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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

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【雪原の星月夜-6-】 第2章 霧の港(2) 胎動 

【雪原の星月夜】6回目です。
しばらく放置していて済みません。アメリカの旅から帰ってきたら、怒濤の毎日でした。仕事の方で仕上げなければならない原稿、親に頼まれていたチラシ作り、と思ったら、日常業務に潜む爆弾が炸裂し、ついでにまた風邪をひいてしまい、なかなかあれこれうまく回りませんでした。ようやく大物を片付けたので、それなりに普通に忙しいけれど、大波は来ない日常に戻りました。

というわけで、久しぶりに戻ってきました。
物語はまだまだ序盤ですので、それほどの事件も起こっていません。
このお話、二つのことが同時に起こっているのですね。私の話にありがちな、多重構造です。ひとつはマコトの、じゃない、真の実父と同姓同名の男が行旅死亡人(身元がはっきりと分からない死亡人)となっていること、もうひとつは、神路月(昴)という女性童話作家の失踪です。しかも彼女の失踪の背景には暴力団絡みのきな臭い話も絡みついているようです。

今回は、こうした物語によくある「展開上だいじな情報は含まれているけれど、あんまり面白くない回」ってやつですね。もっとも、舞台があの人のお店というのは、ちょっと楽しいかな。あの人はまだ出てこないのに。それでは、どうぞ。

【真シリーズについて】
【雪原の星月夜】の登場人物紹介はこちら→【雪原の星月夜】(真シリーズ)登場人物紹介
万が一、前作【海に落ちる雨】に挑戦したいと考えてくださる方は→左のカラム・カテゴリから選択してくださいね。
【海に落ちる雨】部分読みも可能
【海に落ちる雨】始章:竹流と真の生い立ち
【海に落ちる雨-52-】第9章 若葉のころ:真の中学生の頃。
【海に落ちる雨-59-】第11章 再び、若葉のころ:真が高校生の頃。
『若葉のころ』には真の学生時代が登場、今回の物語で登場する母校の院長(校長)先生や灯妙寺も少し登場。



【雪原の星月夜・第1節】 第2章 霧の港
(2) 胎動
 

 ギャラリー『星の林』はまだ柔らかな灯りに包まれていた。二階のアトリエにも明りが灯っている。
 同じビルの四階には『かまわぬ』という和名のカジュアルなトラットリア、最上階にはバー『月の船』を併設した上品なリストランテがあり、その名前は『イル マーレ ディ フィルマメント』、天空の海という意味だった。トラットリアの内装はまるでヴェネツィアの運河の迷路を行くような気分にさせ、リストランテのほうは遥か宇宙を仰ぐアドリア海の波の上を漂うようだと言われていた。

 二号店を出さないかというオファーをこれまで頑固に断り続けてきた竹流が、新宿に建設予定の高層ビルの最上階への出店にいくらか興味を示しているというのも、怪我をしてからこそだろう。右手の怪我さえなければ、レストランはあくまでも竹流の道楽に過ぎなかったのだから、ディーラーや修復師としての仕事以外に、それほど入り込む必要はなかったのだ。

 真の以前の同居人、大和竹流は右手を怪我して以来、これまで以上に熱心に助手の若者に修復作業を教えていて、それ以外にも幾人かの希望者を雇うようになった。神の手と言われた手を失ってしまうことは竹流の計算にはなかっただろうし、リハビリのお蔭でそこそこの仕事はこなせるようになっているにも拘らず、竹流は美術品を傷つけることを恐れているのか、めったなことでは自分では手を出さなくなった。

 古くからいる修復助手は勉強熱心な地味な雰囲気の若者で、もともと音大の声楽の学生だったようだが、オペラの勉強をしている時に、たまたま竹流が企画した舞台芸術の作品展を見に来て、この世界に興味を持ったようだった。その時誘われてアトリエにやって来て、例の如く寝食忘れて作業に没頭している修復師の横顔にほれ込んだのだという。

 真はギャラリー脇のエレベーターの押しボタンの横にあるインターホンで、三階の会員制バー『イル ポルト ネッラ ネッビア』を呼び出した。そうしなければ、エレベーターはその階には停まってくれないようになっているし、他人と顔を合わせたくない客はこのエレベーターを使わない。
 そのバーにはほとんど足を踏み入れたことがない。犯罪には関わっていないとは思うが、ぎりぎりの取引が交わされていることは間違いがないのだろうし、だからこそ竹流は真にその場所をあまり見せようとはしなかったのかもしれない。

 その店の空気に漂う上品な葉巻やアルコールの香り、密やかに交わされている会話、全てが上手くブースごとに区切られ、他の客の顔は見なくても済むようになっている。エレベーターの扉が開いた途端に紫煙の香りを軽く吸い込んで、真は店内に足を踏み入れた。

 約束の十時にはまだ間があったが、待ち合わせの相手は既にブースのソファに座っていた。だが大東組の三代目でも新圧龍和でもない。ヤクザにも見えないし、かといって普通のサラリーマンにも見えない。真より背は高いが、痩せ気味で、髪の毛はやや長く耳にピアスをしていた。
 男は真を見ると慌てたように立ち上がった。会釈を交わし、真が新圧さんはと尋ねると、男は明らかに困っているのだという顔になった。

「のっぴきならない事情で来れないというので、私が代わりに来ました」
 男は名刺を差し出した。企画会社ウィル、その下に取締役、諏訪礼嗣と名前が記されている。
「まぁ、音楽家とか作家の代理人というか、マネージャーのような仕事を請け負う会社でして。いわゆる芸能人ではないんですが」
 大東組の企業舎弟ということかもしれない。
 諏訪の言うままに、真は向かいのソファに腰を落ち着けた。

「新圧さんは私があなたに説明するのに適任だと言うんですがね、私もよくは知らないのです。本来なら池内が来るべきなんですが」
「池内、というのは」
「池内さとしって男です。大東の組員で」
「大東の組員?」
 池内さとし。池内。
 真は改めて諏訪の顔を見た。

「さとし、というのは暁、という字ですか」
 諏訪は怪訝そうに真を見て、頷いた。
 これまで理解していた固有名詞に付加された、思いもよらぬ肩書きに、真はしばらく混乱していた。出版社の発行責任者ではないのか。しかも、何の因果関係もないはずのこの場で、いきなりもう一度その名前とぶつかるというのは、どういう廻り合せなのか。
 偶然の同姓同名でないのなら、事務所に送られてきた神路月の本と、新圧の電話は同じ出所だった可能性があるということだ。

「一体どういうことでしょうか。池内暁さんというのは、私の事務所に本を送った人の名前ですが」
「本ですか? それは聞いてませんね。神路月の本でしたか?」
 真は諏訪の顔を見たまま頷いた。諏訪の返事から、同姓同名の線は消えた。つまり、同一人物の話をしているのだ。
 諏訪はソファに凭れ、煙草に火をつけた。指には左右とも複数の指輪が光っている。手を見る限り、かなり若い男のようだったが、この照明の下では年齢を言い当てるのは難しい。

「そうですか」諏訪は少し間を取って、煙草に火をつけた。「神路月というのはうちの会社が代理人を務めてましてね、ちょっと変わった女でして、いや、見かけは別に変わっちゃいないんですけどね、そこそこ美人だし、作家というよりモデルみたいな体型してますしね」
「変わっているというのは」

「一時、精神科の病院に入院していたことがあるんですよ。いや、入院していたのは家族の誰かだったかな。ま、でも、怪我で入院していた時も錯乱気味だったから、精神病絡みと言えなくもないか」
 後半は独り言のようになりながら、諏訪はそんなことはどうでもいいというように首を横に振り、あとは淡々と続ける。
「ちょっとぼーっとしたところのある女でして、時々わけのわからないことを言いだしたりしてね。いや、別に頭が悪いってわけじゃありませんよ。まぁ、大袈裟でもなんでもなく、一部の女子高生のカリスマってのが分かるというのか、ちょっと宗教的な、巫女的なムードのある女なんですよ」

 真はしばらく諏訪が煙草を吹かすのを見守っていた。
 沈黙の時間の中に、空気が音を立てるとしたらこんなふうなのかと思われるように、微かに、人の声の震えのようなものが漂っている。
 密やかなざわめきというのは、耳にも身体にも心地よく、決して焦らせたり追い込んだりしない気配を漂わせている。竹流がこの空間に何を求めているかは、はっきりしているような気がした。

「新圧さんは、人の命が関わるかもしれないので、急いでいるようなことを仰っていましたが」
「そうなんですか? いや、それを言うなら新圧さんや池内の方が余程危ないでしょう。ご存知かと思いますが、真厳会と寛和会は今、一触即発ですからね。大東組は真厳会でも中立で、見ようによっては寛和会寄りだとも揶揄されてますからねぇ、下手すると内外から命を狙われる立場ってわけですよ。神路月がどうあれ、それどころじゃないはずなんですけどね」
「その神路月という人に何かあったということでしょうか」

 諏訪は真を真正面から見た。このことには興味もないのに巻き込まれたという迷惑そうな顔、それでいて会社の看板の一枚である作家の動向は多少は興味もあるという顔、あるいは親会社でもある大東組の惨事が降りかかるのは困るというような顔、複雑で曖昧な表情だった。
「神路月は数か月前から行方不明なんですよ」
 真はしばらく言葉を吟味していた。
「でも、それが何故、新圧さんや池内という人に関わりが?」

「神路月は池内の女ですわ。池内は新圧さんの懐刀ですから、まぁ、新圧さんにしたら、可愛い弟分が困っている時に放っておけないという気持ちなんでしょうかね。けど、月のほうは、ヤクザの男から逃げ出しただけなんじゃないですか」
 大東組は組長からしてかなりウェットな部分を持っているのは確かだ。だが、そうだからといって損得勘定を全く抜きにして、素人の女の行く末に懸命になったりするものだろうか。しかも、寛和会と真厳会が戦争を始めるかもしれない真っ最中に。
 だいたい新庄が、弟分の恋路を心配してやるような、そんなお優しい男だとは思えない。

「まぁとにかく、私があなたに説明しなければならないのは、神路月を捜して欲しいということなんでしょうね。どっちにしろ私は詳しいことは何も知らないんですよ。月のマネージャーに継ぎをつければ、私の仕事はおしまいってことで」
 諏訪は他人事のように言い放つと、ちらりと時計を見た。装飾の宝石が、薄暗い柔らかな照明の下でも、見せ付けるように四方へ光を放った。
「あの、新圧さんは何かまずいことに……」
 真が言いかけると、諏訪は身を乗り出してきた。

「とにかくね、うちも困るんですよ。確かにうちは大東さんの企業舎弟としてスタートしてるんですけどね、そろそろ何て言うのか、綺麗になりたいってのか。いや、とにかく月のマネージャーがもう直ぐ来るはずなんで、彼女に聞いてください。これで私も義理を果たしたってことになりますし」
 用意されている水割りのセットには、諏訪は手を出さなかった。この店は頼まない限りは誰も近付いてこない。恐らく真が来る前に、諏訪のほうで接客は不要である旨を告げているのだろう。周りに幾つもブースがあり、人がかなりいるはずだろうに、全く気配を感じない。

 落ち着かない諏訪の様子から見ても、ウィルという大東組の企業舎弟がヤクザとの繋がりを清算したいと思っているのは確かのようだった。もちろん、ヤクザが上がりを請求できる舎弟を簡単に手放すわけがないから、今大東組が巻き込まれている不測の事態は、この会社にとっては願っても無い出来事かもしれない。

 だが、諏訪の期待を裏切り、月のマネージャーという女性はなかなかやってこなかった。
「十時には来るように言ったんですけどね」
 諏訪は結局、水割りを自ら作り始め、真にも勧めてきた。真は礼を言って、少しだけ口をつけた。
「いい店ですね。うちが今度プロデュースするヴァイオリニストがいるんですが、この店のファンでしてね。何でもここのオーナーをお目当てにしょっちゅう通ってるとかで。本人は店の料理に惚れ込んでるんだって言いますけどね」
「ヴァイオリニストのプロデュースまでなさるんですか」
「これからはね、クラシックといえどもルックスと売り方ですよ。腕前なんてのは、そこそこ以上であれば十分」

 真は落ち着かない気分をどう始末すればいいのか、足が上手く地に着いていない感覚を覚えていた。だが真以上に、諏訪は落ち着かない顔をしている。水割りを一気に飲み干すと、手持ち無沙汰にもう一杯作り始めた。
 だが結局一時間以上待っても、神路月のマネージャーという女性は現れなかった。諏訪はまた連絡すると言い残して去っていった。誰かと待ち合わせでもあるのか、時計を気にし続けていた。
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Category: ☆雪原の星月夜 第1節

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コメント


なんだかすごくリア充……でもないか。
過密スケジュールのご様子ですが、くれぐれもご無理はなさいませんよう。お互い、無理がきかない年齢に……(自粛)

さて、更新、お疲れ様でした。

なんだかまた怪しいのが出てきましたね。けばくて神経質っぽくて、でも胡散臭くて。
クラシック演奏家のルックス重視路線っていう件に、ニヤリとしてしまいました。たしかに一昔前に、そういうのがはやった時期がありましたね。美人ヴァイオリニストとか、イケメンのピアニストとか。CDのジャケット、どう見てもクラシック音楽には見えないのとかも(笑)
で、どさくさまぎれにやーさんとの縁を切りたいようですけど、企業舎弟なんて、そんな簡単には辞めさせてもらえないのでは?

やーさんの愛人という神路月の一面が見えてきましたが、本人を直接的に書かずに、証言だけで描き出していく手法がニクいですねえ。否応もなく、興味が湧いてきますからね。諏訪にとってはつかみどころのない女という印象のようですが、池内にとってはどんな女だったんでしょうね。

終始落ち着かない諏訪の様子も、大遅刻のマネージャーの安否も気になります。次話が楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2018/10/30 20:34 [edit]


わ〜お待ちしておりました!
まるでおあずけをくらう猫の気分……きっと竹流に会えない真も
同じ心情なんだろうな^^ なので、この待つ時間も心地いいですね。

右手を失ってからの竹流の動向が少しわかってちょっと悲しくなりました。
自らが率先して、というよりは、外堀を埋めてる感じなのですね。
それだけ、以前のように自らの右手に信頼が置けなくなったというか、
全力で取り組めなくなっちゃったからなんだろうな。傷心の竹流の心情が
間接的にうかがい知れるようでした。

そして「暁」って「さとし」って呼ぶのですね。
ここでまた線と線が繋がりましたが、と同時に線がまた一つ増えて
ますます複雑な状況になってきましたね。
池内暁と神路月は男女の関係?
この、本人からでなく間接的にもたらされる情報というのが
また好奇心と謎を煽られますね。
この手法が心憎いです。

月が精神科の病院に入院していたことがある、というのは今後の
展開に関わってくるのでしょうか?
気になりますね。
巫女的な雰囲気というのも、なんとなくそういう女性なんだろうな〜
と思っていただけに、当たっていて嬉しかったです。

結局、月のマネージャーという女性は現れず、もやもやする結果になっちゃいましたね。今のところ月に一番近いところにいそうな人物だけに残念です。
諏訪もけっこう胡散臭い感じですし(でも魅力的で好きな感じです)

繋がりそうで繋がらない展開に気になって仕方ないですが、ゆっくり続きを楽しみにお待ちしております(*^-^)

canaria #- | URL | 2018/11/05 10:49 [edit]


こんばんは。

「霧の橋」かあ、かっちょいーなどと、本文とは関係のない感想をまず書いてしまう私でした。でも、御大は出てこないんですね。

某偉い方の思惑通りに、手がダメになったら速攻で帰ってくる、というわけでもなかったようですけれど、でも、極東のレストランのオーナーで終わるのも惜しい人材ですよね。某偉い方は辛抱強く待っているんでしょうか。

というような話もさておき。

あら、女子高生のカリスマは、なんとヤーさんの彼女でしたか。こう、メンタルの方が不安定な方というのは「そういうのと関わるのはちとまずい」などと、あまり考えて行動しないのでしょうが、「そろそろ足を洗わないとまずい」とも思わないのかもと思いました。つまり、失踪の原因は、何かそのおっさんの言うこととは違うような。

しかし、なぜ真に新刊を送ってきたのかは、結構重要なポイントのように思います。

あ、でも、ヒロイン(違う)の登場も、かなり重要では……。しつこい。

次回も楽しみにしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2018/11/09 17:00 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

> なんだかすごくリア充……でもないか。
TOM-Fさん、すみません(;_;)(@_@) ほんとに、リア充というのか、仕事の追い込みが多かったというのか、それなのに三味線は大会前だし、さらに遊びすぎというのか、あれこれあれこれで、すっかりコメントのお返事、更にコメ回りに追いつけず、済みません!!そうなんですよ~、無理が利かない身体なので、帰ってきてからブログ回り~と思っていたら、爆睡して終わってしまうのでした。
そして、TOM-Fさん、オフ会の幹事、またまたありがとうございました! ほんとに、いつもあれこれお心遣い感謝いたします。ほんとに楽しかったですね! また夕さん・けいさんには遠隔参加をお願いして、こちらで新年会とか、ありかも~なんて思っていました。

そして、こんな「物語の展開上必要だけれど面白くない回」に反応頂きありがとうございました。
> なんだかまた怪しいのが出てきましたね。けばくて神経質っぽくて、でも胡散臭くて。
そうそう、このイメージが伝わって嬉しいです。悪い組織の一端を担っているくせに、自分はそんなに悪くないと思っていて、こちら側に戻ってきたい/戻れる、と思っている。ここまで話が大きくなくても、そんな人って多いのかなぁ(ある意味、自分も含めて)なんて思いながら書いていました。
でも実はこの人、ほぼ通りすがり^^; 大事なのは、ここに来なかったマネージャーなのです。そちらもお楽しみに(^^)/

> クラシック演奏家のルックス重視路線っていう件に、ニヤリとしてしまいました。
はい! いや、今も結構そういうのありますよね。少し前にTSUKEMEN行ってきましたが(さだまさしの息子さんがいるクラシックの3人組)、クラシック畑なんだけれど、ポップスよりもするってコンセプトの方が、お客さんも集まりやすい気がしますよね。売り込む方としてはそういうのが必要なんだろうな、と。それに、高嶋ちさ子さん見て思いましたが、美人ヴァイオリニストはやっぱいいですね~。あの人、しゃべるとすごいけれど、演奏している姿はなかなか美しいのですよ。私たちが学生の頃にも、イケメンピアニストがデビューしてましたが、今すごい迫力あるおっちゃんになっておられます^^; いや、それはそれで良いのです。

> やーさんの愛人という神路月の一面が見えてきましたが、本人を直接的に書かずに、証言だけで描き出していく手法がニクいですねえ。
はい、なんたって、『阿寒に果つ』へのオマージュですから、このまま行きますよ~って、半分ネタバレ? 実はこの構想はまたまたうん十年前で、久しぶりに読み返してみて(『阿寒に果つ』を)、こういう話だったか~と妙に納得(いや、構成は覚えていたのですが、中身が曖昧だった……メインは姉だったかとか、納得しつつ)

> 終始落ち着かない諏訪の様子も、大遅刻のマネージャーの安否も気になります。次話が楽しみです。
諏訪はもう通りすがりとして(ひどい)、マネージャーはキーパーソンのひとりです。お楽しみに!
あ、その前に、ついにヒロインが登場しますよ!(だからヒロインじゃないって!)
いつもありがとうございます。そして、ほんと遅くなって済みません!
引き続きよろしくお願いいたします。あ、そちらのコメも行かなくちゃ~。夕さんとひとしきり盛り上がった16話のニーナさん。
コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2018/11/20 05:11 [edit]


canariaさん、ありがとうございます(^^)

canariaさん! オフ会、ありがとうございました!
お会いできて良かった~。しかも(予想通り?)むっちゃリアルに近いところにいらっしゃったのですね。かなり嬉しいです。またお会いしましょうね~。そして、ケイと真の巨石紀行も、行き先を決めたのでお楽しみに。
> まるでおあずけをくらう猫の気分……きっと竹流に会えない真も同じ心情なんだろうな^^ 
いやいや、あいつら(ひどい)相変わらずなので、どうなってもツンデレ状態から逃れられません。お預け食らってるのにも気がつかないでいるのかも。お預け食らってても、その気ならいくらでも食いつきに行くような、真ってそういう肉食系ですから……(誰かさんといっしょ(o^^o))。

> 右手を失ってからの竹流の動向が少しわかってちょっと悲しくなりました。
> 自らが率先して、というよりは、外堀を埋めてる感じなのですね。
はい。普通の生活では問題ないのですけれど、繊細な仕事だし、相手が相手ですものね。一度ダメにしてしまうと取り返しがつかない。竹流の処で修行している若者は、まぁ、普通のその辺のあんちゃんですけれど、才能はあるという設定ですが、なんかぱっとしない雰囲気だったりして。なんかね、書いている方としては物足りない人物像だけれど、実際にはそんなもんかな、と。で、書いていても(そして出来れば読んでいる方にも)、竹流の修復士としての存在がいかに際立っていたか(ルックスも含めて!)ってのを印象づけようとしています(多分^^;)。

> 池内暁と神路月は男女の関係?
うふふ、さとし、と言えば、今の私の頭の中は「智」なのですが(えへへ)、それはともかく、今回は一文字攻撃で行こうと思っていたわけではないのですけれど、書いていた時期が、【奇跡を売る店】とかぶっていたからかな。あれも基本的に(面倒くさいから?)一文字の名前の人がほとんどで。
で、このさとしとあきら=月、の関係ですが、そうですね、男女の仲と言えばそうなのですが、この月というのがまぁくせ者なので、男女でも色んな関係があるという感じになるかもしれません。こちらはまたお楽しみに(^^)/

> この、本人からでなく間接的にもたらされる情報というのがまた好奇心と謎を煽られますね。
はい。これがこの話のメイン手法、というのか、『阿寒に果つ』手法というのか。結局、みんなその人のことを語るのだけれど、核心は掴めないままという方法ですね。これ実は、最初に試したのは慎一シリーズ【死と乙女】のアネットだったのですが、書き直したので、あちらでは結構アネット自身がしゃべっちゃってますので、雰囲気が変わってしまったのです。でもこちらは徹底していますので、読み終わっても「ものすごく気になるけれど、結局ツチノコかネッシーの話だったの?」くらいの……って、ほんとに読後感、半端なく悪い^^;
でも、なんてのか、私の中で『阿寒に果つ』は「いつまで経っても気になって仕方がないまま残ってしまった作品(多分内容よりも手法)」で残っていて、自分が書くものも、そういう「いつまで経っても、なんかあの作品、心のどこかに引っかかって残っちゃってるよ」って思ってもらえたらいいなぁって、そう感じるからなのかも。
女神なのか、巫女なのか、芸術家なのか、ただちょっと頭がぶっ飛んだ思春期の女の子だったのか、それとも悪魔なのか。最後にどんなふうに感じられるか、それが楽しみです。

> 月が精神科の病院に入院していたことがある、というのは今後の展開に関わってくるのでしょうか?
あ、これはですね……はい、関わってきます。でも実はそれは月自身ではなくて、真の方に関わってくると言う、ちょっとヘンな構成になっています。例のごとく、多重構造の鎖ですね。だから月自身の話には何の影響もないのですけれど、真のほうにはかなりストレスがかかってくるという話なのです。
繋がりますよ。多分最後には。でも絡まってほどけないかも!(【海に落ちる雨】も一応全部つなげたつもりだったのですが、グルグル絡まって大変でした。でもあれ、結構最終的にはほどけたと思っているのです)

月のマネージャー氏ももうすぐ現われますが、さて、どんな展開になるのやら。誰もなかなか本当のことを言ってくれないのはいつものことです。でも、それぞれの関係者が語る「神路月」、それはどんな「偶像」なのか、お楽しみくださいませね。
そして同時進行する真の過去(というのか、真の親世代の過去、かも)、もお楽しみにしてくださいませ。
あ、諏訪、そうですか、あの雰囲気、私も書いていて嫌いじゃなかったです。もちろん、側にいたら「好かん」ってなったかもしれませんが、こういう「小者感」、実際には自分にもあるので、書いていて楽しいのかもなぁ。でもこの人、おもいきりちょい役です^^;
コメントありがとうございました!! お返事遅くなって本当に済みませんでした(>_<)

彩洋→canariaさん #nLQskDKw | URL | 2018/11/20 05:48 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

夕さん、そろそろお帰りの準備なのですね~あるいはもう帰途だったりするのでしょうか。ちょっと寂しいキモチですが、また引き続きよろしくお付き合いくださいませ。ここで書くのも何ですが、うちの母の野菜寿司をどど~ん、と写真に載せていただいて、恐縮です^^;

> 「霧の橋」かあ、かっちょいーなどと、本文とは関係のない感想をまず書いてしまう私でした。
えへへ。霧のなんとかってかっこいいですよね。でも実は、「ポント」じゃなくて「ポルト」なのでした。でもたしかに「霧の橋」もかっこいいなあ。今度使おう!
そして、そうなんです、まだヒロインはでてこないのですけれど(だから、ヒロインじゃないって!)、もうそろそろですので、こちらもお楽しみに。

もちろん、某お偉い方は、あのままローマに留め置くつもりだったのですが(不自由なら身の安全のためにも残るだろうと。しかも、某お偉い方は、真の身の安全も保障したつもりでしたから)、あまりにも精神的にぐたぐただったので(お偉い方も手の方はなんとかなると思っていたけれど、計算以外のことが起きていたので)、ちょっと旅に出したら、そのまま日本に帰っちゃったという。でもまぁ、お偉い方も、まだまだ自分の目が黒いうちは、ある程度(実際はかごの鳥だけれど)泳がせてもいいかと思っているのかな。それに、お偉い方は、何があっても最後は帰ってくると確信しているんでしょうね(根拠無き自信?)。自分への愛情はなくても、ローマとパパ様は捨てないという。新しいパパ様(もちろん、あの方です)には既に謁見しているのですが、心を惹かれている(自分がお仕えする方として)のは分かってますから。
極東のレストランのオーナーでは終わりませんよね。うん。

> あら、女子高生のカリスマは、なんとヤーさんの彼女でしたか。
はい。と、ここではお返事しておきましょう(o^^o) 多分、最後まで読んでも「一体、神路月って?」って事になると思うのですが、まぁ、ネタバレでも何でもなくて、この話は『阿寒に果つ』へのオマージュ? 挑戦? なので、最後まで読んでも分からん、というのが構成上の狙いでもありまして。
思えばこの時代って、ネットもまだないし、有名人を作りだす媒体って、雑誌とかテレビとかだったんですよね。しかもこの話の10数年前は学生運動吹き荒れる時代で、10台の後半と言えばもう大人のようなことをしていたという。良くも悪くも、ですけれど。そして、やーさんも今よりもずっとしのぎをやりやすい時代だったと思うし(今は取り締まり厳しいですものね)、あまり地下に潜っていないし、こざかしい事しなくてもやって行けてたんでしょうね。それに、戦後のどさくさを乗り越えてきた時代に、善悪の狭間で生まれてきた任侠があったので、良いも悪いもあまりはっきりしていない部分もあって。
彼女のことはみんながどんなふうに語るのか、誰が本当の彼女を知っているのか、少しずつ紐解いて行く予定です(そして結果的に絡まる? 私の話にはありがちな……^^;)

> しかし、なぜ真に新刊を送ってきたのかは、結構重要なポイントのように思います。
あら、そんなところにこっそり引っかかってくださっている夕さん。さすがです。「え? そんなすごい理由だったの?」って程の理由はないのですが、伏線はしっかり入っております。って、伏線多すぎてまた絡まる? いえいえ、この話、真と月の話の二重構造なので、その二人を繋ぐものが必要なのですよね。それが彼女の本の世界の秘密です。

> あ、でも、ヒロイン(違う)の登場も、かなり重要では……。しつこい。
そう、ヒロイン(やっぱり違う)の登場は相当重要です。でもこれは、もう間もなくですよ! Coming soon !
乞うご期待です? 何より、○だけでHなシーンが書けるかって話を友人としてて、ちょっとチャレンジしてみたシーンが出てきます。え~っと、そこメインじゃないですけれど。
そこもまたお楽しみに(かなぁ?)
コメントありがとうございました!! 引き続きよろしくお願いします。

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2018/11/20 06:28 [edit]


ああ、本当に遅くなってしまってごめんなさい。
でも久々に重厚感のある大海さんの文章を読んで、気持ちが引き締まりました。(さいきん目にするのはラノベばかりで><)

いつも思うんですよ。大海さんの文章って、私が尊敬する高村さんの文章運びに似ているって。真は、ある作品の主人公と重なってて、そう言う意味でも特別な存在なのです。(ここでカミングアウト)

『イル ポルト ネッラ ネッビア』は、真も初めて訪れる店だったんですね。これは諏訪が指定したんですよね。何も知らずに^^(にまにま)
誠に本を送って来た人物、そしてその作者。背景にはいろんな癖のある人物や組織がうごめいているようですが、これがあの、行旅死亡人とどう絡んで行くのか、気になります。

そして気になるのが、やっぱりここのオーナーの登場なんですが、今回は絡みは少ないのかなあ……。いや大海さんだからきっとその辺は汲んでくれて、なんらかの絡みを見せてくれると期待しています←脅しかw

日々お仕事でお忙しいと思いますが、体に気を付けて創作等、頑張って&楽しんでくださいね(*´ω`)

lime #GCA3nAmE | URL | 2018/12/01 10:05 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

わぁ、すみません、limeさん、こんなあまり面白くない回にまでコメントを頂きまして。
私の方こそ、いつも遅ればせながらのコメントになっているのに、ほんと、済みません。お気を遣わず、しょうもない記事とか回の時は、そしてお忙しいときは無視してくださっていいのですよ。うんうん。でも本当にありがとうございます(*^_^*)

あ~やっぱりですよね。私も、limeさんが「受け入れられる物語」について考えておられることにすごく興味を惹かれています。わたしはあんまりそれを考えたことがなかったし、自分が楽しめる作品は実は自分がいちばん分かっているから、それを書こうとしてきただけ、という道のりだったので、う~ん、本当に読者さんを意識してきたことがあまりなくて。
でも、こうしてブログを始めて、皆さんの創作への意識とかをお聞きしたりしているうちに、そうかぁ、世の中の人に読んでもらえるように努力することって、創作の上ではものすごく大事な事なんだなって事もよく分かってきました。でもそうなると、自分が楽しめなくなることもあるんだってことも。
読みやすい文章って、ほんと、大事だなぁと。ラノベはたしかに文章量としてはうすいし、残念ながら内容も薄いことも多いけれど、それでも誰かが手に取ってくれる可能性は高いですものね。でも、中には文章は簡潔でも、中身がしっかりある作品もありますよね。limeさんの書かれるのはラノベとはちょっと違うと思うけれど、文章はわりと簡潔にされているのに中身はしっかりあって、羨ましいです。
いえ、私の文章、limeさんが重厚と言ってくださってすごく嬉しいです。ううう。でも、読みにくいですよね。うううう。
ま、でも、取っ付きが悪いけれど、読み始めたら蟻地獄ってのを目指してるから、いいことにしよう!(って開き直ってどうする?)

> いつも思うんですよ。大海さんの文章って、私が尊敬する高村さんの文章運びに似ているって。真は、ある作品の主人公と重なってて、そう言う意味でも特別な存在なのです。(ここでカミングアウト)
ええええええ。誰だろ。高村薫さんの作品はまだ読破してはいないのですが、半分くらいは読んだはず。でも、ニワトリのような記憶力なので(だって、幾つかのミステリーって、途中まで読んでから「あれ? 私この犯人知ってるわ」ってことが。あはは)、覚えていないのか、読んだことがないのか、分からない……

> 『イル ポルト ネッラ ネッビア』は、真も初めて訪れる店だったんですね。これは諏訪が指定したんですよね。何も知らずに^^(にまにま)
あ、これは、新庄が指定したのです。新庄というのは、多分あまり記憶には残っていないかも知れませんが(アップの間が空いているからだな~)、大東組のやくざさんです。たぶん、liemさんはこのモデルにはすぐ気がつかれると思いますので、また彼がしっかり出てきてから楽しんでくださいね!
行旅死亡人は、真と昴をつなぐ糸みたいなものなので、こちらもまたお楽しみいただけたらと思います。えぇ、もうみなさん、武史パパじゃないのは察しておられるでしょうから。うん。

そして、はい! オーナーね。うん、もう彼の足音が聞こえているなず……
絡みですか?うふふ。いや、真の心にはずっしりと。
なんかこの間のオフ会で○女子噺を聞きながら、うん、人と人の関係って、やっぱり濃いほうが好きだなぁって。多くの女子たちがBLに何かを求めるのは、そこに濃い関係が描かれているからなんだろうな。いまの世の中になっても、横溝正史が繰り返し読まれたりするのは、あそこに書かれている人間関係が濃いからなんだろうな。そして、映画で繰り返しお涙ちょうだいの病気ものが流行るのは、そこにはどうしようもなく深い人生と人間関係が絡むからなんだな。うん。
そして、彼らの濃い関係も、ますます濃くなるのか、薄まるのか。薄まっても深いのか。お楽しみいただけたらと思います。

> いや大海さんだからきっとその辺は汲んでくれて、なんらかの絡みを見せてくれると期待しています←脅しかw
ご期待ください!
コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2018/12/01 15:46 [edit]

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