日なたで支えてくれている主婦のアルバイト達にも、しばらく事務所に近付かないほうがいいと伝えてあった。万が一、仕事が入ってくれば、事務所ではなく外で会う手筈になっている。

 このビルは、関東一円でシマを張っている寛和会の傘下である仁道組の持ち物だった。その寛和会最大の春日組の大親分、別所広太郎が急死したのは先月のことだ。
 昔気質の別所が何を考えていたのかはともかく、跡目を指名せずして亡くなったのが内部に混乱を招いた。
 確かに別所には狭心症の既往があったし、高血圧の薬も飲んでいたから、病死として問題はなかったが、殺されたというまことしやかな噂が寛和会内部に走った。折しも、関西から関東への進出を図っている広域暴力団昇龍会が、関東で寛和会と対抗する一大勢力である真厳会の筆頭、丹波組と手を組むつもりであるという噂が、もう半年以上前から流れていたところだった。大黒柱の別所を失って浮き足立った春日組が崩壊すれば、一気に真厳会が勢力を拡大する可能性があった。

 そんな時に、春日組の特攻の若者が丹波組の事務所に突っ込んで行ったのだ。その若者は返り討ちにあって、事務所の窓から投げ落とされて死んだ。もちろん、表向きには事故死ということになっている。
 緊張は一気に高まったが、今のところ、真厳会の中で丹波組の向こうを張る大東組の大親分の制止が利いているのか、全面抗争にはならずに春日と丹波はにらみ合ったままだった。もちろん、裏でなにがしかの手打ちと称するやり取りがあったのだろうが。

 だがもしも、全面抗争になれば、春日の大親分に誰よりも世話になっていた北条東吾は、黙っているわけにはいかないだろう。そしてもし、東吾に何かあれば、息子の北条仁は動かざるを得なくなる。この世界で最も大事なのは、面子と義理だ。
 今、この事務所を見張っているのは、警察官だけではない。仁道組の見知った幾人かの男の顔も、真の視界に入っていた。仁がこの事務所に一番の人員を割いていることは、その男たちの顔を見れば分かる。その男たちは皆、北条東吾と仁のためなら、つまりは仁の恋人のためなら、特攻としての仕事を躊躇いなくこなすのだろう。

 真が、事務所のある二階に上がっていくと、閉まった扉の向こうから威勢のいい声が聞こえてきた。
「うちは堅気の商売をしてんですからね、ビルの持ち主がどうのこうので、ガードをつけてくれるってならともかく、こっちが犯罪者みたいに扱われるいわれはないですけど」
「北条の跡取りの女が、堅気が聞いて呆れるな」
「だから何よ。うちなんかで怒鳴り散らしてないで、街の平和を守りなさいよ」
 真は扉を開けた。途端に真正面に仁王立ち、という言葉が相応しいように立っている柏木美和と視線がぶつかった。

「所長のお出ましだな」
 振り返ったのは警視庁捜査四課でも、若手で最も荒いと言われている古塚という男だった。厳つい顔つきは、高校生の時にはもう少しましだったような気がするから、この仕事を続けるうちに身に付いてきた特質なのだろう。
「おい、相川、この娘には口のきき方を教えといたほうがいいぞ。こんな時にそんな口をきいてたら一言で相手を刺激して、ババ引くことになるのは自分だって事をな」

 古塚は小学生の時から剣道の全国大会入賞の常連で、そもそも剣道を続けるために警察に入ったような男だった。真とは合計四回試合をして、二勝二敗の結果だったが、その後も大学で剣道を続け、警察官にまでなった古塚からは、恐らく真は今、一本も取れないに違いない。
 高校二年の関東大会の準決勝で大将同士としてぶつかった試合が、古塚にとっては余程に印象深いものだったのだろう。新宿の街で再会したとき、古塚は真を直ぐに見分けて近づいてきた。いわく、まだ勝負はついてないぞ、と。真からすれば、結果は見えているというのに。

「小娘、悪いことは言わん。北条仁とは別れろ。俺たちも酔狂でこんな仕事してるわけじゃないからな、忠告も大事な義務だって思ってるんだよ。遠からず北条東吾は切り込むぞ。東吾が死んだら、お前の恋人は黙ってるわけにゃいくまい」
「古塚さん」
 真は美和の不満と不安と怒りが最大限に混在した目を見つめたまま、古塚に話しかけた。
「彼女には、警察に絡まれるような事情は何もないはずだ。今日は引き上げてください」

「相川、俺はな、お前のことだって心配してんだぞ。こんなくそったれの街で、ヤクザのビルで調査事務所なんかやってんのは正気の沙汰とは思えねぇ。聞きゃあ、お前、あの名瀬弁護士のお気に入りらしいじゃないか。悪いこたぁ言わねぇ。さっさと名瀬先生様に泣きついて、こんな街から出て行け。前原だって心配してたぞ。ま、向こうは俺と違って親の七光りもきらきらの、立派なキャリアだけどよ」
 前原こそは真の高校の先輩で、その父親も警視庁のキャリアだ。前原自身は捜査一課の刑事など似合わない雰囲気の男で、高校生の頃から温厚な平和主義者だった。だが頭の切れる先輩だったし、策士の一面も持ち合わせていたので、後方で分析をしたりシステムを動かしたりということなら、その才能を余すことなく発揮するだろう。

「ご忠告は有り難いと思ってます。でも、北条さんは彼女にも俺にも、被害が及ばないようにと思ってくれてる」
「すっかりヤクザに骨抜きにされやがって」古塚は吐き捨てるように言ってから、少しは心配そうな気配を滲ませて先を続けた。「北条東吾や息子がどう思ってようと、相手はそうは思わんぞ。お前だって分かってるだろうに」
 古塚は鼻で息を吐くと、もう何度も繰り返している問答の結果など分かっているかのように、結局長居を諦め、事務所を出て行きかけた。
「だが、もしも北条の息子が何かやらかして、お前らが匿ったりなんぞしたら容赦はしねぇぞ」
 美和が何かを言い返そうとしたのを真は制して、古塚のためにドアを開けた。古塚はひと睨みしてから出て行った。

「もう、むかつくったらありゃしない。始めっからこっちを犯罪者扱いよ。警察が冤罪事件を生んできたわけがよく分かるわ」
 真は美和を窘めるように軽く腕に触れ、コーヒーを頼んだ。美和は何かを言いかけて、唇を引き結び、それから奥の小さな炊事場に消えた。
 真は美和を見送ってから、デスクに置かれた手紙を確認した。名瀬弁護士事務所からの支払い証明、エアコンのダイレクトメール、ローン会社の宣伝、少し前に探し出した失踪人の調査に対する礼状、それにもう一通、やたらと大きな封筒が残されていた。
 真がその封筒を開けたとき、丁度美和がコーヒーを持って来てくれた。

 封筒から出てきたのは一冊の本だった。今日は開ける封筒に本が入っている確率が高い一日だと思った。
 不思議な本だった。大きさや装丁からすると、絵本の類なのだろうか。
「ゴッホの星月夜みたいな絵」
 美和が表紙を見て言った。濃く青い海のような空に星が渦巻くように光を放ち、樹氷の林に照り返る景色、その木々の足下に広がるのは雪原だろうか。雪原は黄金に染まり、番いの鶴が啼き交わすように嘴を高く突き上げている。

『天の海 月に帰る船』
 タイトルが黄金の涙のような色で青い空の中に書かれている。その絵を見ていると、デジャヴのような不思議な感情が湧き上がってくる心地がした。
 美和がコーヒーを机に置いて、封筒の裏を見た。どこから送られてきたのか興味を覚えたのだろう。
 池内暁。
「知ってる人?」
 真は首を横に振った。封筒には本以外の何も入っていない。差出人の住所はなかったが、消印は都内のものだった。

「あれ」美和が絵本の表紙を見て言った。「その作家さん、知ってる」
 雪原の暗い黄色の中に沈むような黒で書かれた名前は、『文 神路月』。その下に『絵 アンーチュプ コロ アフプーコロポ』と書かれている。
 アイヌ語だ。
「若くて美人の童話作家さんだよ。私も全部読んだけど、その本は知らないなぁ。新作かな」

 真がぼんやりと表紙を見つめていると、美和が何かを思い出したように、資料が山積みになっている奥の部屋に行って、一冊の雑誌を持って戻ってきた。その雑誌を真に差し出す。
 美和は大学を卒業して大学院生になっていた。ジャーナリズムを学んでいたが、その研究テーマは写真が社会に残してきたインパクトについてで、正確なテーマは真の知らない単語が並んでいるので、真面目に聞いたことがない。

 彼女は大学院の試験を受けるとき、山口に帰ってこいという実家からの催促や、生活のあり方を決定してしまうかもしれない就職に対して、猶予期間が欲しかったのだと言った。その時、彼女はあえて北条仁の名前は出さなかった。家族と完全に縁を切り、北条仁の女として生きていくということは、もう引き返せない場所に向かうということだ。美和は出来る限り平静を装っているが、常識的に考えたら、迷って当然だった。

 真が以前の同居人とローマで過ごしている間に、美和と仁が蜜月とも言える時期を過ごしていたことは聞いていた。しかし、その間にも美和にはまだ大学生としての生活や義務があり、それが美和にもう一度考え直す時間を与えてしまったのだろう。そして、北条仁も、美和の将来を安泰なものにしてやりたいと願わずにはいられなかったに違いない。
 以前より短くなった髪は、美和に似合っていた。

「十代の女の子にとってカリスマ童話作家、っていうのかな、ちょっとアイドル的存在でもあるの。童話っていうよりもティーン向けの小説、って言うほうが正しい気はするけど、内容としては大人が読んでも十分に楽しめると思う。随分前からマニアックなファンはいたけど、そもそも作家って、テレビにでも出ない限り、広く一般に知られているってこと、あんまりないでしょ。でも、彼女はこの雑誌をきっかけに結構名前を知られるようになったの」
 半年ほど前の、十代の女の子向けのファッション雑誌だった。

 表紙にはいかにもモデル、という顔立ちのすっきりした顎を持った若い女性が、ポンチョのように裾の開いた腰まである淡い桜色のブラウスに、細く黒いパンツを履いて、右肩を少し前に出して向こうから歩いてきたようなポーズで立っていた。切りそろえられた長い黒髪は、演出なのだろうが、風で広がって重力とは関係のない位置に踊っている。
 印象的なのは、濃い眉だった。その眉に比べると、目も鼻も唇も、決して地味なわけではないのに、あと付けされたもののように記憶に残らない。美人というのではないが、一度見たら忘れない、印象に残る顔だった。

 しかし、先に真の目を引いたのは、桜色のふわりとしたブラウスの裾の模様だった。
 それはアイヌの文様だった。女たちが刺繍する文様は、様々な意味合いを持つ。その衣装を身に付ける者、恋人や夫を守るためのものだった。袖口や裾、襟口に文様を施すのは、そういう場所から悪霊が入り込むことを防ぐためのものだ。だが、この文様がファッション雑誌に取り上げられるような種類のものとは思えなかった。
 真はその作家の特集記事をめくってみたが、そこにはアイヌの文様に関する記述はなかった。

 神路月、というのはペンネームなのだろうが、本名に関する記載は何もない。生い立ちに関する記載もない。ただ、彼女が書いた物語についてと、気に入っている映画や本、化粧品や装飾品、家に飾っている雑貨の紹介だけだった。
 彼女の作品は、記事によれば七作あると言うが、美和の言うとおり、そこには今目の前にある『天の海 月に帰る船』という物語は含まれていなかった。とすれば、この半年の間に出版された本なのだろうか。

 何より、真の知らない池内暁なる人物が、真の知らない童話作家の絵本を送りつけてきたことが問題だった。本をぱらぱらとめくってみたが、手紙やメモの類も入っていない。幻想的な景色が描かれた表紙を見る限り、小学生程度の子ども向けの絵本を想像していたが、中のページをめくってみると文字が予想以上に多い。
 とりあえず、ざっと本の内容だけでも読んでみようか、もしかして何かの暗号でも隠れているのかも、と思ったとき、宝田三郎が戻ってきた。

 宝田はこのところ、朝の掃除を済ませると、高円寺の北条の家に日参しているようだった。それは、この大変な時にこそ、世話になっている仁の力になりたいという単純な気持ちだったのだろう。
 もともとヤクザになるのが希望で関西からこの街にやってきた宝田だったが、生来の気弱な性格のためヤクザには向かないと言われて、真の調査事務所で働いている。だが北条の家が混乱に巻き込まれようとしている時に、黙って知らん顔をするような薄情はできない、というのが宝田の理屈だったし、それについては真もどうとも意見することができなかった。

 宝田が高円寺と調査事務所を行ったり来たりすることが、結果的にこの事務所を危険に晒している可能性について、真は宝田に何か言うべきだったのかもしれない。だが、真とて、仁に対して知らん顔をすることなどできない立場にあった。いや、立場と言うよりも、ただ仁のことが心配なだけだったし、宝田も同じなのだ。
 宝田は、相変わらず現役を退いて筋肉が贅肉に変わってしまったプロレスラーのような身体で、しょんぼりと朝の挨拶をした。今日も仁に会えなかったのだろう。ふと美和を見ると、美和も宝田の様子を見て何かを察したのか、黙ってしまっていた。

 どうせここのところ開店休業状態でもあったし、明日、名瀬弁護士の事務所に行くまでは仕事も入ってこないだろうから、今日は美和と宝田を連れてどこかにドライブにでも出掛けるのがいいのかもしれない。
 真が口を開きかけたとき、電話が鳴った。美和が何かに救われたように表情を変えて、受話器を取る。始めはやたらと丁寧な口調で電話に答えていたが、幾らか曇った顔になって真に受話器を渡した。

「お久しぶりですね」
 美和の不快な表情の理由は直ぐにわかった。電話の相手は件の大東組の若頭、新圧龍和だった。
「さぞかし騒がしいことでしょう。鬼塚があなたの事務所に入って行ったと、うちの若い者から知らせがありましたので、陣中見舞いを兼ねて電話をさせて頂いたのですよ」
 言葉も丁寧だが、新圧は見かけも上品で、一見ヤクザには見えない。それでも古塚を鬼塚と言っているあたり、警察への警戒と恨みは積り積もっていることだろう。
「何か、御用でしょうか」

 ヤクザと付き合いたくて付き合っているわけではないが、結果として絡んでしまうことはなくもない。
 仁道組と大東組は敵対する掌紋を掲げているにも関わらず、大東組の三代目の真に対する覚えは、決して嬉しくないことに、大変にいいらしい。真が大東組の若い衆の人捜しを手伝ったからでもあるが、それはあくまでも犯罪に関わっていないという確信があったからだし、その条件下でなら依頼人が大企業の社長だろうとヤクザだろうと幼稚園児だろうと、一切差別なく仕事を受けるのが真の立場に違いなかった。それに大東組の三代目は、善し悪しは別にして、昔気質の昭和任侠伝を地で行っているような男だった。

「組長があなたにお会いしたいと言っておりましてね」
「この状態で僕が大東さんにお会いするというのは、もしも誰かが勘繰ったらとんでもないことだと思いますが」
「私も組長にそう言ったんですがね、何でも個人的に仕事を頼みたいのだと、人の命がかかっているかもしれないから、この状況下でも待てないのだということで」
「人の命?」
「今夜十時に銀座の『ポルト ネッラ ネッビア』でお待ちしております」
 真は思わず言葉にならない声を出しかけたが、新圧はあっさりと電話を切ってしまった。
 新圧が告げた会員制バーは、真が結婚前まで同居していた男の持ち物だった。

「どうして大東の新圧から電話がかかってきたりするわけ? もう、何が何だかわかんない」
 美和がこのところいらついているのはよくわかっていたし、美和の気持ちを思えば、いらいらするなとは簡単には言えなかった。
「個人的に仕事を頼みたいって」
 真が半分まで言いかけたところに、美和が言葉を被せた。
「冗談でしょ。平常ならまだしも、この開戦前夜とでもいうような状態で、仁道組の持ちビルにある調査事務所の所長が、大東組の若頭に呼び出されて会いに出掛けるなんてありえない。勘繰られたら、先生、巻き添え喰っちゃうよ。やめてよ」
 美和は混乱して半分叫んでいた。宝田の顔も険しかったが、真は二人をソファに座らせて、少し時間を置いてから、努めて冷静な声で言った。

「指定されたのは竹流の店だ。めったなことはないと思う」
 美和はしばらくの間、混乱したような顔のまま、真を睨んでいたが、そのうちに涙目になった。
「もう気が狂いそうだよ」叩きつけるように言ってから、美和は青い顔のまま息をついた。「自業自得っていうのか、ヤクザと付き合っちゃった自分が悪いんだけど、先生にもしものことがあったら爆発しちゃいそうだよ」
 美和もまた、このひと月近く仁に会えていないのだ。事情が目に見えず、説明もされず、俺を信じて北条の屋敷にいろとも言ってもらえない状況で、美和はまた混乱しているのだろう。この一週間ほど、美和のイラつきはエスカレートしていっているように見えていた。

「どうせ客も来ないだろうし、横浜にドライブにでも行って、中華街で昼ごはんにしようか」
 いつもなら食べ物の話題には食いついてくる美和と宝田だったが、今日は違っていた。
 美和は真を涙目のまま睨みつけ、宝田はとろんとした当てもない視線を向けてきただけだった。どうにも居心地が悪いのはやむを得なかったが、提案に賛成をもらえなかった真は、結局、コーヒーを飲み終えると出かけることにした。
 事務所を出掛けに、仁道組の見張りの男と視線だけで会釈を交わし、美和と宝田のことを頼んでおいた。
関連記事
スポンサーサイト

Category: ☆雪原の星月夜 第1節

tb 0 : cm 6   

コメント


こんばんは~

更新、お疲れ様です。
真ってば、福嶋のおっちゃんといいことしてる場合じゃないじゃん。なんですか、このキナ臭い状況は。
やのつく皆さんも、ご本人たちはいいでしょうけど、巻き込まれる一般人(いや真も美和ちゃんも、一般人とは言えないけどw)はたまりませんよね。
古塚って、たたき上げの警察官しかも丸暴って言えば、最前線のバリバリですよね。真は知り合いだからいいけど、美和ちゃん、さすがに肝が据わっている。
美和ちゃん、仁と会えなくて、かなり参っているようですね。それに、やはり仁と生きていくことにも、迷いはあるんですね。まあ、しかたないか。
こんな状況じゃ、巻き込みたくないという仁の気持ちもわかりますけど、美和ちゃんは辛いだろうなぁ。
そんなときに、敵の大将から仕事の依頼って。大海彩洋さんも、ハラハラドキドキな演出をなさいますね。しかも、会合の場所が、竹流の店とか。このあたりは、見習いたい。
ついに、本作のヒロイン登場ですね。グラビアだけど。着ている服のアイヌの文様はたしかに気になりますけど、なんで眉? 眉が濃いというと、彫の深い顔立ちをイメージしますが、そうでもない感じですかね?
印象的な装丁とタイトルの絵本、その送り主、依頼主との関係など、まずは謎がばらまかれたようで、この先が楽しみです。

あ、一回の文字数は、それほど気になさらなくてもいいと思いますよ。それより、話の区切りとか、ヒキが大事ですもんね。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2018/08/19 22:20 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

わあ、TOM-Fさん、ほんとうに早々にありがとうございます!
あ! 本当にそうだった、冒頭で福嶋といいことしてましたね^^; いきなり18で始まったこのお話ですが、この先、ますますきな臭い世界に入っていって、真のイケない状況がどんどん出てきますが、見捨てないでやってくださいませ(;_;) この人、自分の中でバランスをとるのに必死なのかなぁと。ただひとつ、本当の自分に戻れる場所があったのに、今やそこも……
ただ、自分でも言っているように、この人、基本的に今、多重人格を地で行っているので、嫁といるときもちゃんとそれなりに生きているし、新宿の事務所にいるときも、その場所でいちばんの自分であろうとしているだろうし、でも福嶋とやってるときも結構本気だったりして。そういうところはマコトと似ているか……(え? いつでも一生懸命がマコトのモットー?)

そして新宿。はい、きな臭いんですよ。この話は例のごとく多重構造なのですが、一応また例のごとくあれこれ絡み合っているので、このやくざさんたちの抗争もあれこれ事情が錯綜してきます。本当に、今の時代はやくざさんたちもそうそう安心していられないでしょうけれど、この時代はまた状況がちがっていましたよね。白黒がはっきりしているというのか、なんというのか。
真は分かってて事務所を借りていますから、真っ白というわけでもないし、美和ちゃんも分かってて付き合っているので、ある程度仕方が無いんですよね。元を正せば、悪いのは唐沢なんですが(仁を真に会わせているし事務所を貸すように言ってるし)、あの男の視点からしたら、「またお前、何悩んでるんだ、しょうもない」ってことになるでしょうね。
一方で古塚ってのは真っ向勝負な人間なので、もうちょっと真っ当に生きていけるはずだろうって真たちに意見しに来てくれちゃったのですね。丸暴(って懐かし言い方、嬉しいです。だってこの話はその時代の話ですもの)でバリバリ、しかもどっちがやくざか分からないような警察官たちですが、見かけよりも中身のいい人。真の方がよほど悪人かも。
美和ちゃんのこの悩みは、もしかして仁がただ仁道組を継ぐだけなら問題にならない範囲で済んだかも知れないのですが、ここのところ仁が自分を遠ざけているので、訳が分からなくて苦しんでいるのですね。その事情もまた明らかになっていきますので、もう少しお待ちくださいませ。

会合の場所、相手がそこを指定してきたのは、「知ってるぞ」だったのでしょうかね。ここにもちょっとしたレギュラー陣との絡みがありまして、ちょっと遊んでみました。実際に絡むのは実は昇だったりします。うふふ。
そして、はい、ついにヒロインが。グラビアだけ。しかも元ネタが『阿寒に果つ』ですからね(ごにょごにょ)。眉が濃いというのは、あんまり意味は無かったんですが、何というのか、ぼやけた顔じゃなくてはっきりとした顔立ちを強調したかったのでした。アイヌの文様などが絡んでくるのには少し意味がありますが、これはまたおいおい。
私の書くものって、謎ばらまく→回収する(時々失敗する)、って作り方なんですね。なんか進歩がない……(;_;)

> あ、一回の文字数は、それほど気になさらなくてもいいと思いますよ。それより、話の区切りとか、ヒキが大事ですもんね。
おお、ありがとうございますm(_ _)m
話の区切りがいいのがどこかって感じるのも人それぞれなのですが、自分の中でシーンをまとめて区切りを作っているのを、皆様のご負担にならない程度に切ってアップしていきたいと思います。何しろかぞえてみたら、マコトと竹流、じゃなくて真と竹流のシーンだけ、何だか文字数が多いので、そこだけ間延びするかも。ま、いつものことか!(でもそういう部分って、なんか書くのも早いけれど、読んで頂くのもするっと流れるんですよね……なんかお馴染みサンが出てくるシーンは読むのも書くのも楽しい)

コメントありがとうございました!!
次回は「真、図書館で高校生をナンパする」の巻です。(ん?)

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2018/08/20 01:48 [edit]


真はいま多重人格の一歩手前ということですが、
今回の事務所での真は見ていて安心するというか、
少なくとも今までのシーンの中では比較的「健全」な感じがしました。
美和ちゃんの存在もあるのかな、彼女が出てくると一気に
場が和みますよね。
とはいえ、真本人からするといろんな人格、世界を行き来してるようで
息のつく間もないのでしょうけれど……
真の結婚後の二人は程よい距離感で
仲を保ててるみたいですそこも「おっ」と嬉しくなりました。

とはいえ状況はかなり緊迫している様子、
そしてついに行方不明の女性童話作家の存在が……!
この女性童話作家、北海道にゆかりのある女性なのかな、
アイヌの模様もですし、絵を見て真が既視感を覚えているのも
気になります。その絵の風景が北海道のどこかに似ていたのかな。

古塚というキャラは一見強面そうだけどハートはあたたかそうです。
きっと真や美和ちゃんの身を案じてのこと……なのでしょうね。
仁のような人間と付き合う、というのはこういうことなのですよね。
仁が美和ちゃんを守るためとはいえ、遠ざけるからなおさら気になるのですよね。
この辺、男と女の考え方の違いが出ているような気がします。女は危険だろうがなんだろうが頼られるほうが(そばにいるほうが)安心するのかもですね。
この二人の行方も目が離せないですね。

呼び出されたのが竹流のお店というのも気になります。
前回の本の件といい、誰かが真に何かを訴えたがっているのかな……??

字数ですが、今回のような「物語の進行上必要な回」だとなおさら引きどころで
悩みますよね。変に中途半端に引いたら、全然重要な回じゃないのに、妙に思わせぶりになってミスリードになっちゃう感じもするし。
わたしは一気に発表してくださって読みやすかったです。
この辺りは本当、彩洋さんのお心の向くままで大丈夫だと……思いますです(^^)/


canaria #- | URL | 2018/08/20 12:05 [edit]


こんばんは。

確かに、私生活で修羅場を誘発するようなことをやっている場合ではないかも。
それとも、この何が起こってもおかしくない緊張感が、真を必要以上に危険に追い込むのかな……。真って、わりと必要もないのに炎に自分から飛び込んじゃう人でしたよね、前作でも。

それにしても、今でも極道の世界といったら、こういう重苦しい緊張感があるのかもしれませんが、本物の極道ではない美和や真が、この状況においても「一抜けた!」とならない人情の深さや、重さが昭和を思い出させるなと感心していました。

美和は、卒業して院生になっていましたか。

就職でもなく、もちろん極道への嫁入りでもなく、かといって、おそらく本当に学問を究めたいから院に通っているのでもないのですよね。逡巡が垣間見えて、リアルです。「愛があれば」とかいって済むような簡単な決断じゃないですよね。親にだって全面賛成してもらえるはずないですし、明日から姐さんになれるかって言われたら自信ないでしょうし。かといって、「無理。別れます」って、言えるくらいなら、とっくに別れているでしょうし。

みなさん「ヒロイン登場」って、おっしゃっていますが、しかも夜のお相手も、嫁もとっくに出てきているのに、肝心な竹流が全然出てこないところが、「ヒロイン(じゃないけど)はこっち! まだ出てこない!」 と、思っていた私でした。お店には……いないのかな。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2018/08/21 05:35 [edit]


canariaさん、ありがとうございます(^^)

おぉ、canariaさん、いいところをご指摘くださいました。そうなんですよ。真はあんなにも気持ちの中では北海道に帰りたがっているのに、実は新宿のあの事務所にいると、妙に落ち着いているのですよね。【海に落ちる雨】でも自分で言っていましたが(宝田の寝ている汚い布団に寝ながら「安心する~」なんてシーンがありました)、やっぱりここはホームなんですね。だから、どんなに怖いにーちゃんたちに囲まれても、事務所を引き上げたりはしないんだろうなぁ。面白いことに、都会に出てきて居場所がないと思っていた彼に、一番の居場所をくれたのがこの新宿の町でしたから。
そういうところも、まさに多重人格気味なのかな。でも、まぁ、人間ってそもそもみんな多重人格要素を持っていますよね。それが極端に出るかどうかはともかく。
不健全な不夜城にいる真が一番健全に見えるって、ほんと、そう思いました。こういうところ、絶対、ケイに似てますよね(とまた、どこか似ている人たち論に入る)。

そして、美和ですね。美和と宝田と賢二。この3人がいてくれたら、きっと真は安心なんだろうな。それはたぶん、彼ら3人が無条件に自分を頼って信頼してくれていることを知っているからなんですね。真って、自分が頼りたい側かというと、結構「雄」な面が強くて(【海に落ちる雨】でも言われてましたけれど)、頼られるのって嫌いじゃないんですね。いわゆるBLで言うところの受けにはなれないタイプ。それなのに、福嶋とあんなこと……(禁句)
美和ちゃんと真、ほんとになんで結婚しなかったかなぁ~。これって、時々あるんですよね。なんでこっちとこっちがくっつかないのかなぁ~っての(ハリポタのハリーとハーマイオニーもだ! ロンも嫌いじゃないけど。でも一番好きなのはスネイプ。え?)真と美和、自分たちでもそう思っていると思います。でも、もしかして美和が他の男とって事になったら、仁は許しちゃうかも知れないけれど、真だと許さないだろうなぁと思ったりもするのです。近いだけにダメ!みたいな。それに、そうは問屋が卸さないっての、あるじゃないですか。
ただ、お互いに、ものすごく相手を大事に思っていて、だからこそ、最後は辛いことにもなるのだけれど、最後の最後は子孫で結ばれるという結果に。

そして、失踪中の女性童話作家が登場です。実は、本歌では女流画家だったのですよね。それこそ、canariaさんの「絵描きか字書きか」って話じゃないですが、画家を書くには私の手に余る気がして、文字書きの女性に変えてしまったのでした。でも、ちょっとぶっ飛んだ女性で、これから彼女のことをいろんな人があれこれ語るのですが……
北海道に所縁のある女性なのかどうか、そこに絡んでいるいろんな物語をこれから真は知ることになるのです。そして、自分の家族のこと、さらに自分自身のことも。真の既視感のわけ、その答えはまたそのうち出てくるので、最後には相川家の人たちが失っているものとそれでも繋がっている絆を感じて頂けたらと思っています(*^_^*)

そして。古塚ににも応援メッセージ? ありがとうございます。
実はこの男、今回ちょっと出てきただけなのですが(一応、地味に時々出てくるレギュラーメンバーの予定)、いや~警察官が違和感なく出てくるって、難しいですよね。わざとらしくて。だから、真が剣道をやってて良かった、と思いました。学生の時の好敵手って(古塚の方が先輩だけど)お互いに気になる存在、なのかも。
そうそう、この人は猪突猛進型、裏表なし、もしかすると多重人格要素ゼロ、のタイプかも知れません!

仁が美和を遠ざけようとしている理由はもう少し後で出てきます。それまでは、まぁ、このくらいの所帯のやくざものなら、まぁいいか、とおたがいちょっと思っていたかも知れません。でも、事態はのっぴきならぬことになっているのでした。美和は、ちゃんと説明して欲しいと思っているでしょうけれど、仁はいきなり自分の身辺がやばくなってきたので、それどころではない様子。
思えばこの二人も、実は純愛なのですね。でも、浮気性の仁と、実はどこかでまだ二股?中の美和と。どうなることでしょうか。

竹流のお店、引っ張り出してきました。今回、実は、竹流のお店があれこれ出てくるのですが、それもちょっと楽しんでいます。名前とか、考えるの楽しかったです。人麻呂さんのおかげですけれど。本当に、竹流って功(真の伯父さん)のことを好きだったんだなぁと思います。でもいつ出てくるのかな、菩薩化している竹流。
それなのに、次回は図書館でナンパする真の巻です^^;

文字数のこともコメントありがとうございました。
いや、この回も切ろうと思えたら切れたのですが、なんか、シーンの緊張感ってのがあるので、そのまま突っ走っちゃいました。一気に読んでくださって本当にありがとうございます。いつも皆さまに支えてもらっていることをしみじみ感じます。
あまり皆様のご負担にならない範囲でアップしていきたいです(^^)
コメントありがとうございました!!

彩洋→canariaさん #nLQskDKw | URL | 2018/08/21 21:19 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

あ。また怒られちゃいましたね。そうそう、真ったら、そんなことやってる場合じゃなかったんですよね。でも今、あれこれあって穏やかな心境じゃないんでしょうね~。気持ちとしてはアドレナリン出っ放しなので、どこかで収まりをつけたくなっている=発散したくなっているのかも知れません。通常ならふーぞくに行くんでしょうけれど、そのあたり、真ってちょっと方向性が間違っているかも。ふーぞくよりも福嶋の方が安全とは思わないんだけれど。この二人がどうして再開してどんな経緯があってこうなってるのか、やっぱりちょっと気になるなぁ。でも実はあれこれ想像しているものの、やっぱり書く気はない^^; ないけれど、想像すると面白い^^;^^;

> それとも、この何が起こってもおかしくない緊張感が、真を必要以上に危険に追い込むのかな……。真って、わりと必要もないのに炎に自分から飛び込んじゃう人でしたよね、前作でも。
あらら。本当にそうでした。他の人に任せといたら勝手に収まるところに収まってたかもしれないのに、なぜか首を突っ込んでしまってましたね~。いや、でも、あれは真の必死さが竹流を救ったのだと思うので、あれで良いことにしましょう!
でも、ずっと竹流と一緒にいて、結構追い詰められていたのですよね。つまり、生き死にに関して、ということですが。だから、その興奮状態から急に飛び出してしまったものの、あのぎりぎりのところにいた生活が懐かしい……じゃなくて、一度味わってしまった妙な興奮が忘れられないのかも。スリルを味わうために犯罪に走る人もいるけれど、せめて犯罪じゃないところに留まってみようとしたら、あちこちでオイタをすることに……(それも犯罪?)

> それにしても、今でも極道の世界といったら、こういう重苦しい緊張感があるのかもしれませんが、本物の極道ではない美和や真が、この状況においても「一抜けた!」とならない人情の深さや、重さが昭和を思い出させるなと感心していました。
あ~、これ、そうなんですよね。うん、ありがとうございます。
昭和ってそういう時代でした。今の時代になって、あっさりと絶ちきることができるようになった人間関係も、あの頃は、悪いと知りながらも止められないってのが、普通の感覚として通用するストーリーだったのですよね。最近、昭和を思い出そうとちょっと古いドラマを見たりしているのですが、あ~、もうトウシューズに画鋲入れたりするなんて話、平成じゃちゃんちゃらおかしいんだろうなぁと思ったり。でも、韓国ドラマをちらっと見ると(長いので真剣には見れない)、すごい昭和な香りがする。もしかすると、韓流がはやったり、時々そのパターンの昼メロが何故流行る?ってのがあるのは、やっぱりある世代にはあの昭和な匂いが懐かしいのかも、と思いました。

美和の逡巡にも思いを馳せて頂き、ありがとうございます。そうそう、実は美和ちゃんグルグルしています。人ごとなら背中を押せても、自分のこととなると、そうは簡単に決められないってことですよね。いつか答えを出さなくちゃならない、しかも、たぶん否定的な方向へってことをどこかで分かっていて、でもどうしても今は決められない、決めたくないって気持ちなんだろうな。
それに、いらいらに拍車をかけているのは、やっぱり会ってもらえないことですよね。あの竹を割ったような性格の仁があってくれないってのは、よほどのこと、と思ってもいるからなんでしょう。
「無理、別れます」なら、きっと真が結婚する前に言ってたろうな。

> みなさん「ヒロイン登場」って、おっしゃっていますが、しかも夜のお相手も、嫁もとっくに出てきているのに、肝心な竹流が全然出てこないところが、「ヒロイン(じゃないけど)はこっち! まだ出てこない!」 と、思っていた私でした。お店には……いないのかな。
こちらのコメントに一人で大受けしていた大海です。ひひひ。ヒロイン。そうそう、もうね、ちょっと違和感なくそんな状況かも知れません^^; 竹流はさすがに今回は自分が巻き込まれる立ち位置ではないのですが(前回で彼も作者も懲りている。だって、私の思った以上に打たれ弱かったんですもの。その点、真はいつも毒食らわば皿までの精神だなぁ)、もう襟裳岬のクライマックスに向けて気持ちは100%?な感じです。あ、物語のラストシーンではないのですが、冬の襟裳岬、風がびゅんびゅんで雪さえ積もらないという寒いとこで、ほんと、結局ラブラブなのかよ~って皆さまのお声を待ちたいと思いまする(え? っと、そんなシーンじゃないか)。
お店には……いません^^; あらら。
でも、そう遠からず出てきます。別に「もう会わない!」なんて別れ方、したわけじゃないので……(たぶん)
こうしてみると、意外にも結構ぐるぐるしている(後ろ向き? 反対巻き?)人たちですが、引き続きよろしくおつきあいくださいませm(_ _)m
コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2018/08/21 21:54 [edit]

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://oomisayo.blog.fc2.com/tb.php/811-d3c2e421
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。